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2021年02月09日

デジタル腕時計  大人にこそ似合うブランドを紹介



現在時刻が数字で表示されるデジタル腕時計。歯車やモーターがないため、磁気や衝撃、温度差などで狂うことが少なく、正確さ・軽さ・多機能・メンテ不要を謳った商品が多数存在している。ここではそんな魅力的なデジタル腕時計のなかでも、

・大人にこそ似合うデジタル腕時計のおすすめブランド
・デジタル腕時計の選び方

を紹介しよう。

 

デジタル腕時計の魅力




アナログ時計とはまったく違った平野を切り拓きつつあるデジタル腕時計。独自の世界観をもつ具体的なおすすめブランドに移る前に、その魅力を改めて振り返ってみよう。

 

デジタル腕時計とは?


ムーブメントはアナログ時計の一部にも採用されているクオーツ式。極小の水晶振動子(クオーツ)に電池などから電気を流すことでクオーツが震え、その震えがIC(電子回路)などを通して電気信号に変換されて、液晶などのパネルに時刻が表れる(デジタルクオーツ)。

 

アナログ腕時計との違い(メリット・デメリット)


このクオーツの震えが、液晶パネルではなく「ステップモーター」と呼ばれる部品に伝わったものが、クオーツ式の「アナログ時計」だ。ステップモーターには磁気や衝撃、気温差の影響が出るため、結果的に時刻表示の乱れにつながる(アナログクオーツ)。

高級腕時計に多い昔ながらの機械式や自動巻き腕時計の部品も、磁気や衝撃、気温差の影響からは逃れられない。言い換えれば、デジタル腕時計は最も正確な時刻を表示する腕時計といえる(デジタル腕時計のメリット1)。

なかには内蔵アンテナで標準電波や衛星電波を受信して、元々小さな誤差をさらに数10万年間に1秒クラスに抑えるモデルも存在する。

またアナログで必要になる針、針を動かすための歯車やモーターが、ご存じのようにデジタル時計には存在しない。そのためこうした機構分の重量・厚みが不要になる。薄さを売りにしたデジタル腕時計や、空いた場所に違う機能の部品を仕込んだ、驚くほど多機能なデジタル腕時計が発展するのも自然な流れといえるだろう(デジタル腕時計のメリット2)。

何度も繰り返すがデジタル腕時計には複雑な歯車機構が存在しないため、メンテナンスがほとんど不要なうえ(デジタル腕時計のメリット3)、職人による手作業を必要とせず、結果的に安価なものが多い。が、腕時計にステータスを求める方には、同時にデメリットポイントともなる(デジタル腕時計のメリット4 & デメリット1)。

見た目の面で(デジタル腕時計のパネルで針表示を選ぶという手もあるが)あの金属針の方が直感的・空間的に時間が把握できるという方や、時計の歯車機構や職人魂、時計が歩んできた長い歴史を愛しているという方、その結果多少遅れたり進んだりすることすら生き物のようで愛しいという方には、全力でアナログ式腕時計をおすすめしたい(アナログ腕時計のメリット)。

ステータスも得られる至高の腕時計・究極の5選はこちら

 

デジタル腕時計の選び方




さて、デジタル腕時計についておさらいしたところで、では無数にあるデジタル腕時計から自分に最適な1本をどのように選ぶべきか。指標となる選択基準を見ていこう。

 

機能で選ぶ(電波、防水、GPS……)


一番絞り込みやすいのはこちら。腕時計に何を求めるか、である。

デジタル腕時計はどの方式の腕時計よりも時刻が正確だという話をしたが、それに磨きをかけたい場合、電波式のデジタル腕時計がおすすめだ。電波の種類にもいくつかあり、日本(国内2カ所)の標準電波だけでよいのか、各地の衛星電波も受信できた方がよいのかなど、自分の活動範囲や使用用途でさらに絞りこめるだろう。

デジタル腕時計には手洗いなどの日常生活用防水機能がついたものが多いが、それでもシャワーや水泳などのあいだも腕時計を外したくない方、水辺のスポーツや水場での業務をされる方などにはさらに強力な防水機構が必須となる。

防水性能表示などについての詳細はこちら

登山やトレイルランに興味がある方には標高を測ってくれる「高度計」機能や「方位計測」機能、ランニングをする方にはLAPタイムを計測してくれる機能などがついたモデルも豊富。



覚えておいてほしいのは、どの機能も意外に各社各モデル一様ではないということ。たとえばLAPタイムを計測できるだけでよいのか、計測したタイムを記録する機能もあるのか、GPS内蔵でルートも記録してほしいのか、などなど……。

流行りのスマートウォッチとなると、所持しているスマートフォンと連携できるかどうかで、ある程度商品が絞られる。

さらに詳細に見ていくと、スマートフォン側のアプリの評判、充電の持ち時間、睡眠計の有無、心拍数の計測を常時にしたいのか、一定時間ごとでよいのか、電子マネーの支払いができるのか、その際に連携できるクレジットカードのブランドを所持しているか、といった調べる前には思いつかないような注目ポイントもある。

陥りやすいのが「このくらい当然対応していると思った」という思い込みの落とし穴。先入観にとらわれない事前確認が重要だ。

 

デザインで選ぶ(色・素材・表示のバリエーション……)


デザインの好み。それは機能という必要性とはまた別の、選ぶ人それぞれの魂の叫びといっていい。長時間身につけるものだけに、理由を深堀りする前に出てきてしまう「譲れない」感覚も大事にしてほしい。

黒がいい、シリコンは嫌だ、アナログ風の表示もできなければ、厚みのあるケースを腕につけていたくない……。数々の好きと嫌いをあらかじめ自分で確かめて、それがどのくらいの重要度を持っているのかを自分に尋ねておきたい。

そのためには実店舗である程度試着を重ねることが一番の近道だろう。また自分が既に所持している腕時計の「お気に入りポイント」「実はちょっと苦手なポイント(あれば)」の洗い出しも忘れずに。

 

価格で選ぶ


自分がその腕時計を購入できるかという実現可能性は、価格がほぼ握っているといってもいい(ほかには購入場所が限定されている・既に廃盤といった問題もある)。

アナログ式の高級腕時計に比べると比較的検討しやすい価格帯のものが多いが、高機能なものほど価格が跳ね上がるのはいづこも同じ。ここは自分の財政状況とよく相談して、まずはこのライン以下で検討するという線を引いておきたい。

 

デジタル腕時計のおすすめブランド5選


さて、いよいよ実際のおすすめブランドと商品を見ていこう。年齢を重ねた今こそ似合うデジタル腕時計とは一体どんなものなのだろうか。

 

カシオ(CASIO)


デジタル腕時計と聞いて、カシオの腕時計を思いうかべた方も多いのではないだろうか。同社を代表する「G-SHOCK」(1983年発売)シリーズは、耐衝撃という性能だけでなく、その世界観で多くの人を虜にしてきた。

“決して落としてはいけない緻密な工芸品”であった腕時計が、ゴムまりに発想を得たという中空構造で、それまで腕時計とは決して結びつかなかった“タフさ”を手に入れたのだ。

以降、女性向けのBABY-Gもあわせると世界に累計1億4000万個超を出荷。今でも会社全体として「耐久性」をコアテクノロジーの一つとして進化を続けている。

ちなみに社名は創業者の名字「樫尾」に由来。KASHIOではなく、あえてCASIOとしたグローバルな視点により、世界では意外に日本企業だと認識されていないことも。

 

カシオ G-SQUAD GBD-H1000-7A9JR




▲出典:カシオ








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税込参考価格:55,000円 素材:樹脂/ステンレススティール
主な機能:心拍計、GPS、耐衝撃、20気圧防水ほか

G-SHOCKシリーズのスポーツライン「G-SQUAD」。なかでも2020年春に発売されたGBD-H1000モデルは、G-SHOCKとして初めて心拍計とGPSの両方を搭載し、あらゆるワークアウトを計測するとともに、サポートまでしてくれる心強い味方。

歩数、気圧、温度、高度、方位といった情報や、走行距離、速度、ペースの計測に加え、心拍数と走行速度から心肺能力の基準となるVO2 maxも算出。

スマートフォン用の無料アプリ「G-SHOCK MOVE」と連携することで、時計の設定、フィットネスレベルやトレーニングの進捗状況の確認、目標に合わせたプラン作成もできる。G-SHOCK MOVE for WEBを使用すればブラウザ上でも確認が可能。

Bluetoothレジスタードマーク機能を備えたスマートフォンと連携して、着信・メール・SMSなどの通知連携にも対応(対応機器は公式ホームページを参照)。

液晶パネルは視認性の高いMIP液晶を採用。USB充電(Type-A)とソーラー充電を兼ね備え、スマートウォッチ機能を駆使するのでなければ、ほぼ電池残量を気にせずに過ごせるのも嬉しい。

 

セイコー(SEIKO)


国内の時計界を牽引してきた時計専門メーカー、セイコー。1969年に発売した水晶腕時計「クオーツアストロン」は世界の時計産業に大きなイノベーション「クオーツ革命」をおこした。1970年の大阪万博では世界初の無線コントロールシステムを採用した電波時計を設置。1973年にも世界で初めて「時・分・秒」の6桁を表示する液晶腕時計を発売している。

セイコーの歴史が国内時計産業の歴史と重なる部分も多く、2020年8月に東京・銀座へ移転した自社ミュージアムも興味深い。2021年に創業140年を迎えたセイコーからは、スポーツやアウトドア向けの本格的な機能を備えた「Prospex(プロスペックス)」から、ランニング用の1本をご紹介したい。

 

セイコー Prospex Superrunners Solar SBEF045




▲出典:セイコー

 

税込参考価格:16,500円 素材:プラスチック/ステンレススティール/ポリウレタン
主な機能:LAP計測、10気圧防水ほか

薄く(8.5mm厚)、軽く、無駄な機能を削ぎ落とした、ランナーが快適に走ることを追求した腕時計。液晶表示の視認性も高く、機能はストップウオッチやダブルリピートタイマーといったランナーに不可欠なものに特化。ソーラー充電機能を備えるが、時刻補正のための電波受信機能は省いてある。

デイリーウェアとも馴染みがよいデザイン、タップすると光る盤面、3つのアラーム機能など、大人が仕事道具として使うのにも最適だ。

 

ニクソン(NIXON)


アメリカ・カリフォルニア州に本拠を構えるニクソン。1998年にボードショップで販売を開始したことからもわかるように、サーフィンやスノーボードなどのスポーツに適した腕時計や、カバン、革製品などを展開している。

樹脂製よりもメタル製のバンドを多く採用するなど、それまでのスポーツウォッチのイメージを覆すデザインが多い。

 

ニクソン Regulus Stainless Steel Watch




▲出典:ニクソン

 

税込参考価格:30,800円 素材:ステンレススティール
主な機能:耐衝撃、100m防水、デュアルタイマーほか

ニクソンの定番ベストセラー「レグルス」をストリート向けに落とし込んだRegulus Stainless Steel Watch。一見シンプルなデザインながら、46mmというやや大きめの盤面が静かに重厚感を放つ大人向けの1本だ。

視認性の高いパネルと大きな文字。LEDによるバックライトは3段階で調光可能。カラーは写真のガンメタルのほか、シルバー、ゴールド、オールブラックも展開する。

 

タイメックス(TIMEX)


1854年、アメリカ・コネチカット州で生まれた同社の前身「ウォーターベリークロックカンパニー」は、安価かつ信頼度の高い時計を作るメーカーとして労働階級の人気を博した。1890年代に発売された懐中時計「ヤンキー」は世界中に愛用者を生み、マーク・トゥエインから鉱山労働者、オフィスワーカーまで所持していたという。

日本からおこったクオーツ革命により時計業界に激震が走るなか、アメリカの時計メーカーとして唯一生き残ったタイメックスは、機械式ムーブメントからの脱却を図っていく。世界でもっとも売れているスポーツウォッチといわれる「Ironmanレジスタードマーク」シリーズはこの時代に誕生した。

同社の創業精神に基づき、現在も安価で確かな腕時計を世界80カ国以上で販売している。コラボレーションや限定モデルも多く、楽しめるデジタル腕時計といえるだろう。

 

タイメックス クラシックデジタル ブラック TW2U84000




▲出典:タイメックス

 

税込参考価格:8,800円 素材:レジン/ウレタン
主な機能:3気圧防水、インディグロレジスタードマークナイトライトほか

タイメックスの「クラシックデジタル」。シルバーとゴールドは世界展開されているが、写真の黒は日本限定。最もベーシックなモデルで、服装を選ばず活用できる。

1992年にタイメックスが世界で初めて発売した文字盤全面発光機能「インディグロレジスタードマークナイトライト」も装備。暗闇でも時間の確認が可能だ。

このインディグロレジスタードマークナイトライトに関してはさまざまな逸話があり、なかでも1993年のニューヨーク世界貿易センターの爆破事件で、停電中の高層階からの避難誘導に役立ったという実話は当時大きな話題になった。

 

スント(SUUNTO)


北欧・フィンランドで生まれたスポーツウォッチメーカー。世界の冒険家やアスリートに愛用されるスポーツウォッチのほか、スキューバーダイビングには必須のダイブコンピューターなど、スポーツ関連グッズも開発。過酷な環境に挑む冒険者のためのブランドだ。

スポーツウォッチながら、どのような場面でも違和感のないデザインの美しさや、スマートウォッチで使用する専用アプリのユーザーインターフェースも好評。

 

スント SUUNTO 7




▲出典:スント

 

税込参考価格:64,900円 素材:ステンレススティール/ゴリラガラス/ガラス繊維強化ポリアミドほか
主な機能:50m防水、オフラインアウトドアマップほか

スポーツウォッチとスマートウォッチが見事に一体化したSUUNTO 7。ハードにトレーニングをする人にも、日常使いだけの人でも満足できる仕様となっている。

スポーツ面では70種以上のスポーツモード、GPS、心拍数センサー機能を搭載。歩数、カロリーも確認でき、データは専用のSuunto Appだけでなく、Strava、Endomondo、TrainingPeaksといった外部アプリとも連携できる。

機能を考えると軽量な55gのボディにはWear OS by Googleトレードマーク(TM)を搭載し、盤面のカスタマイズ、着信・メール・LINEなどの通知受信、予定の確認、Google Fitトレードマーク(TM)での健康管理などが可能。衝撃、水、汚れにも強く、雨や雪の中でも動作する。

多機能モデルで気になる電池持ちは、GPSやスマートウォッチ機能を使わない「バッテリーセーブモード」なら最大40日、スマートウォッチ機能もフルに駆使した場合は最大2日を謳う。

充電中にWi-fi接続しておけばオフラインでも使えるアウトドアマップをダウンロードする機能もあり、電波の届かない山岳地帯でも地図を確認できるほか、お散歩や旅先でも楽しい。

 

軽やかに、タフに時を刻む




最先端を腕にまとうか、レトロ感やシンプルに振り切るか、自分の好みでいかようにも楽しめるデジタルウォッチの世界。共通していえることは、衝撃や磁気・水・汚れと無縁でいられない意外にハードな我々の日常に、無理なく寄り添ってくれるパートナー的存在であるということ。

日常を便利にしてくれる最新テクノロジーの搭載も早く、これからも我々をワクワクさせてくれる展開が期待される、非常に面白い分野である。

信頼できるデジタルウォッチと、心地のいい毎日を送ってほし

 

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posted by gomabon at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | デジタル
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