あいぜんみようおう
愛染明王
梵名を、ラーガラーゾヤといいます。
ラーガとは「色に染まる」という意味から、貪欲、かさばり、性欲などをあらわし、「愛染」と漢訳されました。
人を愛するということはすばらしいことです。ところが、これがゆきすぎますと、溺愛、盲愛といわれる愛のむさばりとなり、人を傷つけてしいます。これが煩悩です。
しかし、愛というものを、単に恋人や家族だけに向けるのではなく、より多くの人に、人間以外の生きものに、地球全体へと向けたらどうでしょうか。小さな愛は、人類愛、宇宙愛といった犬きな愛情、すなわち菩提心へと発展してゆくことなるでしょう。
のように「煩悩」を「浄菩提心」に昇華させる力を与えてくれるのが愛染明王です.