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2019年12月04日

「ブラキストン線」とは、動植物の分布境界線の一つである。津軽海峡を東西に横切る線であり、本州以南と北海道を隔てており、生態系がまるっと変わる。

「ブラキストン線」とは、動植物の分布境界線の一つである。津軽海峡を東西に横切る線であり、本州以南と北海道を隔てており、生態系がまるっと変わる。

この線の提唱者はイギリスの動物学者のトーマス・ブレーキストン、日本の野鳥を研究していたところ、そこから津軽海峡に動植物分布の境界線があるとみてこれを提唱した。

てことでブラキストン線を境に住んでいる動物たちも異なるわけで、海外サイトにて、同じ日本でも北海道のみに生息するかわいらしい動物たちが特集されていた。





1. エゾモモンガ

北海道の平野部から亜高山帯にかけての森林や林、札幌市内の森林公園や円山動物園付近にも生息しているモモンガ。1940年代までは猟師や山子の間で「晩鳥」(バンドリ)という俗名で呼ばれていた。体長は平均で17センチほどだが、メスよりもオスのほうが大きい。
体毛の毛先の色は1年を通して頬から胸部、下腹部にかけて白色。それ以外の部位は白色または褐色。目がクリっと大きいのが特徴。夜行性だが、日中も活動することがある。

食性は雑食性で、基本的には植物性のものを食べているが、昆虫なども食べる。手に持って食べることもできるよ。


トドマツの葉を食べるエゾモモンガ

2. シマエナガ

ユーラシア大陸 中緯度以上に分布し、日本では北海道のみの留鳥する。分類はスズメ目エナガ科エナガ属。体長は尻尾を含んで約15センチメートルほど。平地から山地の林に生息しており、北海道なら人が住む公園や街路樹でも目にすることができる。鳴き声は「チーチー」、「ツリリ」、「ジュリリ」。非繁殖期にはねぐらとなる木の枝に並列し、小さなからだを寄せ合って集団で眠る習性があるそうだ。


食性は雑食で、クモや小さな昆虫類を食べる。アブラムシが大好物。他にも草の種子なども食べる。


雪の妖精 シマエナガさん〜.wmv

森の妖精?雪の妖精?とにかく爆きゅん、ふっくらかわいい鳥「シマエナガ」



3. キタキツネ

北半球に広く分布するアカギツネの亜種で、日本では北海道・樺太および周辺島嶼に生息する。本州・四国・九州に生息するホンドギツネよりも全体的にやや大きく体長は90センチほど。耳の裏と四肢の足首の部分が黒い。
北海道の平地から高山帯まで、広く生息している。ネズミやエゾユキウサギ、鳥類、昆虫などを主に食べる。秋には果実や木の実も食べる。観光地にも出没し、昼間に路上を歩いて観光客に餌をねだったり、ごみ捨て場で残飯を食べる姿も見受けられる。

日本では1978年(昭和53年)公開のドキュメンタリー映画『キタキツネ物語』でよく知られるようになった。


【ふかふか】野生のキタキツネ Ezo red fox

4. エゾリス

リス科リス属キタリス種の亜種で、北海道に生息するリスである。オスとメスの大きさはほぼ一緒で、体長は22 - 27センチ、尾長は16 - 20センチ程度。昼行性で冬眠せず真冬でも活動している。鳴き声は、何らかの理由により興奮したときに発し、「シュシュ」「ジュージュー」「グウウー」など鳴き分けている。


食性は雑食性で、基本的には植物的なものを食べるが、昆虫なども食べる。植物では樹木の花や芽、葉、種子、果実、樹液などで、キノコ類ではドクベニタケも食べてしまう。


雪の中の元気なエゾリス Energetic squirrel in snow

5. エゾヤチネズミ

ネズミ目キヌゲネズミ科ヤチネズミ属タイリクヤチネズミの一亜種で、日本の北海道一帯に生息する。草原やハイマツ林などの環境を好み、草本層の被度や密度、落葉層の厚いところを好む。



エゾヤチネズミ

6. イイズナ(コエゾイタチ)

食肉目イタチ科イタチ属に属する哺乳類であり食肉目最小の種である。日本では北海道、青森県、岩手県、秋田県に分布する。雌は雄よりやや小さい。夏は背側が茶色で腹側が白色。冬は全身純白になる。


動きは俊敏。生息地は深い森林や平野、田畑など。ネズミ類が主食だが、小鳥、昆虫類、両生類、死肉も食べる。


イイズナ「イーちゃん」蝶との遭遇

7. エゾフクロウ

フクロウは日本全体に分布するが、北海道に生息する地域亜種はエゾフクロウと呼ばれる。北海道のものはやや白く、南下するほど黒くなり、九州では顔が黒々としているそうだ。全長50センチ、翼開張1メートル弱。丸い顔で黒い目をしている。


樹の穴に住んでいるが、タカ類の古巣を利用することもある。夜行性で昼はほとんど活動せず、夜になると野ネズミ・小鳥などを捕まえる。羽は柔らかてフワフワしている。足は獲物を捕まえるために鋭く曲がったツメを持っている。
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