日本で発売されたEcho Showは、実は同名のシリーズとしては2世代目にあたるモデルだ。初代は7インチ画面のモデルで、2017年に北米などで販売されていたが、日本には導入されなかった。
新世代のEcho Showは狭額縁のフルディスプレイデザイン。タッチ操作に対応する液晶画面は10.1インチで、解像度は1280×800ピクセル。フロントパネルには500万画素のカメラを搭載している
スピーカーは、本体左右側面に2インチのユニットを斜め向きに配置している他、背面にパッシブラジエーターを備えている。コンパクトな筐体で立体的なサウンドを再現できるようにDolbyによる音場処理回路を搭載。単体でも十分に力強い音が鳴らせることから、これまでのEchoシリーズにあったアナログオーディオ出力は省かれている。
他にもZigBee対応のスマート家電との連携を容易にするハブ機能を内蔵。「アレクサ、デバイスを探して」と話しかけると宅内に設置したZigBee対応のデバイスを自動的に見つけてセットアップしてくれるので楽だ。
Echo Showの質量は約1.75キロ。これまでのEchoシリーズに比べるとずっしりと重い。置き場所のスペースもある程度必要なので、Echo DotやEcho Spotのようにテレビサイドに置くよりは、ベッドサイドやキッチン、子供部屋などで動画サービスやスキルを活用するといった利用シーンが増えそうだ。
スピーカーとしての音質はどう?
基本はスマートスピーカーなので、やはり一番多く使う用途は音楽再生になるだろう。最初にスピーカーとしての音質をチェックした。
筐体とスピーカーユニットのサイズが従来よりも大きいので鳴りっぷりも力強い。音の輪郭線が太く、低音も迫力十分だ。ただし、ユニットが正面を向いていないためか、置き方によってはボーカルや映画のダイアローグの音像がボヤけて感じられることがある。その場合、壁やコーナーを背負わせ、音の反射をうまく利用すると音像の定位が鮮明になる。
本体の背面。低音再生を強化するためのパッシブラジエーターも採用した
それでも音のバランスは低音がやや強め。しっかりとした素材のラックやボードの上に置かないと低音が響き過ぎてしまう傾向にある。特に夜間に使う場合や集合住宅で近隣への配慮が必要な場合には、スピーカー本体やスマートフォン用「Amazon Alexa」アプリからイコライザー機能を使い、低音のバランスを調整しておこう。
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