今日は2023年の3月21日です。春分の日です。これから昼間の時間が長くなります。春ですね。
ついでにいうと、本日3/21は一粒万倍日、天赦日、寅の日が重なる“最強開運日”だそうです。
日本がWBC準決勝でメキシコに逆転勝ちしたのはそのおかげだという説がありますが、時差があるので現地では20日なんだけどね。皆さんはいいことありましたか。
管理人は最近続けて映画をご鑑賞しておりますが、いまいち大当たりが来ない。おかしいなあ。
ひとつめは「シン・仮面ライダー」
アニメ監督の庵野秀明氏が実写で撮った「仮面ライダー」です。
「シン」シリーズの4つめかな。老後を自分の趣味に活かしてる稀有な映像作家です。
平成、令和の「仮面ライダー」シリーズに馴染んでいる人にはキツイかもしれない。
原作である石ノ森章太郎のマンガと、昭和のTV版「仮面ライダー」へのオマージュです。
冒頭からいきなりチェイスシーン、アクションシーンが続きます。
謎の組織ショッカーの改造手術を受けた主人公が、ヒロインの手引きで逃走しているのですが、あとからまとめて一気に説明されるので、よく聞いてください。例によって未知の単語や概念が連発します。
序盤はワクワクして始まりますが、だんだん下降してゆく映画です。
ものすごく豪奢な自主製作映画と言えなくもない。庵野監督の映画って、だいたいみんなそうなんだけど。
「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」に比べると、ややエンタメ性に欠けます。
ものすごくたくさんある「仮面ライダー」のバリエーションのひとつと捉えてください。
ふたつめは「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(略称:エブエブ)」
2023年のアカデミー賞を、作品賞・監督賞を含めて8つも獲っています。すごいね。
ものすごく格調高いとか、至高の映像美とか、心の琴線に触れる人間賛歌とか、いろいろ期待して観に行くとバッサリ裏切られます。オレみたいに。うわーん。
この映画、じつは単なる家族映画です。どん詰まりのお母さんが再生する映画ね。
人生の底辺にいるマッマが、なんやかんやあって、最後は家族と笑顔になるお話です。
途中の「なんやかんや」の部分に、今回は「マルチバースを駆け巡ってカンフーで闘う」が入ります。
マルチバースの理解はすっごい薄めで、そのマルチバース世界を破壊しようと目論んでいるのは実の娘です。
世界を救う指令を出すのはパッパなので、基本的に親子喧嘩だということは明白です。
管理人が好きなジェイミー・リー・カーチス(この映画で助演女優賞のオスカーを獲った!)は、国税局の職員です。親子喧嘩に巻き込まれる数少ない一般人のひとり。
じつはこの映画を観に行ったのは、ジェイミー・リー・カーチスがオスカーを貰ったと聞いたので、ご祝儀で出かけたわけです。うむ、やっぱ老けたね。
「エブエブ」が面白いかどうかは、観る人(観測者)の状態により変化します。
人生が失敗続きで「こんなはずじゃあ・・・」と思っている人には心に響くものがあるかもしれない。
特に不平不満もなく暮らしている人には、なんか下品でガチャガチャした映画で、バース・ジャンプ(別宇宙への移動)って「セクシーコマンドー」じゃねえのって思うぐらいでしょう。
管理人はあまり心に響かない派でした。
だからエンドロールの曲は、「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!マサルさん」のOP曲、PENICILLINの「ロマンス」にして欲しかった。
〜愛に気づいてください 僕が抱きしめてあげる〜