2009年11月03日
いわゆる「債務超過」
※こちらの方のコメント欄に書こうとしていたのですが、エライ長くなっちゃったので、せっかくなので自分の記事として書いちゃいます(汗
Portable Ubuntuの記事を検索してして、たまたま目にしました。
4月の記事なので、もうお気づきかもしれませんが…
バランスシートの第一の目的は、総資産に占める資本がどれくらいかを見るためのものなので、
資本がマイナス(債務超過)になっている時点で、企業としてほぼ死んでいるので負数の大小を見てもしょうがないからだと思います。
(株主などの投資家にとって。もちろん債権者には意味ありますけど)
自然人に対してだと、資産が10万しか無い人に100万貸し付けることはありえますけど
(というのはその人自身が簿価にない資産であって、自律的に稼いでくれる可能性があるので)
法人は資産なしに自律的に活動することはありえませんので、資本がマイナスになった時点で死亡判定(倒産)をするのが普通の破綻処理です。
近年、これを破綻させずに延命させることが増えてきているのは。
資産の部分があまりにも大きい法人について、これを死なせてしまうことで、この法人の関係者で困る人があまりにも増えすぎるので、
マイナス資本にチョコッと足せば生き延びるのであれば、延命したほうがよいのではないか、という考えに基づいているものと思われます。
とくに銀行なんかは、もともと資本の部分が総資産の4%(国内)ないし8%(国際)程度しか無いのが実状なので
(簿価ベースで。実質もっと無いのにあるふりをしている金融機関はかなり多いはず)
投資案件がちょっとコケただけですぐにピンチに陥ってしまいます。
リーマンショックがあれだけの大津波になったのは、
そもそも資産として計上されているものが本当にそれだけの価値があるのか疑わしくなったから、と、
結局誰かが資金を出して買い取り、値段をつけなきゃ、どんなに価値があるはずでも評価するわけにいかないからです。
(現在のジャスダック企業にゴロゴロしているPBR1.0未満の企業の株式なんかそうです)
…と、だいぶ話が逸れたので戻りますと、
バランスシートが「資産=負債+資本」になっているのは、
そもそも資本がどれくらい残っているのかを見るのが主目的で、そのために資産と負債を並べて置いているので、
債務超過か否かで表記が異なってもしょうがないから、だと思います。
#筆者は会計の専門家ではないので、誤解がありましたら御指摘お願いします。
Portable Ubuntuの記事を検索してして、たまたま目にしました。
4月の記事なので、もうお気づきかもしれませんが…
バランスシートの第一の目的は、総資産に占める資本がどれくらいかを見るためのものなので、
資本がマイナス(債務超過)になっている時点で、企業としてほぼ死んでいるので負数の大小を見てもしょうがないからだと思います。
(株主などの投資家にとって。もちろん債権者には意味ありますけど)
自然人に対してだと、資産が10万しか無い人に100万貸し付けることはありえますけど
(というのはその人自身が簿価にない資産であって、自律的に稼いでくれる可能性があるので)
法人は資産なしに自律的に活動することはありえませんので、資本がマイナスになった時点で死亡判定(倒産)をするのが普通の破綻処理です。
近年、これを破綻させずに延命させることが増えてきているのは。
資産の部分があまりにも大きい法人について、これを死なせてしまうことで、この法人の関係者で困る人があまりにも増えすぎるので、
マイナス資本にチョコッと足せば生き延びるのであれば、延命したほうがよいのではないか、という考えに基づいているものと思われます。
とくに銀行なんかは、もともと資本の部分が総資産の4%(国内)ないし8%(国際)程度しか無いのが実状なので
(簿価ベースで。実質もっと無いのにあるふりをしている金融機関はかなり多いはず)
投資案件がちょっとコケただけですぐにピンチに陥ってしまいます。
リーマンショックがあれだけの大津波になったのは、
そもそも資産として計上されているものが本当にそれだけの価値があるのか疑わしくなったから、と、
結局誰かが資金を出して買い取り、値段をつけなきゃ、どんなに価値があるはずでも評価するわけにいかないからです。
(現在のジャスダック企業にゴロゴロしているPBR1.0未満の企業の株式なんかそうです)
…と、だいぶ話が逸れたので戻りますと、
バランスシートが「資産=負債+資本」になっているのは、
そもそも資本がどれくらい残っているのかを見るのが主目的で、そのために資産と負債を並べて置いているので、
債務超過か否かで表記が異なってもしょうがないから、だと思います。
#筆者は会計の専門家ではないので、誤解がありましたら御指摘お願いします。