火ノ丸相撲 第十八番
ダチ高相撲部は団体戦を勝ち続け 一躍ダークホースに!準決勝の相手は天王寺率いる鳥取白楼高校!先鋒に立ったのは小関!
火ノ丸の夢を叶える為に全力で挑む!
対する榎晋太郎は合気道を主体にした相撲スタイル。小兵の榎だが、体格に勝る小関に角度とタイミングで互角にぶつかる!そして、合気道の動きで手を取る!
しかし、小関はそのまま榎に襲いかかる!
(燃えないわけはないんだ。君にとっての天王寺は、俺にとっての潮と一緒だ!)
榎は天王寺の中学の後輩で 結果が出ず相撲を辞めようとするが天王寺の言葉で奮起!
(もし、あのまま辞めてたら、死ぬほど後悔してたと思う。だって僕、やっぱり死ぬほど相撲好きでしたから。獅童さんの背中を追って来たから、僕はここまで来れたんですよ。そして、あんたもそうなんだろう
小関さん。でも一緒じゃない。こちとら強豪校で五年も背中を追い続けてるんだ!心と体だけで僕の相撲は軽くないんだ!)
榎がもろ差しから押し込むのを小関は逆転の首投げ!だが、それを左足一本で堪えた榎は、足取りで小関を下す!
次鋒に立った蛍。邪道と言われる変化を磨いてきた蛍は、真っ向勝負で戦っている火ノ丸の相撲を汚してしまうのではないかと悩みを抱えてきた。それでも「一勝」を掴みとる為、自分よりもはるかに体格の優れた相手に戦いを挑む!度重なる突っかけと
一転して無気力な態度に激高し冷静さを失い突進する相手に、蛍は『猫騙し』からの『八艘飛び』で背後を取るが、土俵際でまわしを取られ双方土俵の外に!一旦は蛍の勝ちと判定されるが、物言いの結果…
同体 取り直し!蛍に余力は残っておらず…
敗者となった蛍に 中堅に立った白楼No.2の国宝『大包平』加納彰平は健闘を称えるが
「ただ勝てなきゃ結局無意味。努力ってのは勝って初めて評価される それまでどんな道を歩もうが勝った奴の道が正しいんだ」
そのつぶやきが千比路の地獄耳に届く。
「確かにあんたの言う通り勝負ってのは相手を否定し自分を肯定する為のものだ。蛍は勝つ為に努力したよ。でも勝てなかった
全敗だよ。結果だけみりゃいてもいなくても一緒だ。でも、横であいつの努力を見てたら、それが全て無意味とは俺は思わないし、誰にもそんな事言わせねえ!」
千比路の闘志に火が点いた!
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