おはようございます。あるへです。
本日はこちら「ダークソウル2: スカラー・オブ・ザ・ファーストシン」のレビューです。
ダークソウル2自体は大昔の360時代にプレイしたことがあるのですが、少し前にダクソ1が無性にプレイしたくなった時につい一緒に購入してしまった、DLC全部入りのリマスター版ですね。私にとっての初ダクソはむしろこっちなので懐かしさとともに、記憶は既に風化してしまっているので、ほぼ初見プレイを大いに楽しむことが出来ました。
こうして遊んでみると、たしかに1と2の作風の違いというのは分かる気もするんですが(ソウルシリーズで唯一、その生みの親が関わっていないらしいです)、私にとってはやはりこれも立派なダクソ。全然普通に楽しかったです。
言うてまだ1と2しか遊べていないので明言は難しいですが、なんとなく今作では特にボスが強く、硬く戦闘時間が長引きがちな気がしました。初見殺しの壁を越えて敵の動きがわかれば案外サックリ倒せた1に比べ、2ではそこからミスなくしっかり削りきるまでがしんどかった気がします。NPC白霊を呼んだからかもしれませんが。
多数で攻めてくる敵配置や、ターン制を強要してくるボスなど、かなりオンラインマルチプレイを意識したデザインだと思っています。
ただ、それよりも私の中で1と2の違いが浮き彫りになったのが、良くも悪くもその世界観です。個人的にはまったく悪いとは思っていませんが、たとえるなら1の世界観というかステージの作りは、新宿駅の地下を徘徊しているようなイメージです。いろんな見どころがあるとはいえ、ロードランという狭い地域、あるいは新宿地下街、いや、なんだろ、神室町(笑)をあちこち「冒険」しているイメージでした。王国の城壁に沿って必然的に形成された場所を、ぐるりと冒険していきます。山手線かな。
それに対して本作は京王線を直進しているイメージ。駅そのものの解像度は1に比べ劣りますが、駅から駅へ、どんどん地域が変わっていって、より遠くへ、遥かな地へ「旅」をしているイメージが強かったです(ちなみに京王線は、京王八王子駅から始まり、高幡不動、調布、府中などを経て新宿駅に辿り着きます)。
メトロイドヴァニアタイプや、作り込まれたオープンワールドの箱庭の街をあっちこっちうろうろするよりも、ドラクエなどのような街から街へ、地域から地域へ、大胆に景色を変えつつ「遠い所へ来たな」っていう旅する感覚が私は大好きなんですよね。
また、非常に哲学的で、あらゆるものに意味を持たされているかのような1ももちろん良いですが、強靭な四肢に翼を持つ、まさしくドラゴンと呼ぶに相応しいドラゴンが出てきたり、正統派ダークファンタジーな本作もすっごく良いじゃないですか。
シリーズの中でも最悪の糞ステージと名高い「アマナの祭壇」は、清濁併せ呑み、ダークソウル1でも3でもない、ダークソウル2らしさの全てが詰まっていて、個人的には神マップだと思っています。神秘的なのに拠り所が無く、壮大なのに窮屈で、癒されるのに不気味で。しかも見慣れたフォルムなのにとんでもないギャップを持つ唄うデーモンとか、私大好きなんですよね(笑) 360の初プレイ時には仰天しました。
だから私は2が好きですよ。
ステージ数が非常に多く、従ってボスの数も多くボリュームが凄まじく、二周目までは非常に楽しく冒険できましたが、さすがに三周目はおなかいっぱいでした。ミリオンルートって素晴らしい。
そうそう、実績コンプの上で避けては通れないマラソンですが、しんどくはありましたが、思ったほど辛くはありませんでした。鐘守のランク上げは画期的な方法が開発されて一時間ほどで終わりましたし、太陽メダル集めも、ハイスペック版になって敵の配置が見直されたおかげで、オリジナルよりは楽になった……はずです。360時代はまだ人がいたのでマルチで集めましたから。
とはいえメダル集めはドロップ率が渋く、半日は潰れましたね。
以前遊んだ1のリマスター版よりも、人はいまだ多くいる印象を受けました。半透明の幻影はそこかしこにいますし、メッセージの量も豊富です。侵入も、けっして多くはありませんが何回か受けました。彼らは皆極めきった玄人ではなかったので、逆に楽しかったし、負けても嬉しかったです。また、なんとなく侵入を試みて、偶然マッチした世界に闇霊として侵入し、ホストをぶっ殺して帰ってきたときは、ホストから「このゲーム遊んでて初めて侵入されたよ!ありがとう!GG!」なんてメッセージをもらって、得も言われぬ感慨を得たりもしました。
なにより、自分が書いたメッセージがリアルタイムでちょいちょい評価されましたって通知が来るんですよ。だからこそ、今このゲームを遊んでいるプレイヤーが他にもいることを実感できて、元気が出てきたりしました。
ただし、やっぱり白霊で呼んで呼ばれて共闘したり、鐘楼やネズミの誓約での本格的なマルチプレイは絶望的です。あの頃はやっぱりマルチ主体のマップは危険地帯で、思うように探索が進まない地域だった記憶があるので、そこだけは少し寂しかったですね。
脳に目がある(それはブラボ)とかいう、すさまじい完成度だけど、そこに飛び込むなら自分も何かしら覚悟がいるような世界観よりは、シンプルに美しく壮大で、それでいてしっかりダクソな本作は、ソウルシリーズの黒歴史と言われようとも、本作にしかない美点があります。めちゃくちゃ楽しかったです。
わかってはいたけど、だいぶ時間を使っちゃったので、ここからしっかり腰を入れてKemco修行、頑張りたいです。めっちゃリフレッシュできたわ〜。
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