本日はこちら「レヴナントドグマ」のレビューです。
ストーリーや世界観が違えど、KEMCOゲーなんでやることは同じ。私の場合はいつも難易度は一番難しくして楽しんでいます。
最序盤はやや苦しいものの、ダンジョン一つ越えたあたりから1ターンキルのパターンが組みあがっていき、中盤にかけて定期的なレベルアップなどのお陰で消費を気にせず戦えるようになります。中盤から終盤にかけてメタル狩りが解禁されると一気に作業ゲーと化すのもお約束。
本作はスキルレベルなどの要素がないので作業感はかなり強かったです。
今回は侍女や羊は出てくることがなく、終始まじめなストーリー展開でした。
侍女が出てきて、クリア後のやりこみで世界観がぶっ壊れないとなんかムズムズするのは、そろそろ私がKEMCOゲーに毒されてきた証拠でしょうか……。
今回でKEMCOゲーを遊ぶのは三回目なのですが、私個人の評価としては最低値です。
まずはキャラクターに対する不満。
彼らの性格付けに関してはベタですがそういうものだと受け入れることはできても、彼らのキャラとしての立たせ方が非常に稚拙で失笑を禁じえません。
というのも、本筋から外れた二番目の軸、キャラ同士の絡み合いや関係性についてのエピソードになると、非常にその、下世話な会話が多くなり、そのセリフ回しもウィットに富んでいるとか、ブラックジョークなどとは決して呼べない、かなり質の悪いセリフ回しなんですよね。
辟易しました。
まるでラノベ作家を夢見る高校生男子が独学で書いた恋愛小説のようです。あるいは趣味で作ったツクール製RPGのようなセリフの応酬……。
きちんと勉強して出直してきてください。
次にステージデザイン。
本作にはエンドコンテンツとしてランダムダンジョンっぽいステージを遊べるのですが、その仕様の余波を受けたのか、本編に登場する固定のダンジョンも似たような作りになっています。
何が言いたいかというと、ひたすらだだっ広く、宝箱も隠し通路も圧倒的に少なく、無意味な行き止まりがあり、ただただ空虚なんです。
今までのアスデバシリーズやフェルンズゲートを鑑みるとその差は歴然。
本当に「ハンドメイド」感を感じられないんです。
それはダンジョンだけでなく、町や村でさえもそう感じるからたちが悪い。
そして密度が低いことのさらなるデメリットとして、一画面でダンジョンの形や分岐を見通せず、さらに悪意を感じることに、「輪っか状」の分岐がほぼ確実に存在し、「右手の法則」が通用しません。
本作はGwGで配信されました。
ということは、KEMCOシリーズが初めて、という人が本作を最初に遊ぶ可能性が高いということで、これをもって「ほう、KEMCOゲーとはこういうものなのか」と認識されてしまうのがなんとも悔しい、非常に残念な出来なのが本作なのでした。
本作の頑張りポイントとしては、キャラクターに声が付いたこと(といってもセリフを喋るわけではなく、戦闘中の掛け声に限られますが……)。それから昨今の2DドットRPGブームにおいては珍しい3Dキャラでの戦闘を採用したこと、でしょうね。
どれも心を動かされたり、作品全体のクオリティや設定に基づく必要性を感じないレベルではあるのですが。
未プレイですが、レブナントサーガとは世界観と時系列がつながっているようです。
まぁ、あの絡み方を見ると推して知るべし、ですけどね。今度やっつけます。
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