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2020年04月19日

400.Warhammer 40,000: Inquisitor -Martyr-

Warhammer 40,000 Inquisitor Martyr (輸入版:北米) - XboxOne



 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「ウォーハンマー40000:インクイジター・マーティア」のレビューです。

 日本ではあまり馴染みがありませんが、海外では知る人ぞ知る有名な……何ゲームと言ったらいいんでしょう。ボードゲーム? ミニチュアゲーム?
 ルールはあるのですが、ストーリーやステージの背景設定などはプレイヤーが自由に作って遊ぶっぽいので、その下敷きとなる設定やバックストーリーが果てしなく深く、広いんですよね。
 本作はそんなマジモンの設定を借りて作られたオリジナルストーリーだと思われます。
 ちなみに40,000はフォーティー・ケーと読みます。40kですね。めんどいんでよんまんって読んでますけど(笑)

 ウォーハンマーシリーズといえばアクションやRPGなどのジャンルの枠を越えてXboxゲーム界にも複数ありますから聞いたことくらいはあるかもしれません(ラグビーだったり、レフト4デッド風味なアクションだったり、タクティカルシミュレーションだったり)。
 本作は中世とSF、大きく分けて二種類あるウォーハンマー世界のSFの方を題材にしたハクスラアクションRPGになります。

 私自身まったく把握できていないですし、ウォーハンマーシリーズの設定やら魅力をここでずらずらと並べても仕方ないので、その辺は各自wikiなりで調べてもらうとして。

 本作はいわゆるガチのハクスラです。
 敵を倒して経験値を得て、スキルポイントを振ってキャラを強化し、まだ見ぬ希少な武器を求めてひたすらステージを回していく、そんなね。

 本作は非常にユニークな設定や仕様が多く、脳と体が慣れるまでは面白さがわからずとまどうかもしれません。とある大きなアップデートがあるまでは、「敵を倒して経験値とアイテムを得る」ではなく、「ステージをクリアして経験値とアイテムを得る」だったので、成長速度のテンポやらアイテムの取得数においてもかなり牛歩で、ゲームに入り込むまで熱意と時間のかかる仕様だったのですが、そのアップデートにより大幅な(というか120度くらいは変わる)大改革があり、非常にテンポよくストレスフリーで遊びやすくなりました。

 私がコンプしてしまった後ですが、本作はようやく日本でも配信されるようになり、さらには新クラス+新キャンペーンまで追加されて、いやはや制作陣の熱意はすごいですよ。
 ちなみに本作は海外のXboxストアで配信されてからもうずいぶんと時間の経ったゲームなんですよ。頻度は低いとはいえいまだにこうしたアップデートやテコ入れが続いてるわけです。

 私が攻略中は「道義」と「運命」にまつわる実績において地獄を見たのですが、個人的推測と勘によると、この「道義」は新キャンペーン追加によってすごく易しくなったんじゃないかな、と思ってます。
 知らんけど(笑)
 詳しく話すと紙幅が足りないので一言だけ添えておくと「ランダム優先割り当て任務は面倒がらずにちゃんとやっておけよー」ってことですね。

 ゲームとして、そしてハクスラ好きとしてはなかなか楽しめたのですが、やはり人に勧めるとなると、うーん、ちょっと誰に対しても、とはいかなくなります。
 ハクスラに欲しい機能や仕様はきちんと存在し、それらも気軽に試せるものではあるのですが、土台となるウォーハンマー世界の設定をいちいち持ってくるので、特にこの世界観を知らない私のような凡人には最初ちんぷんかんぷんで、ただデバイスとだけいえばいいようなものでさえ祝福電脳やらなにやら世界観語に変換されているので……ね、ゲームそのものの楽しさを見出す前にあふれ出す「オタク臭」でほとんどの人が離れて行ってしまうんじゃないかなぁって、そんな気がします。

 さらに悪いことに、ローカライズが完璧じゃないんですよね。いやいや、本作はただのハクスラRPGにしては世界観説明などをはじめ膨大な文章量を誇ります。星の一つ一つにさえバックストーリーが用意されているので、その翻訳量も甚大です。それらを全て根気強く日本語にしてくれたと見れば脱帽レベルの快挙なのですが、いかんせん、なんというか、疲れが見えてる(笑)
 PCのキーボード上でよくやる打ち間違いのミスが非常に多く、ただでさえ慣れていない世界観用語とごっちゃになって、はたしてこれは誤字か専門用語なのかととまどうことも多々。
 またその翻訳された日本語もあまり意訳などは意識せず直訳している感じなので、かなり素っ気なく、命令口調な指示書を読んでいるかのよう。
 このようにローカライズ面には不満もあるのですが、それでもこの文章量は破格で、これがなければ絶対に遊ぶことはなかっただろうことを考えると、ローカライズ班には感謝の念が芽生えます。

 お話や設定を無視してハクスラだけ楽しむ、というのはお勧めできません。
 ハクスラが好きで、RPGが好きで、そして日本語のままでは完全ではないけれど、それを愛で補い、海外で多くの人に愛されるオタクの代名詞みたいなこの世界観をじっくり、ゆっくりと受け入れる準備ができた人に、初めてお勧めできる作品でした。


*ちょっとだけ攻略のヒントというか強いビルドの方向性を示すとすると、本作は「クリティカル」が強力であり、個人的には「重力ガン(両手用)」のYボタンスキル(照射し続けるスキル)が頭一つ抜けて強く便利で快適だと思っています。
 パッシブスキルの中にはクリティカルが発生することで強力な効果を発揮するスキルが多く、武器や装備にも簡単にクリティカル率アップやクリティカル倍率アップのオプションが付くので、これらを起点に基礎力を上げていくと強くなった実感が湧くと思います。
 武器=アクションスキルについては、様々な武器を試しましたが、上記の武器の特定のスキルが非常に強力で、このスキルについたタグを強化するようにビルドを組めば快適に攻略できました。

(ウォーハンマー40000:インクイジター プロフェシーは、もともとPCで本作の拡張コンテンツとしてスタンドアローン形式で販売されていました。One版になってDLCとして扱われるようになったので遊ぶには本作が必要です。
 まだ買ってもいないので推測になりますが、PVを見る限り召喚系の新しいスキルを持つクラスが追加され、新しいキャンペーンややりこみ要素が増えるみたいですね。
 重力ガンを装備できるのはいわゆる弓使いと戦士系のクラスだったのでプロフェシーさんは使えなさそう。また、この新要素に応じて最近また頻繁にアップデートされているようなので、この個人的神武器である重力ガンがナーフされていないか心配しています(笑))

*ちなみに私が当時遊んでいたのは、「それまでの」DLC(初期購入特典である特別優先任務一件のDLCを除く)およびシーズンパスが同梱されたインぺリウムエディションというやつでした。
 なのでこのエディションにはプロフェシーはついていません。
 日本ストアで配信されると同時にこのプロフェシーも付いた完全エディションも販売されているので注意してください。


↓近接武器は火力が高く、優遇されているとは感じます。ただ、後半になるにつれ接近のリスクもかなり高まります。



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