本日はこちらXBLA作品「フロムダスト」のレビューです。
例のごとく、私は本作の体験版をプレイしてその世界観に惹かれ衝動買いしてしまいました。
自分が神となって(カーソル 笑)この地に降り立ったばかりの人間たちを守り、約束の地へと導こう、というゲームです。
シミュレーションゲームで、青く美しい海や原始的な島や人々の生活が、見ていてとても癒されます。
神様は基本、土や水を吸い込んで吐き出すと、それしかできません。他の土地から砂を運んできて、目的地へと続く道を作り出すのが主な作業になります。
時間が経つと、自然が牙を剥き、様々な天変地異が民を襲うんですね。
民は無力なので、たとえば津波が来る前に津波を無効化するまじないを使えるシャーマンの元へと導いたり、火山が噴火する前に村を高台へ移動させたりと割と忙しいです。
私は初め、もっとまったりしたのんびり系シミュレーションで、心行くまで彼らの安住の地を創り、緑を増やしていけるものだと思っていたのですが。
このゲーム、私の想定に反してかなり忙しく、頭を使うスピードパズルのような面を持っています。
最も苦労したのは二つの火山が定期的に爆発する大きな島のステージですかね。
ステージ開始からすぐに噴火を始めるのでまずは速攻で安全な場所に村を建てさせ、道を作り、溶岩の流れる軌道を変えながら、その後の展開を睨んで別の場所に村を移動させ、更にその後の展開である雨季を睨んでシャーマンを連れ込み、その間にちまちまとゴールである祠への道を作る……、と。
そんな感じで、天変地異が起こるとどこがどのように変化するのかがちょっと予想が付きにくく、思った以上に大規模な動きをするので、結構難しいです。
大地が動くので迫力もあるし、トライ&エラーを重ねてゴールにたどり着くシミュレーションパズルのようなゲームなので、熱中度は高かったです。
溶岩が流れれば、そこが冷えて固まり新しい隆起になります。すると道が変わって、次の溶岩の流れが変わってしまうんです。うまく道を創れたからと言って放っておくと、やがて冷えた溶岩で道が平らになってしまい、四方へ溢れてしまいます。
川についても同じで、水はやがて大地を削っていくでしょう。
こんな感じで地形は不変ではなく、ほんと一筋縄ではいかないんですよね。
発想の転換や機転を必要とし、うまくハマると脳汁が溢れるのですが、それらの要素をさらに詰めたチャレンジモードなどは意外とシビアなスティック操作なんかも要求されて、実績コンプの難度はやや高めかと思います。
ただ、無理ゲーではありませんし、何度もトライしたくなる設計なので、面白いと思えたならば根気は続くでしょう。
思った以上に忙しいゲームだったので驚きましたが、プレイして良かったと思える良作です。
欲を言えば、その時の気分通りもっとまったりと遊びたかったです(笑)
あ、忘れてました。日本マーケットで落とせますが、未ローカライズです。操作指示のチュートリアルが読めればあとは問題ありません。
P.S.
ラストステージはこのゲームを象徴するようなデザインコンセプトで感動しました。
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