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2016年04月08日

182.ロリポップチェーンソー

LOLLIPOP CHAINSAW PREMIUM EDITION 【CEROレーティング「Z」】



 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「Lollipop Chainsaw」のレビューです。

 んー、いくつか遊んできての実感なんですが、どうやら私には「須田ゲー」は肌に合わないようです。本作もクソゲーに映りました。
 そもそも須田ゲーって評価高いのかな。
 IFゲーやアイマスみたく、ぶっちゃけ一部の熱狂的なファンが囃し立ててるだけなのかも……。
(反感を買いそうな文章だけど、場末のブログだし、いいよね 笑)

 須田ゲーといえば独特な世界観という認識なのですが、たしかに「ブラックナイトソード」や「キラーイズデッド(未プレイ)」、本作といい、目を惹く世界観造りはされていると思います。
 ただ私には、その意味深な世界観なり伏線なりを裏打ちする芯のようなものが欠けていて、どうにも軽く、意味不明は意味不明で終わってしまうような「深さ」が無いように思えて仕方ないのです。

 本作に絞って言えば、ハチャメチャな女子高生がゾンビアウトブレイクの中を元気いっぱい駆け回って大暴れする、というコンセプトも若干の既視感を感じるのですが、それにしたってちょっと胃のムカつくような演出がいっぱいでした。

 まず主人公ジュリエットについて。
 本作主人公はチアガールという設定なのですが、ストーリー筋において彼女がチアガールらしさを発揮する場面はまずありません(強いて言えばミニゲームのニックゾンビを応援するとこ)。
 派手なフリフリを持って踊るだけがチアガールとも言いませんけど、え? そうじゃなかったらチアガールって何? ってくらい「チアガール」の意味は狭いと思います。
 もう少し解釈を広げてみれば、「誰かを応援することを表現すること」がチアガールだと思うのですが、本作はそれよりもゾンビハンターとしてのジュリエットの描写が果てしなく強いんです。
 そうなると、チアガール設定はただの設定になりさがり、「コスチューム」の収集と合わせてただのコスプレアクションとしか見えなくなるんですよね。

 でもって、ムービーシーンを始めロードチップスなど至る所から尻だの胸だの強調されて、「どう? この娘可愛いでしょ? ねぇ可愛いでしょ!?」とぐいぐい頬に押し付けられている気がして嫌気が差しました。

 並み居るゾンビたちも個性がつけられていること自体はいいとしても、やっぱりどこかファンキーさが足りないというか、もう少しぶっとんでてもいいんじゃない? 二番煎じ感を否めません。

 アクションゲームとしても、やっぱり楽しさを感じるには不都合な点がいくつも。
 一番気になったのはコンボのしにくさです。

 体感なのですが、続くボタンの入力受付時間がかなり短く、かつ先行入力しないと繋がらないようです。
 攻撃して敵がのけぞったのを見て別の技に派生とか、とりあえずコンボしながら〆技を考えるといったことができないんですよね。
 次はこの技を出す、と心に決めていないとよくわからん「振り」でコンボが強制的に途切れ、かつ移動かジャンプでその「振り」をキャンセルしないと攻撃がでないという鬼畜っぷり。
 敵から重めの攻撃を食らってよろけが発生した時も、やはりキャンセルが必要で、やっきになってXを連打していてもキャラクターは反応しません。

 敵は硬く、速く、スーパーアーマーまで持ってるのに、チェーンソー振りぬく前に次のYを入力しなきゃならないなんて……。
 こちらにはスーパーアーマーはないので、囲まれれば技に繋げる前にばきばきコンボ折られます。

 その他飛ばせないムービー、全ステージ6と少ないながらステージ一つ一つがかなり長めで、初見だと1ステージ一時間以上はかかると思います。疲れます。

 プレイしていて楽しくなかったので、批判が多くなってしまいますが、キラキラしてて目を惹くパッケージのくせにほとんど話題を聞かなかったのも納得かなぁと。
 実際これをプレイするまで内容がどんなものなのか、まったく把握してませんでした。あえて調べようとしなくても、話題性があり、面白いものってのは、広告なり誰かの実況プレイだったりで、目に触れる瞬間が確かにあります。
 発売してから私がコンプするまでの日々の間に、そういった経験が皆無でした。

 もう須田ゲー買うのやめようと思った時、棚に「シャドウオブザダムド」が眠っていることに気づいたあるへでした……。


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