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2016年03月23日

175.Never Dead

ネバーデッド



 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「ネバーデッド」のレビューです。

 実はPVを見て雰囲気に惹かれ、ずっと気になっていた作品でした。
 古式ゆかしい魔王と勇者の構図から、イケメン夫婦となんともギャグちっくな魔王、綺麗なムービー。そして月日がごっそり流れ、「あのイケメンがこんなおっさんに!?」という感じで、どんなストーリーなのかかなり気になってたんですよね。

 ある時セールされたのでようやくプレイするチャンスを手に入れた次第です。
 実際プレイしてみると、お話は面白かったです。
 重厚なファンタジーではありませんが、真面目にしてても笑いを誘うようなシュールでちょっと軽めのアクションファンタジー作品でした。
 主人公の不死身という設定が、結構自虐的な使われ方をしているのがライトな感覚で楽しめたんですね。

 実際のゲームプレイにもこの不死身という設定がふんだんに生かされていて、アクションゲームでありながらプレイヤーは何発もらっても全然かまわないというのはなかなか斬新でした。
 低難易度ともなれば、不死身ゆえのゲームオーバー条件も緩いので文字通りのゾンビアタックなども出来てしまうのですが、それだとちょっと飽きてくるかなぁ。
 攻撃をもらえば四肢が四散しますのでいちいち集めなおすのも大変ですし、「敵の攻撃を躱して斬り込む」というアクションの醍醐味は損なわれていないと思います。

 ただ、この不死身ゆえの演出・四肢爆散も受け取り方、その日のプレイヤーの体調(笑)によってはストレスにもなりうることは確かですね。
 敵の猛攻を受けて体力がなくなってゲームオーバー即仕切り直し、といった気持ちの切り替えが出来ず、敵の密集する中を無力なまま駆け回って手足を集めなきゃならないので、気持ち的に「無駄な時間」が出来てしまうんです。
 頭だけになっても戦える、千切れた腕でも攻撃できる、とは言ってもそれできちんと戦えるのは漫画の世界だけなので、そんな状態で攻撃するくらいなら大人しくパーツを集めに行った方が有効です。

 敵の数が多く、基本乱戦になるので敵の攻撃動作も読み辛く、気が付くと腕が一本もげていた、ということになりがちです。
 腕の一本くらいなくても大した弊害ではないのがこのゲームらしい一番の面白いポイントですが、五体満足な状態がベストコンディションであることは言うまでもありません。

 そんな感じでゲームオーバーこそあまりなりませんが、じり貧の状態が続いたり、人によっては主人公死亡以外の要因で辛酸を舐めさせられたり(相方がやられる、頭が飲み込まれる)とストレスの溜まる仕様だと思います。

 ただ、前述した通りストーリーには勢いがあって、割と軽くて派手で日本人受けするようなサッパリとしたものに出来上がっていると思います。
 キャラ設定に関しても不死身主人公ブライスの人間味を筆頭に、信念を貫くライバルキャラなどとても魅力的に映りました。

(良い意味で)諦めの悪い人には楽しいタイトルとなるでしょう。

攻略サイト


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