おはようございます。あるへです。
本日はこちら「コナン」のレビューです。
某名探偵ではなくグロッグ・ナック・ザ・バーバリアンの方(笑)
とはいえ私は原作を知らないので本作がどのくらいコナン″なのかはちょっとわかりません。
というのも、本作は割とクソゲーなんですよね。
スタイルはRPG要素の若干絡んだ一本道アクションです。
双剣、大剣など武器に幾つかのカテゴリがありまして、これらを使いこむことで経験値を獲得し、新しいスキルをアンロックしていくことができます。
このスキルが、この手のゲームにしては数が豊富で、一周ではとても全てを覚えきれないので何周かに分けてそれぞれのカテゴリを究めていくんですね。
ま、それはいいのですが……。
本作には日本仕様のバージョンと海外仕様のバージョンが存在し、日本語バージョンではきつい規制が施されています。
本来、本作では野蛮な大男が獲物を振り回して、文字通り敵を千切っては投げ千切っては投げの大立ち回りを演じ、また敵に捕まった奴隷である女性たちは、この未開の世界観よろしく上半身が裸で鎖に繋がれています。
しかし、日本語版ではまぁたしかにこれらの表現は過激だとは思います。
本作の一番の売りである部位切断、それと女性上半身がマイルドに修正されてしまっています。
私は別に過激表現の規制自体はなんとも思っていないのですが、特に本作においては敵である人間をバラバラに切り裂いたり、周囲の環境を利用して、たとえば棘のある蔦に串刺しにしたりと、バーバリアンらしい野蛮な戦い方が売りであることは間違いありません。
熟練とともに増えていく多くのスキルもそのモチベーションを後押ししています。
つまり本作日本語版における規制は、明らかにゲーム本来の持ち味を大幅に殺してしまっているんですよね。
ダメって言われたからその部分だけカットしたり、アクションを削除したり、(胸に)パッチを当てたり、それが一番簡単で無難な回避の仕方だとは思いますけど……。
もっと作品に愛を感じるような修正の仕方はなかったんでしょうか。
敵が派手に吹っ飛んだり、モンスターはちゃんとバラバラになったり、千切れないまでも各関節に大きなダメージが入ったような「グキッ」「バキッ」を感じられるような強めのエフェクトを追加してみたり、いろいろ考えられると思うんですけどね。
ことゲームにおいては制約をどのように回避するか、というのも面白さに繋がってくるんじゃないでしょうか。
だってそうでしょ? ファミコンなど大昔のゲームにも未だ根強い人気があり、名作と謳われるものは、とてもとても少ない容量をいかにやりくりして、出来ないことをどう表現するか、仕様をどのように逆手に取るか、そうやって試行錯誤して出来上がったからじゃないでしょうか?
さて、これだけ語っておいてなんですけど、もし本作の規制が取れたとして(あるいは海外版に触れる機会があったとして)、規制さえなかったら面白いのか、と問われると……う、うん。えへへ。
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