おはようございます。あるへです。
本日はこちら「Catherine」のレビューです。
かなり難易度の高いアクションパズルゲームですが、アドベンチャー作品としても完成度は高く、それら二つの要素がハイクオリティな融合性を見せている傑作だと思います。
「結婚」という昨今のゲームにはまったく見られない異質なテーマを取り扱っていますが、このテーマを元に作られたストーリー、キャラクター、世界観、そしてゲーム(パズル)までもがとても良く味付けされており、オリジナリティは満点でしょう。
ただし、「結婚」を巡る恋愛問題について主人公は深く悩むことになりますので、プレイヤー心理としても、結婚や恋愛についてかなりマイナスなストレスを押し付けられることになるのは覚悟しておいた方がいいでしょう。ロード中の名言なんかも徹底して取捨選択されていますから「もっと夢のある名言はないのか!」と突っ込みたくなること請け合いです。
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さて、本作はペルソナシリーズで有名なアトラス製でして、異質な「結婚」や「恋愛」テーマの味付けとして「浮気」や「恐怖」を持ってきています。巷に溢れるただグロテスクなだけの恐怖とは違い、心理的に追い詰めてくるホラー度合いはさすがです。
アクションパズルステージでも常に、時間や主人公の心理に根ざした悪夢が襲ってきますので没入感はすさまじいです。
ただ、最初に述べたように本作はかなり難しいです。単純に言えば、これらの悪夢から逃れるため、キューブで出来た絶壁をあの手この手で登っていくだけなのですが、シンプルでありながら良く練られたパズルでして、一筋縄ではいきません。
オリジナルパズルでありながら効率よく登るための小技も豊富でして、ハード難易度ややり込みのための「バベル」ステージなどではこれらの技を自然に繰り出せるほどに熟達しなければクリアは不可能でしょう。
とはいえ声優は実力派揃い(主人公は山ちゃん、ぶるるるぁぁの人 笑、とか)ですし、ストーリーもかなり先が気になる作りでして、この「キャサリン」の世界に少しでも引っかかってしまえばそうそう簡単に投げ出せなくなるはずです。
実績コンプリートにはたゆまぬトライ&エラーが必要となりますが、達成感は非常に心地よかったです。また、「結婚」「浮気」「ホラー」さらに「修羅場」となかなかにストレスフルな展開を見せてくれますが、ストーリーの決着の仕方は納まりが良く、後に引かないのもすごく良いと思いました。
パズルステージでは何度も殺され、嫌気が差すこともあるとは思いますが、全体的に見ると、異質なテーマを扱っているにも関わらず、「テーマ」「ストーリー」、「ゲームプレイ」はまったく喧嘩せず、お互いを高めあっています。
そのゲームプレイにおける操作感についても、シーンによって操作方法が変わったりすることなど無く、理にかなっていますので、反応力は軽快です。
実際、フレンドや一緒に遊んだ人の実績を見ても、キャサリンをプレイした人はほとんど見かけません。もったいないなぁ。
ジャンルやテーマ的に人を選ぶものであり、更に若干のホラー要素も混ざっているので、かなり人を選ぶゲームであるとは思うのですが、是非、イージーモードでいいから遊んでみて欲しい作品ですね。
私はこのゲーム、半ば奇跡的に実績コンプできたので思い出深い作品となりました。さすがにソロで全てを、とはいきませんでしたが、妹と二人で最強の壁「アクシス・ムンディ」を乗り越えた時はハイタッチして喜び合いました。
本作で言いたいことがあるとすれば、やはり「もう少し結婚に夢を見せてくれたらなぁ」という独身男の呟きみたいな感じですが、それだけにマルチエンドの一つ、ベストエンドの読後感は一入(ひとしお)ですね。
良いストーリーでした。
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PS3とXboxの違いといえばパッケージのイラストがCャサリンかKャサリンかの違いくらいしかないと思います。
キャサリンといえばPS3のソフトしかないと思っていた、ということかな?
クラシックの名曲をBGMに迫りくる悪夢から逃れるため、あの手この手を使ってキューブを動かし、ひたすら上を目指す。
パズルも奥が深く、面白いのですが、その後のムービーや声優、ストレイシープでのひと時にほっと息を吐(つ)くのも本作の醍醐味です。
プレイして欲しいな〜(笑)
ゲーム自体はまだプレイしたこと無いなぁ…ps3版が印象強くて、xboxの存在が…