近未来の今
そんな世界が広がっている印象です。
作者が何を意図してセリフにしているのか、
考えながら読める作品。
冒頭で女性の生きづらさを代弁している主人公に、
共感を持つ女性も多いと思います。
女性の敵は女性だったり。
ストーリーの中に散りばめられた、
生きづらさが随所に描かれています。
読みながら今の、
そしてこれからの日本を、
疑似体験させてくれるような感じで、
ストーリーが続いていきます。
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胸に刺さるセリフ
主人公の依知のセリフは重いパンチのように、
読者に問いかけてきます。
「エンタメしか受け入れられなくなったら人は死にます」
「いいよね あんたらはあんたらの事だけ、
考えてりゃいいんだから
あたしらはあんたらの事まで考えておかないと
死ぬかもしれないっていうのに」
男性にだけでなく、
社会全体に向けての怒りのようなワンシーン。
これも印象的です。
これからの時代は
これは読まれる世代によって、
感じ方は違ってくると思いますが、
私には近未来サスペンスのようで、
少し想像もできる物語でもあり、
主人公ともう一人、
同じ顔を持つ少女とのこれからが謎になります。
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絵柄が美しいのもそうですが、
物語の進み方も深く、
色々と考えさせられます。
彼女の描く世界は、
映像では伝えられない感情を、
上手に引き出してくれます。
考えながらじっくり読める、
漫画家さんの一人ではないでしょうか。
現在産休でこの続きは少し先になるよう。
コミックで読んでいる側としては少し寂しいです。
続きが読みたくなります。
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