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2022年02月06日

抗ヒスタミン剤の副作用で睡眠障害改善


1か月ほど前から、風邪をひいているわけでもないのに咳込むほどの咳ではないのだが、

咳が出る症状が収束しない状況にあった。熱はない。

コロナ感染症ではない。

お医者さんいわく、花粉症などのアレルギーかもしれないということだった。

そういえば、数年前仕事で山間部での現場作業をしていた時、丁度4月くらいだったろうか

風邪をひいているわけでもないのに鼻水が止まらない状況になった。

それで、その現場を終えて室内作業になると症状が治まっていた。

作業した山間地付近にはブタクサが多く生えていた。たぶん花粉のせいだったのだろう。

今回、お医者さんには抗ヒスタミン剤を処方しますので3週間くらい様子を見て、再度来院くださいとのことだった。

その際、医師からはこの薬を飲むと眠気が出る場合があるので、車の運転などには気を付けてくださいと言われた。

案の定、その薬を飲むとすごく眠くなるのとだるくなるので、日中は飲まずに夕食後に飲むようにした。

しかし、その眠気の持続時間は長く、頭もボーとして思考能力が低下するので3日で薬をやめた。

抗ヒスタミン剤の副作用を調べると、医師の言ったとおり眠気やだるさ、食欲増進などがあるという。

眠気が生じる原因は、ヒスタミンという物質は本来は覚醒や興奮作用を有しており、

脳全体にヒスタミンで作動する神経が張り巡らされているが、抗ヒスタミン剤でヒスタミンの働きを抑えると、

アレルギーなどの過敏反応が抑制され症状が軽減されるのだが、

脳の神経の働きが不活性化するので、眠気やだるさが生じることと、視床下部の満腹中枢も鈍化させ、

食事をしても満腹感を感じにくくなることが理由のようだ。

敏感な体質の人はアレルギーの元であるアレルゲンなどの異物を感知すると体内でIGE抗体が造られ、

異物を除去しようとヒスタミンが分泌されるとのことである。

そのヒスタミンであるが、胃で多く分泌されると急性胃炎などで胃痛がおきる。

なのでヒスタミンH2受容体をブロックし、ヒスタミンの分泌を抑制する薬がガスターという薬で市販されている。

ヒスタミンが喉や鼻で分泌されると咳や鼻水がひどくなる、目もかゆくなるなどの症状に悩まされる。

その際にも抗ヒスタミン剤が処方される。

このようにしてみるとヒスタミンは悪いことばかりしている物質のようなのだが、

それが脳内では逆に精神の安定に寄与しているらしいことが3年ほど前の東北大学医学部の研究結果からあきらかになった。

ヒスタミンはヒスチジンというアミノ酸から体内で合成されるが、ヒスチジンの少ない食事を採り続けていると

脳内でヒスタミン量が減少し、不安感やうつ状態になるということだった。

ヒスタミンの元であるヒスチジンを多く含む食べ物は鶏肉やカツオなどだという。

このように、ヒスタミンも作用する部位によって悪者になったり、必要だったりするらしい。

私は花粉症のひどい症状はないが、抗ヒスタミン剤を飲んでみて、花粉症の人の大変さを理解した。

日中の仕事中に抗ヒスタミン剤処方でひどい眠気やだるさに襲われ、薬を飲まなければ、鼻水や目のかゆみに悩まされ大変だと思った。

私は過去に早朝覚醒や中途覚醒の睡眠障害に悩まされた際に抗ヒスタミン剤の眠気の持続性を利用し

睡眠障害を克服した経験がある。

脳の神経が過剰興奮していると眠れないが、その興奮を抑えることで睡眠障害に役立ったのだろう。

ただ、中高年では抗ヒスタミン剤が痴呆の原因になるとの研究結果もあるので、抗ヒスタミン剤の多用はよくないと考えられる。

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さかえ
中年で管理職でのストレスや長時間労働での過労やプレッシャーが続き、うつ病と不安障害を発症して失業し、何とか5年でほぼ治りました。一時期社会復帰について悲観的になりましたが、今は社会復帰して働いております。うつ病を治すには時間と運動と薬が必要だと思います。 治るために試行錯誤した内容や治癒に役立ったと思うノウハウを発信しております。
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