臨床心理士が老後の不安について書いた記事を読んでなるほどと思った。
特に多いのが男性で、今まで大手企業などで仕事熱心に働いて来た人がある時、定年を迎えると、
こころにぽっかりと穴があいたようになり、不安症を発症することが多いという。
定年前までは会社での上下関係という縦の関係でいろんな人と付き合いがあったのが
退職と同時に突然今までの上下関係が無くなり、人と触れ合う機会が減少する。
また、近所や自治会などになると、もはや会社のような縦の関係は通用せず
ヨコの関係でフラットな付き合いが求められる。
そうなるとプライドの高い人ほど、横の関係に不満を持ち、更には時間を持て余し
日々時間が過ぎることが苦痛になるのだという。
ところが私の実家の両親は狭い土地ながら畑作農業に明け暮れて、
時間がある時は買い物や夫婦で車でドライブして海や温泉に出かける。
大きな病気もせず体がつらいといいつつ小規模な畑を耕作している。
口癖はいつも忙しいという。
3月末にはジャガイモをまき7月に収穫
4月はじめには大根の種をまき
4月中旬は夏に食べる枝豆をまく
4月下旬にはカボチャとトウモロコシをまき
5月はじめはには里芋の種をまく
5月中旬にはキャベツ、トマト、ナス、ピーマンをまき
6月中旬には秋に食べる枝豆と大豆をまき
7月と8月に多く野菜を収穫して食べ
8月末には白菜や大根をまく
9月には多くの野菜を収穫しする
10月には玉ねぎをま翌年の春に収穫する準備をする
春から秋までの間ならいつ植えてもよい野菜としてホウレンソウ、小松菜、ニラなどがあり
種をまいて1カ月程度で収穫できる野菜も多い。
11月以降から春まではサツマイモ、大根、ジャガイモ、大豆、玉ねぎ、白菜などを食べる。
こうなると、たった1000m2にも満たない土地であっても、春から秋にかけて多忙である。
実家では売るために野菜は作っていない、農薬は一切使用してないから体に良い食べ物だ。
農薬を使用していなため、害虫や野鳥に一部食べられたり不都合はあるが健康によい食べ物だ。
日光に当たりながら体を適度に動かすので健康にも精神的にも爽快感があってよいのだと思う。
老後に田舎で家庭菜園などをして暮らすと暇という苦痛から解放され、やらねばならないことが多いのだ。
私の田舎に住む実家の両親は85歳だがまだ元気で自分の家で食べる分の畑作農業をしている。
両親だけでなく、近所の人たちも老後にやることがあって元気でいる。
一方で都会に住む姉夫婦の両親は父親が60歳代で亡くなり、
残った母親は痴ほう症で精神科のある老人介護施設に入所して今は姉の旦那である息子に会っても
自分の息子だとわからず、認知症が激しい。
どうして田舎の高齢者たちが元気なのかと言えば、
それは多分、やることがあることと、体を動かしているためだと考えられる。
どうしてそう思うのかと言えば、ここ20年ほどの医学的な研究や疫学調査で
日光に当たり体を動かすことでの心身に与える様々な健康効果が実証されてるためだ。
それに何よりも野菜を作るという楽しみと義務があるのだ。
特に1000m2程度の畑作農業でも季節によって、植える野菜が多くあり、
畑を簡易的な耕作機械で耕し、種を植え、野菜の成長を見て雑草を取り去るなど手入れし、
収穫を行うまでの一連のプロセスの作業が野菜ごとにあるので冬以外は多忙なのだ。
定年退職に田舎へ移住するのも人生を充実させるひとつの方法なのだ。
ただ、従前に農業をしていない人が農地を購入したり借りるには農地法の許可が必要であるから、
事前に市役所の農地関係の部署に確認する必要があるが。
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