2017年05月19日
南フランス、ヴァンスにて エコール・フレネ訪問A 〜 子どもの力を生かす教育 〜
自由学校、フリースクール、オルタナティブスクール、デモクラティックスクール、、、
これらは、既存の教育とは違う、新しい教育の形として、注目されてきた。
それぞれに違いはあるものの、共通しているのは、
教師ではなく、あくまで子どもが主役であり、その自由意思が尊重される、、、ということだった。
今回の旅の訪問先に関しては、「まずは自分の目で確かめたい」という思いが強かったため、先入観をもたないようあまり詳しい書籍などは読まなかったし、準備に追われてその時間もなかった。
しかし、この学校に関しては、フレネ教育研究会の田中先生のオススメで、「テレビ寺子屋スペシャル シリーズ・世界の学校」のフランス編として事前に見ることができた。(かなり昔の番組でテレビ局の厚意でDVD化できたそう)
学校現場を離れたばかりだった私は「自由学校の中でも、公立学校で応用しやすいタイプの学校だな」というのが最初の印象だった。(なんて現実的な感想・笑)
数年前に経済的理由により廃校になりかけたのがきっかけで、存続を求める運動が起こり、それまでは私立だったのが、国立の実験学校として認可されることになったという経緯があり、フランスの中でも珍しいタイプの学校といえる。
それはさておき、どんな特徴を持っているかというと・・・
@一つの教科書を使ってみんなで同時に学習する一斉授業ではなく、それぞれが違うことを学習する個別の形態である、という点。
といって、まったく好き放題に勉強するのではなく、教室のあちらこちらに学習用のボックスやファイルがあり、その中に記号のついたカードやプリントがきちんと系統立てて、並べられている。
子ども達は、それぞれのペースに従って自分で一日の計画をたて、自分で学習する。先生達はそれをサポートしている。
日本の公立学校でかなり重要視されている評価は、なんと自分で行い、また友達が意見することもある。
A「言葉」に関するもっとも先駆的な試みは、教室に印刷機(アルファベットの一文字ずつを組み合わせる凸版印刷)を持ち込み、子ども達の自由作文を文集としてあらわしたことであった。これにより、子ども達の言葉に対する意欲は増し、また感性ものびていったという。
もう一つはお互いに討論し合う「批判精神」だった。
発表し、聞き、友達に意見する。
こういったことが自然な形で行われる。
あくまで子どもが主役で、教師は、黒子役という感じ。
B「全校集会」による子ども達による自治
Cイニシアチブという、奉仕活動
その他には、父母の協働や設立者のセレスタン・フレネについてなど・・・
大体、こういったことがこの番組では描かれていて、また、塀も何もないその遊び環境豊かな敷地には、子ども達の楽しげな声があふれていた。
特に、大きな「パパフレネ」と呼ばれる木の圧倒的な存在感とそこにたわむれる子どもたちの笑顔がとても印象的だった。
さて、この時から20年近く時がたった今でも、子ども達の笑顔は変わらずにそこにあるのだろうか?
(つづく)
実際の旅に役立つ情報編へは、こちら
ヨーロッパの自由学校訪問記 〜情報編〜
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これらは、既存の教育とは違う、新しい教育の形として、注目されてきた。
それぞれに違いはあるものの、共通しているのは、
教師ではなく、あくまで子どもが主役であり、その自由意思が尊重される、、、ということだった。
今回の旅の訪問先に関しては、「まずは自分の目で確かめたい」という思いが強かったため、先入観をもたないようあまり詳しい書籍などは読まなかったし、準備に追われてその時間もなかった。
しかし、この学校に関しては、フレネ教育研究会の田中先生のオススメで、「テレビ寺子屋スペシャル シリーズ・世界の学校」のフランス編として事前に見ることができた。(かなり昔の番組でテレビ局の厚意でDVD化できたそう)
学校現場を離れたばかりだった私は「自由学校の中でも、公立学校で応用しやすいタイプの学校だな」というのが最初の印象だった。(なんて現実的な感想・笑)
数年前に経済的理由により廃校になりかけたのがきっかけで、存続を求める運動が起こり、それまでは私立だったのが、国立の実験学校として認可されることになったという経緯があり、フランスの中でも珍しいタイプの学校といえる。
それはさておき、どんな特徴を持っているかというと・・・
@一つの教科書を使ってみんなで同時に学習する一斉授業ではなく、それぞれが違うことを学習する個別の形態である、という点。
といって、まったく好き放題に勉強するのではなく、教室のあちらこちらに学習用のボックスやファイルがあり、その中に記号のついたカードやプリントがきちんと系統立てて、並べられている。
子ども達は、それぞれのペースに従って自分で一日の計画をたて、自分で学習する。先生達はそれをサポートしている。
日本の公立学校でかなり重要視されている評価は、なんと自分で行い、また友達が意見することもある。
A「言葉」に関するもっとも先駆的な試みは、教室に印刷機(アルファベットの一文字ずつを組み合わせる凸版印刷)を持ち込み、子ども達の自由作文を文集としてあらわしたことであった。これにより、子ども達の言葉に対する意欲は増し、また感性ものびていったという。
もう一つはお互いに討論し合う「批判精神」だった。
発表し、聞き、友達に意見する。
こういったことが自然な形で行われる。
あくまで子どもが主役で、教師は、黒子役という感じ。
B「全校集会」による子ども達による自治
Cイニシアチブという、奉仕活動
その他には、父母の協働や設立者のセレスタン・フレネについてなど・・・
大体、こういったことがこの番組では描かれていて、また、塀も何もないその遊び環境豊かな敷地には、子ども達の楽しげな声があふれていた。
特に、大きな「パパフレネ」と呼ばれる木の圧倒的な存在感とそこにたわむれる子どもたちの笑顔がとても印象的だった。
さて、この時から20年近く時がたった今でも、子ども達の笑顔は変わらずにそこにあるのだろうか?
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