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2017年07月04日
「トラブルが出会いを作る?!」 〜 イギリス・ロンドンYHAホーランドパークにて
だいたい午後四時半頃、サマーヒルのあるレイストンから、例のユースホステルに戻ってきた。
帰り際に、スーパーに寄って、残っている食材との組み合わせから考えて、またもやシチューを作ることにした。
前回のメインは、サーモン。
今回は、さすがにもうイギリスにいる時間はそんなにないので、小さくて美味しいもの・・・ホタテの貝柱を選んだ。
かなり高かったが、必要なだけを秤売りで買えるからほんの少しだけをありがたく買った。
チェックインして、預かってもらっていた荷物をロッカーから出した。今回の旅は、荷物が少なかったのが本当に楽だった。(1日1ポンド=約250円)
3回目の部屋は、前回までとは違う部屋で、人数は少なくなったが、ちょっと騒々しい団体が一緒で、しかも公園の敷地にある演芸ホールのようなところから、ひっきりなしにオペラか何かの練習の演奏と声が聞こえてきた。
初めのうちは、「タダで聴けるから、これはこれでいいか」と思っていたが、しばらくすると飽きてきて、さすがに逃げ出したくなってきた。
ちょうどいいから、キッチンに行って夕食でも作ろうと、別棟のキッチンに行ってシチューを作り・・・
その隣りにある研修ルームのような場所に行って、手紙でも書こうと、買いためた絵葉書や、住所録を机の上に並べた。
そして、バックの中で何やら金属に触れたので、見てみると・・・なんとどこかの部屋のカギ!
(>_<)
・・・Ashburtonで泊ったB&Bのカギだった・・・!
一度しめだされたもんで、大事に持ち歩き過ぎたあげく、持ってきてしまったのだった。
手紙で送るしかない・・・。やれやれ(;一_一)
その部屋には、私以外にも2人ほど何か書き物をしている人がいて、1人は、小柄な英国婦人(?)、もう一人は日本人かもしれないアジア系の若い男性だった。
私は、平穏無事な時は、特に自分からは話しかけないタイプなので、この時も特に誰に話しかけることもなく、自分のやりたいことに集中していた。
するとしばらくたって、急に入り口のドアが開き、メガネをかけた体格のいい小柄な男性が英語で
「誰か日本語が話せる人はいますか?」と何か困っているという調子で言ったので、
「Yes」と返事をした。
「ちょっと通訳をしてもらいたい」ということだった。
歩きながら事情を聞くと、どうやら彼は自分の部屋に入ることができないでいて、同室の日本人男性が、部屋の中にいるのだが、カギが壊れているのか、外からはもちろん中からも開かない。
そして、どうやら中にいる日本人は英語が話せないらしく、私に彼の言いたい事を伝えてほしいというわけだった。
入り口に着くと、他にも中に入れなくて立ち往生している人がいた。
その時点で、「考えてみたらここ男性部屋だよ・・・(^^”)」とは思ったが、この場合いたしかたない。
そして、私たちの部屋は、カード式だが、この部屋だけはどうやら違うらしく、ガチャガチャと触ってみたが、びくともしない。
中に向かって、「もしも〜し、大丈夫ですか?」っと声をかけると、「あ〜日本人の方ですか?」と、若い声がする。
「ちょっと頼まれたので来たんですが、どんな感じですか?ドアのどっかに、なんか開けられそうなのってあります?」と言うと、
ずっと待っていた男性の方が、「中に、小さなピンがあるはずなんだ。それを動かせば開くはずだ」と言うので、それを伝えると・・・
「あの〜、もしかして僕が開けられないだけで、本当はカンタンに開くのかもしれないですけど・・・」と、いかにも小さくなった声がして、何だかいつもの自分のキャラみたいだ・笑・・・と親近感が湧いた。
しばらく、お互いに色々やりとりをしてみたものの、どうも前進しない。
「やっぱり壊れてるんですかね」
いきなり後ろで日本語が聞こえた。さっき研修ルームで一緒だった男性、やはり日本人だった。
続いて、フロントの男性がやってきた。・・・が開かない。
次にフロントの女性がやってきた。
「あなたは女性なのになぜここに?」と聞いてきたので、さっき頼んできた男性が説明してくれた。
フロントの男性が、さらにレストランの男性を連れてきた。
(何だか「大きなカブ」みたいな展開だった・笑)
そして、結論として「防火扉を使って開けよう」ということになり、入り口とは別の方向からスタッフが部屋に入って開けてくれた。
こうしてカギ騒動はおさまった。
ほっとしておなかがすいた私は、キッチンに行って、自分で作ったシチューをいただいた。
カギは、壊れていたのか?
・・・というと、そうではなかった。
中には、中から閉められる小さな取り付きがあり、彼はそれと知らず、閉めてしまっていたのだった・・・まさに私もやらかしそうなカギ事件・・・(^^)
後々・・・落ち着いた頃、私たちが3人で語りまくったことは言うまでもない。
書き物をしていた男性は、私と同じように3ヶ月間ヨーロッパを旅するバックパッカーで、彼の旅にもまたしっかりとした目的意識があった。建築関係の仕事をしていて、専門知識も資格もあり、自分の将来の夢につなげるための旅だという。
私が写真を撮ったりブログを書いたりしているように、彼もまた風景画を描いたり、出会った人々の写真を撮っていた。
事件の時、初めから私のようにしゃしゃり出なかったところを見ても分かるように、控えめで穏やかな、それでいてしっかりと言うべきことは言うというタイプの人柄だった。
そして、「事件」の当人はというと・・・芸術関係の大学に在学中の学生で、芸術志向の男性同志すっかり意気投合して、絵の話などをしていた。
「英語が話せない」と聞いたが、コミュニケーション能力はバツグンにあり、誰からも好かれそうなその人柄は、言葉の壁を越えられそうな雰囲気をかもし出していた。
何か困ったことがあっても、周りが気付いて助けてくれそうな?それがまた出会いを作っていく、しょっちゅう何事かやらかしては誰かに助けてもらう私とよく似たタイプの人柄だった。
やはり将来のために「とにかくヨーロッパを見てみたい」と、単身飛び込んできたらしい。
すごいのはその行動力!
あの広いロンドン中を、バスも地下鉄も使わず「自分の足」で歩き回ったという。
私たち3人は、お互いの「夢」を語り合って楽しいひと時を過ごした。
宿で日本語で語りまくったのは、本当に久々だった。
そして、お互いの持っている旅に関する情報を交換し合い、私はそれまで知らなかった、日本語入力ソフトについて教えてもらい、その後とても助かった。以下参照。
http://ajaxime.chasen.org/
次の日、残念ながら天気は「雨」
2人は、それぞれ次の旅と、帰国のために空港に出発する日だった。チェックアウトを終え、名残惜しくも宿を旅立っていった。
カギ事件の当人は「もうその話はしたくありません!勘弁してください」と言い続けていたが、その事件がきっかけで、同じユースにいながら話もしていなかった日本人3人が出会えたわけで・・・思えば貴重な事件だった(^^)
「トラブルが出会いを作る」これぞ人生の醍醐味?!
(つづく)
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ヨーロッパの自由学校訪問記 〜情報編〜
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帰り際に、スーパーに寄って、残っている食材との組み合わせから考えて、またもやシチューを作ることにした。
前回のメインは、サーモン。
今回は、さすがにもうイギリスにいる時間はそんなにないので、小さくて美味しいもの・・・ホタテの貝柱を選んだ。
かなり高かったが、必要なだけを秤売りで買えるからほんの少しだけをありがたく買った。
チェックインして、預かってもらっていた荷物をロッカーから出した。今回の旅は、荷物が少なかったのが本当に楽だった。(1日1ポンド=約250円)
3回目の部屋は、前回までとは違う部屋で、人数は少なくなったが、ちょっと騒々しい団体が一緒で、しかも公園の敷地にある演芸ホールのようなところから、ひっきりなしにオペラか何かの練習の演奏と声が聞こえてきた。
初めのうちは、「タダで聴けるから、これはこれでいいか」と思っていたが、しばらくすると飽きてきて、さすがに逃げ出したくなってきた。
ちょうどいいから、キッチンに行って夕食でも作ろうと、別棟のキッチンに行ってシチューを作り・・・
その隣りにある研修ルームのような場所に行って、手紙でも書こうと、買いためた絵葉書や、住所録を机の上に並べた。
そして、バックの中で何やら金属に触れたので、見てみると・・・なんとどこかの部屋のカギ!
(>_<)
・・・Ashburtonで泊ったB&Bのカギだった・・・!
一度しめだされたもんで、大事に持ち歩き過ぎたあげく、持ってきてしまったのだった。
手紙で送るしかない・・・。やれやれ(;一_一)
その部屋には、私以外にも2人ほど何か書き物をしている人がいて、1人は、小柄な英国婦人(?)、もう一人は日本人かもしれないアジア系の若い男性だった。
私は、平穏無事な時は、特に自分からは話しかけないタイプなので、この時も特に誰に話しかけることもなく、自分のやりたいことに集中していた。
するとしばらくたって、急に入り口のドアが開き、メガネをかけた体格のいい小柄な男性が英語で
「誰か日本語が話せる人はいますか?」と何か困っているという調子で言ったので、
「Yes」と返事をした。
「ちょっと通訳をしてもらいたい」ということだった。
歩きながら事情を聞くと、どうやら彼は自分の部屋に入ることができないでいて、同室の日本人男性が、部屋の中にいるのだが、カギが壊れているのか、外からはもちろん中からも開かない。
そして、どうやら中にいる日本人は英語が話せないらしく、私に彼の言いたい事を伝えてほしいというわけだった。
入り口に着くと、他にも中に入れなくて立ち往生している人がいた。
その時点で、「考えてみたらここ男性部屋だよ・・・(^^”)」とは思ったが、この場合いたしかたない。
そして、私たちの部屋は、カード式だが、この部屋だけはどうやら違うらしく、ガチャガチャと触ってみたが、びくともしない。
中に向かって、「もしも〜し、大丈夫ですか?」っと声をかけると、「あ〜日本人の方ですか?」と、若い声がする。
「ちょっと頼まれたので来たんですが、どんな感じですか?ドアのどっかに、なんか開けられそうなのってあります?」と言うと、
ずっと待っていた男性の方が、「中に、小さなピンがあるはずなんだ。それを動かせば開くはずだ」と言うので、それを伝えると・・・
「あの〜、もしかして僕が開けられないだけで、本当はカンタンに開くのかもしれないですけど・・・」と、いかにも小さくなった声がして、何だかいつもの自分のキャラみたいだ・笑・・・と親近感が湧いた。
しばらく、お互いに色々やりとりをしてみたものの、どうも前進しない。
「やっぱり壊れてるんですかね」
いきなり後ろで日本語が聞こえた。さっき研修ルームで一緒だった男性、やはり日本人だった。
続いて、フロントの男性がやってきた。・・・が開かない。
次にフロントの女性がやってきた。
「あなたは女性なのになぜここに?」と聞いてきたので、さっき頼んできた男性が説明してくれた。
フロントの男性が、さらにレストランの男性を連れてきた。
(何だか「大きなカブ」みたいな展開だった・笑)
そして、結論として「防火扉を使って開けよう」ということになり、入り口とは別の方向からスタッフが部屋に入って開けてくれた。
こうしてカギ騒動はおさまった。
ほっとしておなかがすいた私は、キッチンに行って、自分で作ったシチューをいただいた。
カギは、壊れていたのか?
・・・というと、そうではなかった。
中には、中から閉められる小さな取り付きがあり、彼はそれと知らず、閉めてしまっていたのだった・・・まさに私もやらかしそうなカギ事件・・・(^^)
後々・・・落ち着いた頃、私たちが3人で語りまくったことは言うまでもない。
書き物をしていた男性は、私と同じように3ヶ月間ヨーロッパを旅するバックパッカーで、彼の旅にもまたしっかりとした目的意識があった。建築関係の仕事をしていて、専門知識も資格もあり、自分の将来の夢につなげるための旅だという。
私が写真を撮ったりブログを書いたりしているように、彼もまた風景画を描いたり、出会った人々の写真を撮っていた。
事件の時、初めから私のようにしゃしゃり出なかったところを見ても分かるように、控えめで穏やかな、それでいてしっかりと言うべきことは言うというタイプの人柄だった。
そして、「事件」の当人はというと・・・芸術関係の大学に在学中の学生で、芸術志向の男性同志すっかり意気投合して、絵の話などをしていた。
「英語が話せない」と聞いたが、コミュニケーション能力はバツグンにあり、誰からも好かれそうなその人柄は、言葉の壁を越えられそうな雰囲気をかもし出していた。
何か困ったことがあっても、周りが気付いて助けてくれそうな?それがまた出会いを作っていく、しょっちゅう何事かやらかしては誰かに助けてもらう私とよく似たタイプの人柄だった。
やはり将来のために「とにかくヨーロッパを見てみたい」と、単身飛び込んできたらしい。
すごいのはその行動力!
あの広いロンドン中を、バスも地下鉄も使わず「自分の足」で歩き回ったという。
私たち3人は、お互いの「夢」を語り合って楽しいひと時を過ごした。
宿で日本語で語りまくったのは、本当に久々だった。
そして、お互いの持っている旅に関する情報を交換し合い、私はそれまで知らなかった、日本語入力ソフトについて教えてもらい、その後とても助かった。以下参照。
http://ajaxime.chasen.org/
次の日、残念ながら天気は「雨」
2人は、それぞれ次の旅と、帰国のために空港に出発する日だった。チェックアウトを終え、名残惜しくも宿を旅立っていった。
カギ事件の当人は「もうその話はしたくありません!勘弁してください」と言い続けていたが、その事件がきっかけで、同じユースにいながら話もしていなかった日本人3人が出会えたわけで・・・思えば貴重な事件だった(^^)
「トラブルが出会いを作る」これぞ人生の醍醐味?!
(つづく)
ホステル、アパートメント、高級ホテル、、、国内、国外どこでも、ご予算とご要望にお応えします^^
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