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2017年07月08日
出会い、さまざま 〜 森の中のダンホステル 〜 デンマーク、オーフスにて
さて、オーフスの「シティ・スリープ・イン」は、いわばバックパッカー向けのドミトリー形式の宿だった。この時は、相部屋で素泊まり120Dkr(約2880円)であった。
ちなみに、北欧のユースではシーツを持参していれば1200円ほど安くなるということを知っていた私は、日本から封筒型シーツを持参していたので、とても安上がりだった。(この時も、実際は+45Dkr)
お腹がすいていた私は、指定された部屋にこっそりと(この時は深夜0時過ぎ)荷物だけ置いて、外に出た。
さっきの二人が言っていたお店はどこだろう?
少しだけウロウロしたが、分からなかったので(あれは明日の朝のことを言ってくれたのだろう)仕方なく宿にもどり、空腹のまま眠りについた。
2007年5月29日(火)天気晴れ
起きてこのホテルの中を散策してみると、中庭に緑があったり、キッチンや洗濯機があったりと、滞在するにはなかなかのものだった・・・が、周りの景色があまり気に入らなかった。
せっかくデンマークに来ているのに、全然そんな感じがしない。
疲れていたし、自然の中に行きたかった。
そういうワケで、早々にチェックアウトして、郊外にあるユース「ダンホステル・オーフス・ヴァンドレイエム」に向かうことにした。
荷物を持って、バスターミナルに向かう。円形のターミナルに、パン屋さんがあったので、立ち寄ってみた。
・・・が、あまりの高さにクラクラしてしまった。1番安いのでも12Dkr(約300円)。
大好きなクロワッサンが12Dkrだったので、買って食べてみたが・・・う〜ん、あぶらっけのない禁欲的な味だった。
クロワッサンといえば、バターたっぷり・・・が好きな私にとっては、ちょっと物足りなかった。
さて、路線図を見て、多分このバス?・・・と思ったバスに乗り込むと、入り口付近に車イス専用スペースがあり、私が乗ったそのバスにも車イスの人が乗ってきた。
運転手さんがさっと飛んできて、サポートする。さすが福祉の国デンマーク!・・・と感動しながら、中にある自動券売機で切符を買う。
そして座ると、バスは思っていた反対の方向に走りだした。(またかい!)
次のバス停でおろしてもらい、歩いてターミナルに戻る(そんなに遠くはなかった)次に乗ったバスは、ちゃんと思っていた方向に進んでくれた。
オーフスの街の中をゆっくりと走り、最初の印象とはだいぶ違うかわいらしい場所がいくつかあった。
「こんな場所があったんだ〜少しは観光すればよかった〜」と思ったが、やはり疲れていたのだろうおりるまではしなかった。
やがて右手に森が見えてきて郊外にさしかかり、駅からバスで15分くらいという手がかりをもとに「この辺かな?」「ここかな?」と、気になりながらもそれらしき標識も建物も見あたらないまま、バスは進み、明らかに通り過ぎたような気がしたので、バスをおりた。
こうなったら人に聞こうと思うが、数人の子どものグループが通り過ぎただけだった。
次に来たのはマラソン中の男性・・・さすがに声をかけるのは気がひけた。
すると遠くの方に自転車で女性がやって来るのが見えた。よしっ
「エクスキューズ・ミ〜」と勇気を出して声をかけると、その女性は止まって話を聞いてくれた。
「ダンホステルを知ってる?」と聞くと、「Yes」とのこと・・・よかった〜
ところがどうやら私は、そうとう遠くまで来てしまったらしい。
「2kmほど行ったところの森の中」だと、元来た道を指差された。
そして「歩いて行ける?」と聞くと、とんでもないっという顔をされた。
「荷物がなければね〜」という感じ。
「もう一度バスに乗って、ちゃんと運転手さんに聞いた方がいい」とアドバイスをくれた。
はああ・・・とため息をつきながら、仕方なく向かいのバス停でバスを待った。20分〜30分くらい待っただろうか、バスがやって来た。
今度はちゃんと運転手さんに、「ダンホステルに行きたい」と伝えた。(最初からこうすればよかったんだよね〜^^”)
そして、さっき通り過ぎた森の前のバス停で「ここから少し森の中に入ったところだよ」と教えてくれた。
お礼を言って、バスを降りて森の入り口に立った。
そこから見るかぎり、建物は見えない。でも標識はちゃんとあったので、ひとまず行ってみることにした。
久々の森の中、空気が冷たくて気持ちよかった。
ほどなくして、道は二つに分かれ、標識は左をさしていて、そのすぐ先に緑の芝生や木々のある感じのいい建物が見えてきた。
ああ、やっぱりこっちにしてよかった!と、1人でテンションが上がったが、建物には人っ子1人いなかった。
「まさかお休み?!」
ここまで来てそれはないだろうと、ウロウロしてみたら、どうやらフロントらしき場所をみつけた。
入り口はあいているが、そのさらに中は、シャッターみたいなものがしてある。
どうやら、チェックインまでは閉まっている感じ。多分3時くらいだろう。
そしてガイドブックをチェックすると、
「北欧のユースは、チェックアウトからインまでの間は閉まっているところが多い」
と、ちゃんと書いてあった。
ちょうどお昼過ぎ、お腹がすいたが、その周りには何もない。
意を決して、貴重品だけ持って散歩に出ることにした。
朝から、クロワッサンとバナナくらいしか食べていなかった私は、モーレツにお腹がすいていた。・・・とはいえ、その辺りに食事ができそうなところは全く見当たらなかった。
ひとまずバス停まで歩き、バスで街に出るか、その辺りを散策してみるか迷ったが、ちょっと歩けばスーパーでもありそうな住宅地的な雰囲気だったので、近くをさがすことにした。
(あまりお金は使いたくないし、バスはこりごりという気持ちも・・・^^”)
バス通りを横切って、まっすぐ下っていくと、花が植えてあるレンガ造りの家が並び、やっとデンマークに来たという実感がわいてきた。
しかし、家ばかりでお店らしきものは見えない。
通りがかった紳士に「この近くにスーパーマーケットはありますか?」と尋ねると、この一筋向こうの通りにあって、すぐ近くだと教えてくれた。
言われた通り、その通りにはスーパーはあったし、カフェやデリバリーなどの飲食店、それに銀行やおしゃれなお店、日用雑貨や金物屋さん、などなどがあった。
デンマークの通貨がなくなってきていたので、銀行のATMで1000Dkr(約24000円)引き出した。
これでひと安心^^
まずは、いつものようにスーパーに入って値段帯をチェック。
昨日の印象の通り、物価はかなり高い。(税金の関係もいろいろあるのだろうが)
そういえば、ユースにはキッチンがあるのかな?まだ分からない・・・。調味料だって・・・今は、下見だけにしておいた方が無難かな。
急がないと、ランチが終わってしまう・・・と、お客さんがたくさんいる、北欧らしい照明や木材を使った感じのよいカフェに入ってみた。
日本人女性が1人でお店に入ってきた時の、お客さんやスタッフの反応は、その国によって色々だったが、デンマークでは、どこに行っても「無反応」というのが印象的だった。
・・・といって、無視されるわけでもなく、困っていたら親切に助けてくれる。
デンマークをよく知ってる人から言わせれば「デンマーク人はシャイだから・・・」ということらしい。
メニューを持ってきてくれたのは、背が高くグレイの瞳をした好青年だった。
当たり前だが、メニューはデンマーク語・・・さっぱり分からない^^”
「これはどんなもの?」とデンマーク語が分からないということを伝えると、奥に行って、別のスタッフを呼んできた。
そしてそのスタッフはメニューにのっているものを英語で説明してくれた。
一番安いものでも1200円くらいというメニューだったが、昨日が、プチ断食デーだったから少しは贅沢してもいいかな〜デンマーク初の外食だし・・・と、55Dkr(約1350円)のランチを頼んだ。
しばらくして、女性スタッフがひかえめな笑顔をたたえながら、食事を持ってきてくれた。残念ながらどんなものだったか、記憶にないのだが、とても美味しかったことだけ覚えている。
それに居心地がよく雰囲気もとてもよかった。
ご馳走様とお礼を言って、カフェを出て、スーパーでパンや果物などをちょこちょこと買い物して、2時半くらいだったろうか、ユースに戻ってきた。
フロントに入ると、若い男性が「やあ」という感じで座っていた。
スタッフではなく、私同様お客さんらしかった。
黒い髪に、少し色黒の肌、雰囲気的に日本でもよく見るカレー屋さんのインド人男性みたいな感じだった。
軽く会釈して、荷物のそばに行くと「その荷物は君の?」と英語で話しかけてきた。
「ちょっと早く着き過ぎちゃったみたいだね」ととてもフレンドリーな感じ。
まだ時間があって、ひまだったのでそのまま色々と話をしていた。
彼は、やはりインドからの留学生で近くの大学の医学生だった。
今日は、宿泊ではなく何かの手配でここに来たが、まだフロントが閉まっていたので待っている、とのこと。
専門は、なんと心理学だった。(私も一応大学で心理学をかじったことがあった)
・・・とはいえ、そんな学術的な話ができるほど英語力はない。
それよりデンマークの大学のことを知りたかったので、そっちの方を聞いてみた。
どうやら彼のようにデンマークに留学してきている外国人はたくさんいるたしく、「日本人もいるよ」とのことだった。
そうこうしているうちに、チェックインの時間になり、受付の窓が開いた。
彼は、スタッフと話を終えると「じゃあね、よい旅を!」と言って、去っていった。
さて、緑のたくさんある広い敷地の中であてがわれた部屋は、
木製の二段ベッドが二つある4人部屋だった。
荷物を置いて、あちこち散策してみると、キッチンもランドリーもあった。
洗濯物がたまっていることを思い出した私は、フロントにいくらか聞きに行くと、35Dkr(約840円)で洗濯と乾燥までできるとのこと。悪くない。
さっそくたっぷりと洗濯物を持ってランドリー室に向かい、洗濯機に放り込み、ふ〜やれやれ・・・とそのままそすぐ側のベンチに腰掛けた。
すると、目の前に自転車がある。それもいかにも何日も旅してますといった感じの荷物がくくりつけてあった。
さらに、そのすぐ横にマラソンランナーのような感じの若い男性が座って、整備をしていた。
見たところ、デンマーク人ではなさそうな雰囲気だった。
私の視線に気がつくと、彼は「やあ、どこから来たの?」と聞いてきた。
「日本から・・・あなたは?」
「ドイツから」
ええ?!自転車で?!
と聞くと、彼はうなずき「だいたい1000kmくらい走ったかな」とのこと。
行き先は、デンマークの北端らしい。
帰りも自転車で?と聞くと、いやいや電車で帰るとの返事。
ヨーロッパの電車は、自転車も乗ることができるので、旅行者にとっては動きやすい。うらしましいかぎり・・・。
・・・と、こうしている間に洗濯が終わって、部屋に戻るとあらたなお客さんがいた。
金髪のかわいらしい女の子と、その母親の二人だった。
私を見ると、特に驚く様子も見せず軽く会釈して部屋を出て行った。
昼に贅沢したので、夜は質素に・・・キッチンに行って、買ってきたパンとスープなどで軽く夕食をすませ、シャワーを浴びると、早々に眠りについた。
そういえば、明日はインターネットができるところをみつけて、次の訪問先と連絡を取らないと・・・
(つづく)
ホステル、アパートメント、高級ホテル、、、国内、国外どこでも、ご予算とご要望にお応えします^^
実際の旅に役立つ情報編へは、こちら
ヨーロッパの自由学校訪問記 〜情報編〜
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ちなみに、北欧のユースではシーツを持参していれば1200円ほど安くなるということを知っていた私は、日本から封筒型シーツを持参していたので、とても安上がりだった。(この時も、実際は+45Dkr)
お腹がすいていた私は、指定された部屋にこっそりと(この時は深夜0時過ぎ)荷物だけ置いて、外に出た。
さっきの二人が言っていたお店はどこだろう?
少しだけウロウロしたが、分からなかったので(あれは明日の朝のことを言ってくれたのだろう)仕方なく宿にもどり、空腹のまま眠りについた。
2007年5月29日(火)天気晴れ
起きてこのホテルの中を散策してみると、中庭に緑があったり、キッチンや洗濯機があったりと、滞在するにはなかなかのものだった・・・が、周りの景色があまり気に入らなかった。
せっかくデンマークに来ているのに、全然そんな感じがしない。
疲れていたし、自然の中に行きたかった。
そういうワケで、早々にチェックアウトして、郊外にあるユース「ダンホステル・オーフス・ヴァンドレイエム」に向かうことにした。
荷物を持って、バスターミナルに向かう。円形のターミナルに、パン屋さんがあったので、立ち寄ってみた。
・・・が、あまりの高さにクラクラしてしまった。1番安いのでも12Dkr(約300円)。
大好きなクロワッサンが12Dkrだったので、買って食べてみたが・・・う〜ん、あぶらっけのない禁欲的な味だった。
クロワッサンといえば、バターたっぷり・・・が好きな私にとっては、ちょっと物足りなかった。
さて、路線図を見て、多分このバス?・・・と思ったバスに乗り込むと、入り口付近に車イス専用スペースがあり、私が乗ったそのバスにも車イスの人が乗ってきた。
運転手さんがさっと飛んできて、サポートする。さすが福祉の国デンマーク!・・・と感動しながら、中にある自動券売機で切符を買う。
そして座ると、バスは思っていた反対の方向に走りだした。(またかい!)
次のバス停でおろしてもらい、歩いてターミナルに戻る(そんなに遠くはなかった)次に乗ったバスは、ちゃんと思っていた方向に進んでくれた。
オーフスの街の中をゆっくりと走り、最初の印象とはだいぶ違うかわいらしい場所がいくつかあった。
「こんな場所があったんだ〜少しは観光すればよかった〜」と思ったが、やはり疲れていたのだろうおりるまではしなかった。
やがて右手に森が見えてきて郊外にさしかかり、駅からバスで15分くらいという手がかりをもとに「この辺かな?」「ここかな?」と、気になりながらもそれらしき標識も建物も見あたらないまま、バスは進み、明らかに通り過ぎたような気がしたので、バスをおりた。
こうなったら人に聞こうと思うが、数人の子どものグループが通り過ぎただけだった。
次に来たのはマラソン中の男性・・・さすがに声をかけるのは気がひけた。
すると遠くの方に自転車で女性がやって来るのが見えた。よしっ
「エクスキューズ・ミ〜」と勇気を出して声をかけると、その女性は止まって話を聞いてくれた。
「ダンホステルを知ってる?」と聞くと、「Yes」とのこと・・・よかった〜
ところがどうやら私は、そうとう遠くまで来てしまったらしい。
「2kmほど行ったところの森の中」だと、元来た道を指差された。
そして「歩いて行ける?」と聞くと、とんでもないっという顔をされた。
「荷物がなければね〜」という感じ。
「もう一度バスに乗って、ちゃんと運転手さんに聞いた方がいい」とアドバイスをくれた。
はああ・・・とため息をつきながら、仕方なく向かいのバス停でバスを待った。20分〜30分くらい待っただろうか、バスがやって来た。
今度はちゃんと運転手さんに、「ダンホステルに行きたい」と伝えた。(最初からこうすればよかったんだよね〜^^”)
そして、さっき通り過ぎた森の前のバス停で「ここから少し森の中に入ったところだよ」と教えてくれた。
お礼を言って、バスを降りて森の入り口に立った。
そこから見るかぎり、建物は見えない。でも標識はちゃんとあったので、ひとまず行ってみることにした。
久々の森の中、空気が冷たくて気持ちよかった。
ほどなくして、道は二つに分かれ、標識は左をさしていて、そのすぐ先に緑の芝生や木々のある感じのいい建物が見えてきた。
ああ、やっぱりこっちにしてよかった!と、1人でテンションが上がったが、建物には人っ子1人いなかった。
「まさかお休み?!」
ここまで来てそれはないだろうと、ウロウロしてみたら、どうやらフロントらしき場所をみつけた。
入り口はあいているが、そのさらに中は、シャッターみたいなものがしてある。
どうやら、チェックインまでは閉まっている感じ。多分3時くらいだろう。
そしてガイドブックをチェックすると、
「北欧のユースは、チェックアウトからインまでの間は閉まっているところが多い」
と、ちゃんと書いてあった。
ちょうどお昼過ぎ、お腹がすいたが、その周りには何もない。
意を決して、貴重品だけ持って散歩に出ることにした。
朝から、クロワッサンとバナナくらいしか食べていなかった私は、モーレツにお腹がすいていた。・・・とはいえ、その辺りに食事ができそうなところは全く見当たらなかった。
ひとまずバス停まで歩き、バスで街に出るか、その辺りを散策してみるか迷ったが、ちょっと歩けばスーパーでもありそうな住宅地的な雰囲気だったので、近くをさがすことにした。
(あまりお金は使いたくないし、バスはこりごりという気持ちも・・・^^”)
バス通りを横切って、まっすぐ下っていくと、花が植えてあるレンガ造りの家が並び、やっとデンマークに来たという実感がわいてきた。
しかし、家ばかりでお店らしきものは見えない。
通りがかった紳士に「この近くにスーパーマーケットはありますか?」と尋ねると、この一筋向こうの通りにあって、すぐ近くだと教えてくれた。
言われた通り、その通りにはスーパーはあったし、カフェやデリバリーなどの飲食店、それに銀行やおしゃれなお店、日用雑貨や金物屋さん、などなどがあった。
デンマークの通貨がなくなってきていたので、銀行のATMで1000Dkr(約24000円)引き出した。
これでひと安心^^
まずは、いつものようにスーパーに入って値段帯をチェック。
昨日の印象の通り、物価はかなり高い。(税金の関係もいろいろあるのだろうが)
そういえば、ユースにはキッチンがあるのかな?まだ分からない・・・。調味料だって・・・今は、下見だけにしておいた方が無難かな。
急がないと、ランチが終わってしまう・・・と、お客さんがたくさんいる、北欧らしい照明や木材を使った感じのよいカフェに入ってみた。
日本人女性が1人でお店に入ってきた時の、お客さんやスタッフの反応は、その国によって色々だったが、デンマークでは、どこに行っても「無反応」というのが印象的だった。
・・・といって、無視されるわけでもなく、困っていたら親切に助けてくれる。
デンマークをよく知ってる人から言わせれば「デンマーク人はシャイだから・・・」ということらしい。
メニューを持ってきてくれたのは、背が高くグレイの瞳をした好青年だった。
当たり前だが、メニューはデンマーク語・・・さっぱり分からない^^”
「これはどんなもの?」とデンマーク語が分からないということを伝えると、奥に行って、別のスタッフを呼んできた。
そしてそのスタッフはメニューにのっているものを英語で説明してくれた。
一番安いものでも1200円くらいというメニューだったが、昨日が、プチ断食デーだったから少しは贅沢してもいいかな〜デンマーク初の外食だし・・・と、55Dkr(約1350円)のランチを頼んだ。
しばらくして、女性スタッフがひかえめな笑顔をたたえながら、食事を持ってきてくれた。残念ながらどんなものだったか、記憶にないのだが、とても美味しかったことだけ覚えている。
それに居心地がよく雰囲気もとてもよかった。
ご馳走様とお礼を言って、カフェを出て、スーパーでパンや果物などをちょこちょこと買い物して、2時半くらいだったろうか、ユースに戻ってきた。
フロントに入ると、若い男性が「やあ」という感じで座っていた。
スタッフではなく、私同様お客さんらしかった。
黒い髪に、少し色黒の肌、雰囲気的に日本でもよく見るカレー屋さんのインド人男性みたいな感じだった。
軽く会釈して、荷物のそばに行くと「その荷物は君の?」と英語で話しかけてきた。
「ちょっと早く着き過ぎちゃったみたいだね」ととてもフレンドリーな感じ。
まだ時間があって、ひまだったのでそのまま色々と話をしていた。
彼は、やはりインドからの留学生で近くの大学の医学生だった。
今日は、宿泊ではなく何かの手配でここに来たが、まだフロントが閉まっていたので待っている、とのこと。
専門は、なんと心理学だった。(私も一応大学で心理学をかじったことがあった)
・・・とはいえ、そんな学術的な話ができるほど英語力はない。
それよりデンマークの大学のことを知りたかったので、そっちの方を聞いてみた。
どうやら彼のようにデンマークに留学してきている外国人はたくさんいるたしく、「日本人もいるよ」とのことだった。
そうこうしているうちに、チェックインの時間になり、受付の窓が開いた。
彼は、スタッフと話を終えると「じゃあね、よい旅を!」と言って、去っていった。
さて、緑のたくさんある広い敷地の中であてがわれた部屋は、
木製の二段ベッドが二つある4人部屋だった。
荷物を置いて、あちこち散策してみると、キッチンもランドリーもあった。
洗濯物がたまっていることを思い出した私は、フロントにいくらか聞きに行くと、35Dkr(約840円)で洗濯と乾燥までできるとのこと。悪くない。
さっそくたっぷりと洗濯物を持ってランドリー室に向かい、洗濯機に放り込み、ふ〜やれやれ・・・とそのままそすぐ側のベンチに腰掛けた。
すると、目の前に自転車がある。それもいかにも何日も旅してますといった感じの荷物がくくりつけてあった。
さらに、そのすぐ横にマラソンランナーのような感じの若い男性が座って、整備をしていた。
見たところ、デンマーク人ではなさそうな雰囲気だった。
私の視線に気がつくと、彼は「やあ、どこから来たの?」と聞いてきた。
「日本から・・・あなたは?」
「ドイツから」
ええ?!自転車で?!
と聞くと、彼はうなずき「だいたい1000kmくらい走ったかな」とのこと。
行き先は、デンマークの北端らしい。
帰りも自転車で?と聞くと、いやいや電車で帰るとの返事。
ヨーロッパの電車は、自転車も乗ることができるので、旅行者にとっては動きやすい。うらしましいかぎり・・・。
・・・と、こうしている間に洗濯が終わって、部屋に戻るとあらたなお客さんがいた。
金髪のかわいらしい女の子と、その母親の二人だった。
私を見ると、特に驚く様子も見せず軽く会釈して部屋を出て行った。
昼に贅沢したので、夜は質素に・・・キッチンに行って、買ってきたパンとスープなどで軽く夕食をすませ、シャワーを浴びると、早々に眠りについた。
そういえば、明日はインターネットができるところをみつけて、次の訪問先と連絡を取らないと・・・
(つづく)
ホステル、アパートメント、高級ホテル、、、国内、国外どこでも、ご予算とご要望にお応えします^^
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