2017年06月29日
子ども達との楽しい時間と、またまた同志との出会い 〜サマーヒルスクール訪問A 〜 イギリス、サフォーク州、レイストンにて
こと細かに、親切に案内してくれた楽しい「サマーヒル・ツアー」の終盤、
「ゾーイの話が始まるよ」
と言われたので、子ども達に「ありがとう」とお礼を言って、小さな講堂らしき所に行くと、
他の20人くらいの訪問者達はすでに集まって待っていた。
体験入学のような形も混じっていたらしく、子ども達の姿もちらほらと見える。
ここで生活している子ども達いわく
「自分達にとっては普通の人」
という、創立者ニイルの娘さんであるゾーイ校長の話は、恥ずかしくてあまり書きたくはないが・・・
あまりの早口についていけずほとんど理解できなかった(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
こんなことなら、さっきの子ども達に通訳をお願いした方がよかったかも・・・と後悔したが、まあ、主役は子ども達なんだし・・・ホームページもあるし、と潔くあきらめることにした(^^ゞ
サマーヒルの子ども達は、どんな子ども達だろう?
サンドスクールで、かなり個性的な子ども達に出会ってきた私は、その後、興味津々で子ども達を見ていた。
いたって自然体で、今どきの普通の子ども達・・・
というのが最初の印象だった。
特に気負いもなく、自分が特別なところにいるという意識は感じなかった。みんな人懐っこくて、かわいい。
日本人が多いといっても、ふだんはなるべくお互いに他の国の子ども達と一緒にいるようにしているらしい。
たまたま日本人の私が来て、どうしてもその日一日は、みんなで過ごす時間が多かったが、まあ、そうそうあることじゃないし、たまには・・・と、気にしないことにした。
正直なところ、「学校訪問」に行ったというよりも「遊びに行った」という感じだった。
子ども達は、自分の行動を自分で決めるから、興味がある対象があればそちらに行き、別に行くところ(授業など)があれば好きな時に、そこに行っているという感じ。
そう、日本の公立学校の子ども達との違いはまさにそこだった。
「自分がすることを自分で決める」
そして、どこか大人びた口調と表情・・・
「自分の責任で行動する」という環境が、彼(女)らにしっかりとした意識をもたせているように見えた。
責任の伴う「自由」の中で長い時間過ごすことで、その環境に見事に順応し、生き生きとしていた。
そして、その中の一人の男の子(13歳)が、自転車に乗って、その日一日よく私の側に来てくれた。
彼は最近授業には出ていないが「自分の飛行機を作る」ことに熱中しているという。
聞いたその時頭の中に浮かんだのは、子どもの頃によく作った紙飛行機・・・
しかし、彼の言う飛行機は、そんなチャチなものではなかった。
動力は基本的にゴムで引っ掛ける方式のもので、どんな形のものがよく飛ぶか、研究された軌跡のよく分かる、いくつもの模型飛行機が、教室の台の上にぶらさがっていた。
「飛びすぎてよく木にひっかかっちゃうんだ」と彼は笑った。
「そっか〜、将来は飛行機の整備士とかになったりして?」などと、話をしながら教室の中を見せてもらった。
ここに来てはじめの頃は、英語もよく話せなかったけど、半年くらいすると「ある日突然」分かるようになったそうだ。
それから、数字が1から20までを、順番通りに並べるおもちゃのような教具(真ん中の水色の部分がくるくると回る)
・・・を見せてくれて、「これも初めはできなかったけど、最近は簡単!」
私もチャレンジしてみたが、10分かかってもできなかった(^^”)
さらに彼は、自分でブログを書いているという。
「まさかプログラミングなんかできないよね?」と
聞くと、
「ちょっとはできるよ」とのこと
「ええ?!Σ(゚Д゚)」
パソコンルームに行って、
彼のブログを見せてもらい、ついでに私の当時のブログのことも教えると、何やらワケの分からない画面をカチャカチャと扱って、あっという間にリンクしてしまった。
おお〜!( ゚д゚)
お昼ご飯は、学校の外で食べるべきかと思っていたが、
「別にみんなここで食べてるよ」
ということだったので、一緒にご馳走になることにした。(後で、何か手伝うか、お金を払おう)
食堂があって、メニューは肉と魚を選ぶことができ、私は魚を選んだ。
フルーツまでついている。美味!
でも、そういえば最初に案内してくれたベテラン君は、
「食べ物だけは、絶対日本の方がいい!」と力説してたっけ・(ノ´∀`*)
その後は、子ども達の写真を撮らせてもらったり、一緒に遊んだりした。
体験入学中の子ども達も一緒になって、木登りやトランポリンをしている。
それから、広い広場で、みんなでフリスビーをやった。
これがまた楽しい!あまりさわっていない子に、ちゃんと投げてあげたり、自分の番なのに譲ってあげたりといった、子ども達の優しい一面がかいま見えた。
みんな笑顔いっぱいだった(^^)
二時前くらいから「スクール・ミーティング」が始まり、フリスビーに熱中していた私たちは、気がつくと一番最後に講堂に入ることとなった。
サマーヒルオフィスからのメールには、「まれに訪問者が参加できない時がある」となっていたが、今日は大丈夫なようだった。
しかし、ちょうど入り口近くの見えにくい位置に座ってしまって、司会者が見えない(^^”)
そこから眺める限り、ほとんどの子ども達が参加している様子だった。
実は、事前に案内してくれた子ども達にミーティングについて聞いてみたが、「たいくつで眠くなる」という実に正直な見解だった(^^)
そして、ちょっとためらったが「いじめ」についても聞いてみた。
「最近はないけど以前にあった」らしいということ
「え?そんなのあったの?」と周りで聞いていた子も知らなかったようだ。
集団ではなく個人間のもので、その時もスクールミーティングで話し合われて、何らかのペナルティが与えられ、今は、もう大丈夫だそうだ。
この時のミーティングの内容は、正直なところあまり覚えていない。
形式と雰囲気などは、サンドスクールとよく似ていたことを思い出す。(どちらかといえば向こうがこちらをモデルにしていると思うが)
言うまでもなく、ファーストネームで呼ばれる大人と、子ども達の1票は同等であり、違いといえば、誰かが何かを発言して、それに呼応して掛け声がかかるのが独特だった。
会が終ると、入り口のところでゾーイ校長が、訪問者集団に挨拶をしてくれて、一応訪問の流れはひととおり済んだようだった。
他の訪問客は帰っていったが、4時まではまだ見学可能と聞いていたので、私はもう少し残ることにした。
最初に行った事務室の女性から、「台湾から来ている教師がいるから、話してみたら?」ということを聞いていたので、さっきの男の子・シービ君(ネット名)に聞いて、その人をさがしたが、どうやら彼女は午後から校外にでかけているらしく、話はできなかった。
しかし、その途中でアメリカから来ているという白ひげのおじいさん先生と少しだけ話しができた。
子ども達も彼を慕っていて、ここでの生活を楽しんでいるようだった。
そして、最後の時間はやっぱり子ども達と・・・と思って、他の国の子ども達にも話し掛けてみた。
ドイツから来たという自転車に乗った少年に「 Do you like this school ? 」(この学校が好き?)
と聞くと少しはにかんで 「 Yes ! 」と元気に答えてくれた。
トランポリンの上では、韓国人の女の子と、金髪の女の子が弾むように跳んでいて、「 May I take a picture of you ? 」(写真撮ってもいい?)と聞くと、とってもいい笑顔をしてくれた。
そして、日本人の子ども達(特に女の子)がたくさん集まってきて、トーテンポールを囲んで写真を撮っていると、
少し年長っぽい男の子が通りかかり、
「お兄ちゃん!」と一人の子が声をかけた。
「兄弟で来てるんだ〜!いいね〜こんなステキな所で・・・」と言うと、
「うちの母もそうやってうらやましいって言ってますよ」と、笑った。
そのうち、木の遊具の上でみんなで遊ぶことになった。その名も・・・何だっけ〜??(お〜いシービ君、教えて〜)
久々に大爆笑して、ものすごく楽しかったのは覚えているのに名前が思い出せない(^^”)日本から伝わった(?)遊びらしいのだが、私自身は見たことのない遊びだった。
・・・と、こうして遊びに熱中している間に時間は4時を過ぎていた。
荷物が置いてある事務所の方に戻る途中で、日本人らしき大人の男性をみかけた。
話が聞けるかもと思って見ていると、彼の方でも私をみつけてくれて「日本人ですよね」と話しかけてくれた。
これまた、シービ君は親しげだ。(っていうか、中にいる人同士みんな親しげだった)
彼は、実はここサマーヒルの卒業生で、一度日本に帰って就職したのだが、今は、ここの寮母ならぬ寮父さんをしているということだった。
私は、自分の旅のこれまでやこれからのことを話した。
すると、つい昨夜のようなことが起きた。
「実はぼく、日本にサマーヒルみたいな学校を作りたいと思っているんです。」
「ええ?( ゚д゚)」
またも「同志」がいた〜!(もっともここならいても不思議はないが)
彼はTOMOさんといって、そのまま時間が経つのも忘れ、寒くなってくるのも忘れ、しばらく話し込んでしまった。
彼の知っていることや、考えていることの多くが、私自身のそれとリンクしていて、ほんとに不思議な感じだった。
ちなみに年齢は、私とほとんど同じくらいだった。
日本にもたくさん同志がいるとのことで、ただ「時期」を見て動きたいとのこと・・・
そこにちょうどさっきの「お兄ちゃん」が用事で通りかかり、私は時計を見た。
なんと5時前!
さすがにちょっと図々しすぎ・・・(^^”)
事務所を見ると、金曜日だし当たり前に閉まっていた。私の荷物〜っっ!
(まさしく時間を守らない自分が悪いわけだが)
ありがたいことにTomoさんとシービ君が、カギを持ってきて事務所を開けてくれた(感謝!)
そして、ちょうどそこに忙しそうなゾーイ校長がタイミングよく登場!
私は、彼女に「メッセージ」をお願いし・・・断られそうな雰囲気のところTomoさんが一声かけてくれたおかげで、貴重な一言をもらうことができた。
「 I hope you enjoyed your visit to Summerhill 」
(あなたがサマーヒル訪問を楽しんでくれたことを願います)
そして、あわただしく学校を後にしたのだった。
結局のところ、前もって考えていた通りの訪問になったわけだが・・・それ以上にすばらしかったのは、たくさんの子ども達と楽しい時間を過ごせたことと、貴重な「同志」に出会えたことだった。
Tomoさんの別れ際の言葉は、「じゃあ、いつか学校を作る時にまた」というもので、それがごく自然な印象として、心に残っている。
昨日のビルの言葉といい、この彼の言葉といい、「夢」が「現実」になるかもしれない・・・
可能性がどんどんふくらんでいく感覚を、これまで以上に大きく感じながら、レイストンの町を歩いて行った。
(つづく)
実際の旅に役立つ情報編へは、こちら
ヨーロッパの自由学校訪問記 〜情報編〜
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と言われたので、子ども達に「ありがとう」とお礼を言って、小さな講堂らしき所に行くと、
他の20人くらいの訪問者達はすでに集まって待っていた。
体験入学のような形も混じっていたらしく、子ども達の姿もちらほらと見える。
ここで生活している子ども達いわく
「自分達にとっては普通の人」
という、創立者ニイルの娘さんであるゾーイ校長の話は、恥ずかしくてあまり書きたくはないが・・・
あまりの早口についていけずほとんど理解できなかった(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
こんなことなら、さっきの子ども達に通訳をお願いした方がよかったかも・・・と後悔したが、まあ、主役は子ども達なんだし・・・ホームページもあるし、と潔くあきらめることにした(^^ゞ
サマーヒルの子ども達は、どんな子ども達だろう?
サンドスクールで、かなり個性的な子ども達に出会ってきた私は、その後、興味津々で子ども達を見ていた。
いたって自然体で、今どきの普通の子ども達・・・
というのが最初の印象だった。
特に気負いもなく、自分が特別なところにいるという意識は感じなかった。みんな人懐っこくて、かわいい。
日本人が多いといっても、ふだんはなるべくお互いに他の国の子ども達と一緒にいるようにしているらしい。
たまたま日本人の私が来て、どうしてもその日一日は、みんなで過ごす時間が多かったが、まあ、そうそうあることじゃないし、たまには・・・と、気にしないことにした。
正直なところ、「学校訪問」に行ったというよりも「遊びに行った」という感じだった。
子ども達は、自分の行動を自分で決めるから、興味がある対象があればそちらに行き、別に行くところ(授業など)があれば好きな時に、そこに行っているという感じ。
そう、日本の公立学校の子ども達との違いはまさにそこだった。
「自分がすることを自分で決める」
そして、どこか大人びた口調と表情・・・
「自分の責任で行動する」という環境が、彼(女)らにしっかりとした意識をもたせているように見えた。
責任の伴う「自由」の中で長い時間過ごすことで、その環境に見事に順応し、生き生きとしていた。
そして、その中の一人の男の子(13歳)が、自転車に乗って、その日一日よく私の側に来てくれた。
彼は最近授業には出ていないが「自分の飛行機を作る」ことに熱中しているという。
聞いたその時頭の中に浮かんだのは、子どもの頃によく作った紙飛行機・・・
しかし、彼の言う飛行機は、そんなチャチなものではなかった。
動力は基本的にゴムで引っ掛ける方式のもので、どんな形のものがよく飛ぶか、研究された軌跡のよく分かる、いくつもの模型飛行機が、教室の台の上にぶらさがっていた。
「飛びすぎてよく木にひっかかっちゃうんだ」と彼は笑った。
「そっか〜、将来は飛行機の整備士とかになったりして?」などと、話をしながら教室の中を見せてもらった。
ここに来てはじめの頃は、英語もよく話せなかったけど、半年くらいすると「ある日突然」分かるようになったそうだ。
それから、数字が1から20までを、順番通りに並べるおもちゃのような教具(真ん中の水色の部分がくるくると回る)
・・・を見せてくれて、「これも初めはできなかったけど、最近は簡単!」
私もチャレンジしてみたが、10分かかってもできなかった(^^”)
さらに彼は、自分でブログを書いているという。
「まさかプログラミングなんかできないよね?」と
聞くと、
「ちょっとはできるよ」とのこと
「ええ?!Σ(゚Д゚)」
パソコンルームに行って、
彼のブログを見せてもらい、ついでに私の当時のブログのことも教えると、何やらワケの分からない画面をカチャカチャと扱って、あっという間にリンクしてしまった。
おお〜!( ゚д゚)
お昼ご飯は、学校の外で食べるべきかと思っていたが、
「別にみんなここで食べてるよ」
ということだったので、一緒にご馳走になることにした。(後で、何か手伝うか、お金を払おう)
食堂があって、メニューは肉と魚を選ぶことができ、私は魚を選んだ。
フルーツまでついている。美味!
でも、そういえば最初に案内してくれたベテラン君は、
「食べ物だけは、絶対日本の方がいい!」と力説してたっけ・(ノ´∀`*)
その後は、子ども達の写真を撮らせてもらったり、一緒に遊んだりした。
体験入学中の子ども達も一緒になって、木登りやトランポリンをしている。
それから、広い広場で、みんなでフリスビーをやった。
これがまた楽しい!あまりさわっていない子に、ちゃんと投げてあげたり、自分の番なのに譲ってあげたりといった、子ども達の優しい一面がかいま見えた。
みんな笑顔いっぱいだった(^^)
二時前くらいから「スクール・ミーティング」が始まり、フリスビーに熱中していた私たちは、気がつくと一番最後に講堂に入ることとなった。
サマーヒルオフィスからのメールには、「まれに訪問者が参加できない時がある」となっていたが、今日は大丈夫なようだった。
しかし、ちょうど入り口近くの見えにくい位置に座ってしまって、司会者が見えない(^^”)
そこから眺める限り、ほとんどの子ども達が参加している様子だった。
実は、事前に案内してくれた子ども達にミーティングについて聞いてみたが、「たいくつで眠くなる」という実に正直な見解だった(^^)
そして、ちょっとためらったが「いじめ」についても聞いてみた。
「最近はないけど以前にあった」らしいということ
「え?そんなのあったの?」と周りで聞いていた子も知らなかったようだ。
集団ではなく個人間のもので、その時もスクールミーティングで話し合われて、何らかのペナルティが与えられ、今は、もう大丈夫だそうだ。
この時のミーティングの内容は、正直なところあまり覚えていない。
形式と雰囲気などは、サンドスクールとよく似ていたことを思い出す。(どちらかといえば向こうがこちらをモデルにしていると思うが)
言うまでもなく、ファーストネームで呼ばれる大人と、子ども達の1票は同等であり、違いといえば、誰かが何かを発言して、それに呼応して掛け声がかかるのが独特だった。
会が終ると、入り口のところでゾーイ校長が、訪問者集団に挨拶をしてくれて、一応訪問の流れはひととおり済んだようだった。
他の訪問客は帰っていったが、4時まではまだ見学可能と聞いていたので、私はもう少し残ることにした。
最初に行った事務室の女性から、「台湾から来ている教師がいるから、話してみたら?」ということを聞いていたので、さっきの男の子・シービ君(ネット名)に聞いて、その人をさがしたが、どうやら彼女は午後から校外にでかけているらしく、話はできなかった。
しかし、その途中でアメリカから来ているという白ひげのおじいさん先生と少しだけ話しができた。
子ども達も彼を慕っていて、ここでの生活を楽しんでいるようだった。
そして、最後の時間はやっぱり子ども達と・・・と思って、他の国の子ども達にも話し掛けてみた。
ドイツから来たという自転車に乗った少年に「 Do you like this school ? 」(この学校が好き?)
と聞くと少しはにかんで 「 Yes ! 」と元気に答えてくれた。
トランポリンの上では、韓国人の女の子と、金髪の女の子が弾むように跳んでいて、「 May I take a picture of you ? 」(写真撮ってもいい?)と聞くと、とってもいい笑顔をしてくれた。
そして、日本人の子ども達(特に女の子)がたくさん集まってきて、トーテンポールを囲んで写真を撮っていると、
少し年長っぽい男の子が通りかかり、
「お兄ちゃん!」と一人の子が声をかけた。
「兄弟で来てるんだ〜!いいね〜こんなステキな所で・・・」と言うと、
「うちの母もそうやってうらやましいって言ってますよ」と、笑った。
そのうち、木の遊具の上でみんなで遊ぶことになった。その名も・・・何だっけ〜??(お〜いシービ君、教えて〜)
久々に大爆笑して、ものすごく楽しかったのは覚えているのに名前が思い出せない(^^”)日本から伝わった(?)遊びらしいのだが、私自身は見たことのない遊びだった。
・・・と、こうして遊びに熱中している間に時間は4時を過ぎていた。
荷物が置いてある事務所の方に戻る途中で、日本人らしき大人の男性をみかけた。
話が聞けるかもと思って見ていると、彼の方でも私をみつけてくれて「日本人ですよね」と話しかけてくれた。
これまた、シービ君は親しげだ。(っていうか、中にいる人同士みんな親しげだった)
彼は、実はここサマーヒルの卒業生で、一度日本に帰って就職したのだが、今は、ここの寮母ならぬ寮父さんをしているということだった。
私は、自分の旅のこれまでやこれからのことを話した。
すると、つい昨夜のようなことが起きた。
「実はぼく、日本にサマーヒルみたいな学校を作りたいと思っているんです。」
「ええ?( ゚д゚)」
またも「同志」がいた〜!(もっともここならいても不思議はないが)
彼はTOMOさんといって、そのまま時間が経つのも忘れ、寒くなってくるのも忘れ、しばらく話し込んでしまった。
彼の知っていることや、考えていることの多くが、私自身のそれとリンクしていて、ほんとに不思議な感じだった。
ちなみに年齢は、私とほとんど同じくらいだった。
日本にもたくさん同志がいるとのことで、ただ「時期」を見て動きたいとのこと・・・
そこにちょうどさっきの「お兄ちゃん」が用事で通りかかり、私は時計を見た。
なんと5時前!
さすがにちょっと図々しすぎ・・・(^^”)
事務所を見ると、金曜日だし当たり前に閉まっていた。私の荷物〜っっ!
(まさしく時間を守らない自分が悪いわけだが)
ありがたいことにTomoさんとシービ君が、カギを持ってきて事務所を開けてくれた(感謝!)
そして、ちょうどそこに忙しそうなゾーイ校長がタイミングよく登場!
私は、彼女に「メッセージ」をお願いし・・・断られそうな雰囲気のところTomoさんが一声かけてくれたおかげで、貴重な一言をもらうことができた。
「 I hope you enjoyed your visit to Summerhill 」
(あなたがサマーヒル訪問を楽しんでくれたことを願います)
そして、あわただしく学校を後にしたのだった。
結局のところ、前もって考えていた通りの訪問になったわけだが・・・それ以上にすばらしかったのは、たくさんの子ども達と楽しい時間を過ごせたことと、貴重な「同志」に出会えたことだった。
Tomoさんの別れ際の言葉は、「じゃあ、いつか学校を作る時にまた」というもので、それがごく自然な印象として、心に残っている。
昨日のビルの言葉といい、この彼の言葉といい、「夢」が「現実」になるかもしれない・・・
可能性がどんどんふくらんでいく感覚を、これまで以上に大きく感じながら、レイストンの町を歩いて行った。
(つづく)
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