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フィレンツェにて 〜 夕食の友Tiiaとの出会い 〜 by リサイクルプロショップ (05/01)
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2017年06月30日

またやられた〜・゚・(ノД`)・゚・。〜旅の事件簿(あくまでも10年前) 〜 料金変動国イギリス 

 サマーヒル訪問を終えた私は、前の日に電話で予約したB&Bに向かった。

日帰りで帰ってもよかったのだが、レイストンの町がどんなところか興味があったので、1泊して次の日に帰ることにしたのだった。

 朝、降りたバス停のすぐ近くだったから、すぐにみつけることができた。

 しかし着いて入り口を開けようとしたが閉まっていた。他に入るところはないか周りを見回してみたが、やはり他に入り口はない。

再び、閉まったドアをたたいて「Hello!」と大きな声で呼んだが、返事はない。「おかしいな〜」と近くの店で、自分がかけた電話番号が、確かにここのものであることを確認して、もう一度入り口に向かうと、一人のおじさんが中に入ろうとしていた。

 ものすごい大声で中に向かって叫び、中から金髪の女性が出てきた。よかった〜。

古い木造のいい雰囲気のホテルだったが、どうやら一階がパブになっているらしい(いやな予感)。
 
 そしてチェックイン時、電話では25ポンド(約6250円)と聞いていたのに「35ポンド(約8750円)」と言われる( ゚д゚)

 電話で聞いたことに間違いはない自信はあった。

なにしろ、ここを含む4ヶ所に電話をしてメモを取りながら料金を聞いた上で、一番安かったここに決めたのだから・・・メモには確かに「25」とある。

 「確かに25と聞いた」とくいさがっても「35」だと言い張る相手に、強行スケジュールで疲れていた私は何も言う気が起きなくなった。

ショックで泣きそうになりながら、脱力感におそわれながら、ホテルの階段を昇っていった。

「またやられた〜(怒)(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」


 実は、こんなことはこれが初めてではなく、イギリスに入って4度目だった。

「この国の常識は一体どうなっとるんじゃ〜!」と、しみじみと悲しくなった。

 なぜこんなに悲しい気持ちになるのか・・・それはお金の問題というよりも、「信頼関係」の問題だった。

疲れて部屋のベッドに横になりながら、これまでのケースを思い出していた。


 ケース1

1番初めのユースホステルでの宿泊料。

ネットで予約したのだから、本来なら予約金を差し引いた額になるはずなのに、なぜか、さらに追加料金を取られていた。

しかも証明書があるのだが、同じ部屋なのに毎日料金は変わり、わけの分からない理由づけも毎日違っていた。(この時は、あまり意思疎通がうまくできていなかったから何も言わなかった)

 
ケース2

アッシュバートンに行く時のタクシー代
乗る前は、「本来なら20だけど、15におまけするよ」と言われて、実際に着くと「やっぱり思ったより遠かったから20にしてくれ」となった。 

(確かにこの時は少し余分に時間がかかったし、メーターもそれなりの料金をさしていた)

 
ケース3

アッシュバートンのB&Bの宿泊代
ロンドンから電話で聞いた時は、
「日曜日は、20。月曜は22。火曜は25。」

・・・とこと細かに指定されたのに、いざ出発の時には、「全て25」だと言ってきた。

この時も、「電話では違った」と抗議したが、「25だ」と言われた。

 

 結局、お金のことで言うならほんの数ポンドの違いだし、「それ相応」のサービスを受けている。

このレイストンのホテルも、部屋はツインルームで広くて、お湯を溜めて入れるお風呂まで着いていた。
料金としては、結局不満はない。

 
「初めにいい顔をして後で人を欺く」

という結果になっていることが頭にくるのだった。

しかも、ケース2と3の場合はいずれも、けっこうたくさん話をして、打ち解けた相手だったからこそ、余計に悲しかった。

それも私が「日本人」であることが、その原因の1つでもあるようだった。

「初めから、そう言ってくれれば・・・」同じお金を取られても、こんな気持ちにはならなかっただろう。

普段、ユースばかり泊り歩いている私がホテルに泊るのはこういう時くらいだったから、それなりに楽しもうとしていただろう。

 もっとも、そんな自分が甘いのだということも十分承知していた。

料金交渉などは、「証明」できる書類が残るメールやFaxなどが確実であり、「口約束」である電話がもっとも不確実なのだということも。


 ため息をつきながら、「外に出て、気分転換がてら夕ご飯を食べてこよう」と、部屋を出てレイストンの町を散歩することにした。

 小さい、こじんまりとした通りだった。さっき行った小さなお店で、大好きなショートブレッドを発見!

メーカー品よりも、なんの印もない袋の方が安くておいしそうだったので、こちらを購入。

 そして、ピザのお店とインド料理のお店とで迷ったが、カレーの匂いに惹かれてふらふらとインド料理のお店の方にに入っていくと、とっても陽気なお兄さんが歓迎してくれた。

「ほんとにインド料理のお店って、どんな所にもあるんですね」と感心して言うと、 

「カレーはカレーでもイギリスのインドカレーはひと味違うよ!絶対食べてみるべきだよ」 
 
しかし、この時の私は、かなりのローテンションだった。

 何しろ、料金は高い。あまり食欲はない。・・・どうしよう・・・(._.)

と虚ろにじっとメニューを見て、そう説明すると、

「よしっっ、じゃあ量を減らして特別料金にしてあげよう!」と言ってくれ、

8〜10ポンドくらいのものをなんと5ポンドにしてくれた。

 「ほんとに?」私は、その優しさに少し元気が出て、目を輝かせた(°ー°〃)

料理ができるのを待っている間に、サマーヒルのことが話題になり「彼らは、うちのお得意さんなんだ」と嬉しそうに語ってくれた。

 さて、いよいよ料理ができあがった。

それはそれはとってもきれいなカレーで、しかも減らしてくれた割にたっぷり入っていた。

私は「わあ!きれい!(≧▽≦)」とカメラを持ってこなかったことを悔やんだ。

しかし、ふっと普段は使わない携帯電話を持っていることを思い出し、カバンから取り出し、「カシャッ」と音をたてて写真を撮った。

img_0 (7).jpg

 その瞬間、さっきまで親しげに接してくれていたお兄さんの顔色が変わった。

そして、それから私が食べ終わって出て行くまで、一貫して態度は冷たかった。 

 どうやらみすぼらしく元気のない私の様子を見て、「きっとあまりお金がないんだろう」と優しい気持ちからサービスしてくれたのに、

「携帯電話を持っているリッチなやつ」

に変身してしまったためだったようだ。

またしても、何だか悲しかった。


 「携帯電話を持っている」とは言っても「使わなかったら980円」ですむ安いサービスであり、

1日24ポンド(約6000円)で旅をしている決してリッチとはいえない、

しかし、世界的に見て結局「リッチでないとも言えない」この状況・・・

こういうこともけっこうよくあることだった。

だから、携帯はあまり人に見せないようにしていたのだが・・・ 
 

 でも、その逆の態度を取られるよりはマシだと思った。
(お金持ちにいい顔をして、貧乏人に冷たくするような)

弱い立場の人に優しい態度で接してくれたあのお兄さんのおかげで、それまで悲しかった心が、少しあったかくなった。

「カレー、とっても美味しかった!」って言いたかったな・・・(そういう雰囲気ではなかった)

(つづく)

ホステル、アパートメント、高級ホテル、、、国内、国外どこでも、ご予算とご要望にお応えします^^


実際の旅に役立つ情報編へは、こちら
ヨーロッパの自由学校訪問記 〜情報編〜

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