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2017年05月12日

心のシャッター

 子どもと接していると、心のシャッターがガラガラと開く瞬間があります。
 どうやって開けるのか?とよく聞かれます。
 こじあけようとすると、よけいに頑丈に閉められてしまいます。
 どうやっているのか?あまり考えたこともありません。
 でも、私が心のシャッターを閉めていないからではないかと思います。
 自分は閉めたままで、見せたくないのに、子どもの心だけ見ようとしても見せてもらえないと思います。
 自分の心の中を見せるというのは、自分がペラペラしゃべることでもありません。
 聞かれれば話すけれども、ことらから自分のことを話すこともないし、あれこれ質問することもありません。
 自分の心を解放すればするほど、人の心も解放されていきます。
 人を変えることはできないので、自分を変えています。
 自分の心の蓋を開けて、自分の隠したい部分を解放させていきます。
 自分の見たくない部分なので、出すときは痛いです、辛いです。
 でも出してしまえば、なんて楽なんだろうと思うし、出してしまえば、たいしたものじゃなかったことに気付きます。
 
 何も言わず、何も聞かず、待っているだけです。
 すると、ガラガラと心のシャッターが開きます。
  











2017年05月11日

いくつになっても

 学ぶことは、学生だけのものではありません。
 一生かけて学ぶのだと思います。
 遅いということもありません。
 いくつになっても、学び、成長できます。
 子や孫に教えられることも多いです。
 
 ご主人が60歳の定年から、自分を変えてきた夫婦がいます。
 仲のいい夫婦でしたが、最初の頃はバラバラに来られていました。
 しかし、あるときから、夫婦一緒に通って来られるようになり、2人で映画に行ったり、二人で楽しむことが増えてきました。
 直接、子どもさんやお孫さんとお会いすることはありませんが、このご夫婦が変わられたら、子どもさんやお孫さんもどんどん目に見えて変化されてきました。
 親が子に与える影響は大きいのだなあと学びました。
 親の価値観で、子どもを育てています。
 親が変われば、子どもが変わります。
 
 学校で問題が起きたら、保護者に会わせてもらいます。
 子どもと話すよりも、保護者と話した方が解決がはやいからです。
 何か親が悪いというわけではありません。
 親がまじめで、一生懸命なのです。
 誰かに認めてほしいと思いながら、一生懸命がんばっているけれども、がんばればがんばるほど悪い方にいってしまう。
 保護者の方の話を聞き、間違ってない、それでいいんですよというだけで、子どもは劇的に変わります。


 そのご夫婦も、ちゃんとしないといけないという思いが強かったです。
 人の目、近所の目を気にして、それを子どもたちにも言い続けて来られました。
 子どもたちが、自分の思うように育たなかった、周りの人たちは、孫がいるのに、うちの子は誰も結婚していないと言っていました。
 隣の芝生は青く見えます。
 幸せをアピールしてるだけで、孫がいることをそんなに喜んでないと思いますよ。
 大変だと思っている、自分の時間も、働いて自分の自由になるお金を持ってるから、みんなそれを妬んでるけど、あなたにないのは孫だから、それで自分は勝ってると思いたいのですよと言ってましたが、そんなことない、みんな幸せそうだと言っていました。

 それから10年経ち、娘さんに子どもが2人生まれ、一時は離婚の危機もありましたが、今は仲良く、県外からきた長男の旦那さんですが、娘さんの職場の近く、実家からも車で30分いないというちょうどいいところに家を建てています。
 ちょうどいい環境で、孫とも関わっています。
 家にいる孫だと自分の時間がなくなるけど、ちょうどいいそうです。
 10年前に言ってたことがわかるそうで、いろんなことが見えてきたと言っておられます。
 何より毎日が楽しくて仕方ないそうで、偏頭痛に悩んでいたことが嘘のように、健康で毎日が楽しいそうです。
 
 生き方を変えるのは、いくつになってもできるし、子や孫にまで影響するのです。

 一生が、学びなんだと思います。
 
 









2017年05月06日

ともに学ぶ

教師は、教える方だと思っているけれども、子どもたちから教えられることも多いです。
 目から鱗、新しい発見をもらいます。
 何よりも、自分が成長できます。
 子どもたちに育てられてるなと実感します。
 一方的に教えているのではなく、子どもたちのことばに耳を傾ければ、気付きが多く、ともに学び、成長していくのだなあと感じます。

 子どもたちの悩みを聞いていると、私自身もいろんなことに気付きます。
 自分を見つめ直す機会にもなります。
 そして、じっくりと話を聞きます。
 何を考えているのか、悩んでいる子どもは、本当によく考えています。
 心からすごいな、と言えます。
 よく、そんな話を聞いてて疲れない?と言われることがあります。
 でも、この話こそ、私の学びの場です。
 子どもたちからだけでなく、先生方の悩みも聞きます。
 今、耳にすることは全て自分自身にも関係することだと思います。
 今の自分の課題解決のために必要な情報だと思っています。
 なるほど、そういうことか、と思うことばかりです。
 人と話していて、テレビを見ていて、ドラマや映画を見ていて、今知りたい情報がたくさんあります。
 最近は、常に、メモを持ち歩いたり、家の中のあちこちにメモを置いたりしています。
 そのメモが、私の財産です。
 
 教師は、教える人と思っているかもしれないけれど、教えられることの方が多いなと思います。

新しい学校のかたち

 私は、3月末で、1人の教員として学校に勤めることを終えました。

 20代後半ぐらいから、学校をつくりたいという夢がありました。
 あまりにも大きな夢で、笑われるのが普通ですが、35歳のときに、同じく学校をつくりたいと思っていた同級生と再会しました。
 それから10年、教育委員会や学校に勤務しながら、模索してきました。
 
 今のままでは、学校はいきずまっています。
 かといって、何ができるか確信があるわけではありません。

 新しい時代がやってきています。
 いつまでも古いままでは、何も変わりません。
 学び方も変わってきています。
 
 新しい時代の学校をつくるため、まず、人材育成からはじめていこうと思います。
 
 

2017年05月05日

自転車の日

 今日は、自転車の日です。
 5月1日に「自転車活用推進法」が施行されました。
 5月は自転車の月だそうです。

 健康増進が主な目的だそうで、歩道と別に自転車専用道路ができていくそうです。
 自転車というと、近年は事故が増えてきて、自転車を乗るのも保険に入らなければなりません。
 自治体によっては、義務づけているところもあります。
 特に、歩行者と自転車の事故が多く、死亡事故もあり、賠償責任が問われています。
 車と自転車が事故を起こした場合も、今までは車が悪いと責任をおっていましたが、最近、車両保険にはいっていない人も多いので、車の修理費の一部を自転車に乗っていた子どもに支払い義務がある場合もあり、安易に自転車に乗って、事故にあった場合、多額の修理費を払わなくてはいけないかもしれません。
 自転車の保険に入っていても、100%の過失がある場合にのみ支払ってくれるそうで(保険によって違うのかもしれません)、保険に入っているから安心というものではないようです。

 このタイミングで、自転車活用推進法は、たしかに車を乗らず自転車でというのは健康にいいし、車を減らすためにもいいのかもしれませんが、自転車に乗ろうと思うと、保険にも入って、手軽な乗り物ではなくなってきました。
 都道府県によっては、自転車保険を義務づけていますが、どれぐらいの人が加入しているのでしょうか?
 子どもたちが、卒業した先輩から自転車をゆずりうけるときも、自転車登録の変更、自転車保険の加入と、手続きしないと乗れません。
 学校の管理も大変になってきています。

 自転車を乗るには、いろいろな責任がかかってきますから、車同様、自転車に乗るために知っておかないことも多くなり、覚悟をして自転車を楽しまないといけないですね。 

2017年05月03日

憲法記念日

 今日は、憲法記念日です。
 あちこちで憲法改正に関する集会が行われたそうです。
 安倍首相が、憲法改正に関して、改正拳法を2020年に施行することを目標とし、第9条と大学までを義務教育とし、無償化すると発言し、話題となっています。
 
 高等学校の授業料無償化で、いろんな課題もみえてきました。
 教育困難校では、中卒で働こうと思ってた子たちが、無料だからととりあえず高校に行くように言われたと入学してきました。
 しかし、言われたから仕方なくきたので、勉強したいと思えないので、やりません。
 単位がとれず留年して、3年間は無料なので、そのまま残って、留年生が多く、1クラス45人学級が当たり前のようになりました。
 また、授業料が無料でも家計の苦しい家庭は多く、アルバイトで家計を支えている子も多く、勉強する時間がありません。
 バイトを減らすように言っても、生活がかかっているので、強制はできません。
 授業料以外にも、教材費、実習費、修学旅行費などのお金は必要です。
 普通科だと、教材費も少なくすむのかもしれませんが、農業高校、工業高校などは、入学時に必要なお金がたくさんあります。
 入試前に、就学時に必要なお金はいくらか?という問い合わせも、年々増えてきています。
 修学旅行も、5万円でも行けない家庭もあります。
 修学旅行前に、旅行者から未払いの生徒のリストが届き、確認作業も大変です。
 最初から、親に気を使って修学旅行に行かない子もいます。
 
 無償化で、さらに格差が広がると心配する専門家も多いようです。
 大学まで義務教育だと、どうなるのでしょうか?
 公立高校は、どんどん合併して、学校数を減らしています。
 大学は、経営が困難になり公立化する大学も増えてきています。
 制度を変える方は楽かもしれませんが、もし、あと2年と少しで憲法改正されると、高校の授業料無償化のときのように、現場は対応に追われるのでしょう。 

2017年05月02日

教員の労働時間

 教員の労働時間が問題になっています。

中学校教員の8割が月100時間超の残業 働き方改革「上限規制」の対象 ...

 高等学校でも調査をされていますが、月80時間を超えると、指導を受けるので、残業時間のないように申告しているという先生も多いので、実際はもっと多いのかもしれません。
 本当は、授業をするための教員が、他の仕事に追われて、片手間に授業をしているような感じにもなっています。
 公立学校も、私立学校も、どんどん非常勤講師が増えてきています。
 教員1人に対する仕事量は、年々増えてきています。
 その一方で、仕事している先生としていない先生の格差も大きいです。
 できる先生、またはちゃんと責任を果たす先生のところには仕事がたくさんまわってきて、やらない先生のところには、仕事がないという状況です。
 勤務時間内なのに、学校を抜け出している先生も意外と多く、驚きます。
 今までは、学校のパソコンで、ゲームしたりしている先生も多かったですが、規制されるようになりました。
 しかし、タブレット等の普及で、勤務時間内にゲームしてたり、株に没頭している先生も多くなりました。
 勤務時間内は遊んでいて、17時から急に仕事を始める先生も多いです。

 先生は、時間管理が下手な人が多いなあと思います。
 ダラダラ働いている感じです。
 
 私は、勤務時間内に集中して働いて、定時で帰ることを意識していました。
 朝、少し早く出勤したりはしますが、自分の意識を変えると、周りの先生たちも変わってきて、定時に帰る先生も増えました。
 締め切りになってから、仕事を始める先生が多いです。
 それを、早めに準備するだけで、無駄もなくなりますし、それだけで、同じ部内の先生の残業がなくなりました。
 教員の意識が変わると、生徒の意識も変わってきます。

 教育は、自分を育てることです。
 自分が変わると、生徒も自然に変わっていくのだと思います。


2017年05月01日

地毛証明書

 東京都の高校の記事を見つけました。

「地毛証明書」、都立高の6割で 幼児期の写真を要求も:朝日新聞デジタル

 

 以前勤めていた高校でも、証明書まではありませんでしたが、入学時に髪の毛が黒髪でない子は申請をさせていました。
 幼児期の髪の毛の色を確認するため、写真で確認していました。
 入学式に、髪の毛の色見本を使って番号を記録し、毎月、服装頭髪検査でその番号よりも色がおちていれば黒染めさせたりしている学校もありました。
 小学校から親が茶髪に染めさせている子もいますし、小学校で認められていたのに、中学校や高等学校にきて急に厳しくなったことに反論する親も増えてきています。
 いくら染めても黒髪にならない子、色素の弱い子が増えてきていて、頭髪の色でもめることは多いです。
 今後、どのように変わっていくのでしょうか?
 教育困難校の方が厳しく、進学校の方が自由だなと思うこともあります。
 

できる

 今の教育は、失敗することがダメなことのように指導していると思います。
 間違ってはいけない、失敗してはいけないと。

 授業をしていて思うことは、間違うことを恐れていることです。
 失敗から学ぶことは多いです。
 失敗しないように、大人が先に手を差し伸べてきた結果かもしれません。

 数学の授業で、間違いたくないから発表しません。
 しかし、間違えたときに、「いい間違えだよ」というと、驚きます。
 間違えてもいいの?という感じです。
 ここで間違った答えが出たから、みんなも間違えないように学べることを教えると、どんどん発表するようになります。
 どんな問題でも、黒板に書いてもらうようにしています。
 どこで間違ったかがわかるので、間違った問題の方が重点的に教えます。

 そして、できなかった問題ができるようになると、うれしくなって、もっと解きたい、先生問題だしてとお願いされることも多いです。
 高校生ですが、小学校からつまづいているが、はずかしいから今まで何も言わず、自分はできないという暗示にかかっている子が多いです。
 しかし、分数の計算がわからなかった子が、できるようになると、とたんに数学ができるようになったりします。
 自分のわからないところがわかっているので、真剣に質問してできるまで疑問をぶつけてきます。
 ただ暗記して点数をとっている子と違い、考えていますから、違う問題になっても考える力がついているので、できるようになるのも速いです。

 1つできるという体験をするだけで、今までのくやしさもバネとなり、信じられない成長をします。
 「私は数学はできない」と言い切っていた子が、テスト後、満足げにできたよと言いにくることも多いです。

 できるという成功体験は、生きる力にもなります。
 くやしさを知っているから、人間的にもどんどん成長していきます。

いじめ

 大津いじめ事件後、いじめに対する考え方が変わってきました。
 学校では、いじめの調査が定期的に行われるようになりました。
 今までは、いじめはあってはいけないものとされて、いじめが確認されなければいいというものでした。
 しかし、最近は変わってきました。
 いじめがないという結果になると、何もしていない学校になってしまうそうで、いじめありという調査結果の方がいい学校になっているそうです。
 いじめはあるものという認識に変わってきたのです。
 いじめありというアンケート結果から、どのように対処したか、そこが大事になってきました。
 部活動や学級で対処して、生徒指導や学校に報告しない先生もいるので、隠ぺい体質をなくし、明らかにしていこうという方向に変わってきました。
 
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