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2016年01月20日

「ボクの女に手を出すな」感想

ボクの女に手を出すな 1986年12月13公開


小泉今日子主演の映画

 
ストーリー(ネタバレ)

不良だったが、今はまじめにスーパーで働いている黒田ひとみ(小泉今日子)は、客と
いざこざを起こして首になってしまう。アパートの家賃を明日中に払わなければ出てい
かなくてはならなくなったため、不良時代に出入りしていた賭博ゲーム場や売春クラブ
に借金を申し込みに行くが、断られてしまう。

家出してひとみのアパートに住み着いている高校生の美知子が、家賃を何とかしようと
客を取ろうとしているのをホテルから連れ出したひとみは、二人で首になったスーパー
から高級酒を盗もうとするが、店長に見つかってしまう。逃げる途中、美知子は捕まっ
てしまうが、ひとみは偶然弁護士の加島に拾われる。

加島の家に一晩泊めてもらったひとみは、加島が顧問をしている資産家米倉家の当主の
娘紗子の腹違いの弟である小学生の進の家庭教師をやることになった。当主は先ごろ亡
くなり、遺産は全てその子が次ぐことになっていた。進は甘やかされて育ったのかかな
りのわがままな子であり、家庭教師であるひとみのことも先生とは呼ばず「ひとみ」と
呼びすてにしていた。しかし、不良流の荒療治でやがて進はひとみに懐いていった。

そんな時、知り合いの佑介と徹と出会ったひとみと進は佑介の車で一緒にドライブをす
るが、実は佑介は白木という男の手先で二人は誘拐されペンションに監禁されてしまっ
た。また、佑介の策略で身代金を要求する手紙を読まされた声を録音され、米倉家への
脅迫電話にそのテープを使われてしまい、ひとみが進を誘拐したことにされてしまった。

白木は身代金を受け取る前に二人を殺してしまうつもりであったが、それを察した二人
はペンションから脱走した。佑介と徹は車で二人を追うが、事故により徹は死亡、二人
を捕まえることに失敗した佑介も白木に殺されてしまった。

白木の目を逃れて山を下り電車に乗って新宿までたどり着いたひとみと進は、加島に電
話をするが不在だったため、実家に戻っていた美知子を頼り一晩を過ごした。ひとみは
米倉家に電話し、ひとみが誘拐犯ではないと信じるといってくれた紗子に迎えに来ても
らうことになった。しかし、待ち合わせ場所に白木が現れ、何とか逃げることが出来た
が紗子とは会うことが出来なかった。

加島の家をひとみが訪ねると、彼は出張から帰ってきたところであった。しばらく隠れ
ているようにと米倉家の資産の島に渡る船を教えられたが、そこに加島を訪ねて警察が
現れた。ひとみとの関係を事情聴取したいということで加島は警察に同道していった。

ひとみと進は船着き場に着いたが、船の機関の不調のため出発出来ずにいた。そこにも
白木が現れ進が攫われそうになるが、少し前にひとみをナンパしようとしていた若い男
二人が助けてくれた。白木はボートをつないでいる縄に首を絞められたままひとみがボ
ートに乗り込み発信させたため、白木は窒息して海に沈んでいった。

島に着いた二人は岸に停泊してある進のクルーザーに乗り込むがそこには紗子が居た。
事件の黒幕は紗子だった。殺し屋を雇って誘拐させたように見せて進を殺し、遺産を自
分のものにしようとしていたのだ。ひとみをスタンガンで気絶させ海に落としそうとし
た紗子は、二人がもみ合ううちに自分でスタンガンの電流を受けて甲板に転落して死ん
でしまった。

島にたどり着くと加島が待っていた。ひとみは、紗子が死んで保護者のいなくなった進
と加島と一諸に生きていく決心をした。そこに海から死んだはずの白木が現れた。

加島は激高し、海岸で遊んでいた進が持っていた銛を白木に突き刺した。白木は驚き、
「乗り換えたな」と加島を殺そうと反撃する。実は加島も紗子と組んでいて殺し屋を雇
ったのは加島であったのだ。そこに船で駆け付けた刑事が放ったライフルの銃弾が白木
の額を貫いた。しかし、白木は息絶える前に加島の首にナイフを突き立てた。

加島も息絶え、呆然とするひとみ。警察の船に乗って東京へ帰る途中、進ははじめて
「お姉ちゃん」と呼んだ。その言葉にひとみに笑顔が戻った。






初見でした。ミステリーというよりはサスペンスなんでしょうが、やはりアイドル映画
という感じはしました。原作は未読なので、どれくらい映画用にアレンジされているか
はわかりません。

「ボクの女に手を出すな」のタイトル通りのセリフは劇中にそのまま出てきませんでし
たが、警察の船が島に上陸しようとするのを進がひとみを守るために船に向かっていっ
たのを指しているのかなと思いました。

出演者では、小泉今日子演じるひとみとスーパーでいざこざを起こす迷惑な客に「塩沢
とき」。美知子が客を取ろうとしたときにホテルで一緒だったのが「高田純次」、船着
き場でひとみをナンパしようとして、また白木から助けたのが「ウッチャンナンチャン」
みんな若いです。ナンチャンはすぐわかりましたが、ウッチャンは顔がふっくらとして
いて今と大分印象が違っていたのですぐにはわかりませんでした。

賭博ゲーム場のマスターの宍戸錠も怪しい片言の日本語でいい味を出していました。


最後になぜ警察が島にライフルを持って現れたのか理由が不明ですが、刑事役の夏八木
勲が最後にいいとこを攫っていきました。

殺し屋の白木は、ターミネーターやジェイソンのような演出がされていて、東京でひと
みが襲われたとき、バイクでひとみが白木の足を轢いて白木もその後足を引きずって歩
いてましたが、船着き場ではひとみが痛めた足を攻撃してもびくともしませんでした。
また、ロープに首を絞められ海上を引き回され絶命して沈んでいったのに最後にはまた
海から上がってきました。


紗子が使ったスタンガンは実物ではなく小道具で作ったものらしく、実際に電流が走る
のではなく、光学合成で光らせていました。


主題歌 木枯らしに抱かれて 小泉今日子
挿入歌 ビーナス      荻野目洋子


同時上映 「紳士同盟」(薬師丸ひろ子主演)


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はじめまして。 映画が大好きで、現在も続いている午前十時の映画祭の第一回と第二回では上映作品100本全ての映画を鑑賞しました。 映画やテレビはたとえ架空設定のSFであっても、制作当時の時代を映しています。50歳を超えた今、特に邦画と日本のドラマは、過去の世相と風俗を振り返りながら観ていきたいと思っています。
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