今から40年ほど前、アメリカ政府は7年間にわたって国費を投入し、全世界から選りすぐりの医学・栄養学者を結集。「食事(栄養)と健康・慢性疾患の関係」についての世界的規模の調査・研究を行いました。その結果をまとめた「マクガバン・レポート」によると、江戸時代元禄以前の日本の食事が一番健康に良く、穀類や野菜をたくさん摂る日本の伝統食は高く評価されました。
元禄以前というと、穀物は全粒で食べていた時代です。 元録になると精米や製粉の技術が進んで栄養のあるぬかの部分を捨てては白米にし、そばも更科にして芯の部分だけを食べるようになりました。その結果、偏った栄養によって脚気が国民病となり、多くの人が命を落としました。
早世した殿様が多い徳川家の将軍のうち13代家定、14代家茂は脚気からくる心臓病で若くして亡くなっています。 また、日清・日露の量戦争においても、敵の弾に当たって命を落とした兵隊よりも、脚気で亡くなった兵隊のほうが多いといわれるほど、脚気は怖い病気でした。
この脚気がビタミン不足からきていることがわかるのは、それからずっと後になってからのことです。
明治時代、ドイツに渡りコッホの下で最近医学を学んできた陸軍の軍医総督・森鴎外は、脚気は伝染病だという説を唱えていました。一方、海軍の軍医総監で、慈恵医大の学祖、鹿児島出身の高木兼寛は、イギリスの経験医学を学んできており、欧米の水兵に脚気はいないことに着目。欧米の水兵と同じものを食べれば、航海中、脚気で命を落とすようなことがなくなるのではないかと考えました。
そして、豚肉や黒パンといった洋食を海軍の食事に導入したところ、ひとりも脚気にならずに帰還したというエピソードが残っています。余談ですが海軍の食事はそれ以降、伝統的に洋食が中心となっています。
脚気の原因が解明されたのは、この後のことで、鈴木梅太郎博士が「オリザニン」という酵素を発見。その1年後にビタミンB1は発見され、これがビタミン発見の第一号となりました。
ここでようやく、ビタミンB1の不足が脚気の原因となっていたことが明らかになったのです。
江戸時代の庶民は、ビタミンの存在は知らなかったのですが、暮らしの中で脚気の予防法をちゃんと取り入れていたのです。 白米を食べる時には、必ず沢庵やぬか漬を食べていたのもその一例です。
「古漬けを水で洗って、トントントンと刻んで絞って、かくやのこうこって、乙なもんだ」という江戸落語の一節があります。 夏の暑い盛りに、暑気払いの一杯に欠かせない酒の当と言えば、必ずこの「かく
やのこうこ(覚弥の香々)」でした。
これは、ぬか床に奥に残っているキュウリやナスの捨て漬けのこと。そのあめ色になった酸っぱい漬物を冷たい井戸水で洗い、みょうがを刻んで、かつお節をまぶして食べると、夏バテでぐったりしたからだが、なぜかシャキッとしたそうです。
これは別に不思議でも何でもない話。長い間、米ぬかの中に漬かっていたビタミンたっぷりの「かくやのこうこ」が夏場に喜ばれたのは、非常に理にかなっています。貧しいながらも、こうした庶民の暮らしのなかには、健康に着ていくための食生活の知恵が色々見られます。
一方、当時の上流階級はというと、前述のように徳川の将軍たちは病気で早世しているケースが多かったのですが、そんな中、最期の将軍・慶喜は享年77歳、徳永歴代将軍の中で最も長命でした。
彼の人生をたどると、殿様というものの、一時は民間人に身を落とさざるを得なかった、ぜいたくばかりも言ってはいられなかった生活がうかがわれます。おそらく庶民が食べるようなものもなんでも食べたでしょうし、ウナギやドジョウも好物だったという逸話も残っていますから、ビタミンなどもちゃんと補うことができていたのだろうと想像されます。
こうした例を見るまでもなく、丸ごと食べることが人間の健康や寿命に、どれほど重要な部分を占めているか、お分かりいただけるのではないでしょうか。
実は、いまの日本人の食生活は、早死にした江戸時代の殿様と似通ったところがあるのではないかとみています。一見、量も回数も十分で満たされてはいるようですが、質的にはとても片寄っています。
野菜は「葉ごと皮ごと根っこごと」、「魚は「皮ごと骨ごと頭ごと」、穀物は全粒で、丸ごと食べる。
いまこそ、こうした食の原点に立ち返る時期に来ているのです
2020年11月20日
2020年11月19日
1日のいつ食べるのはいいか
「1日1食」にする場合、その1食をいつ食べるか。わたしがおすすめするのは、1日の最後を締めくくる「夕食」です。
外で働く男性の場合、マイ茶碗をもって仕事に出かけることはあまり現実的ではないですし、夜の付き合いもあるでしょう。食事をほとんど家で食べ、外食をしない主婦などの方で昼寝の時間があるなら、1日のうち中心となる食事を昼食にしても結構です。しかし30分以上の昼寝をすると体内時計がくるってしまい、余計にだるくなります。夜も寝付けなくなりますので、昼寝の時間は15分以内としてください。
また夜に家族のだんらん楽しみにしている方は、1日2食摂ってもいいですが、1汁1菜は守ってください。
朝食も同様です。朝食をお腹いっぱい食べた後には、やはり眠気が襲ってきます。試験の当日や大事な会議など、午前中に頭を働かせる必要がある時、本当は何にも食べないことをおお勧めしています。
ましてや試験の前日、緊張っで睡眠不足のようなときにはなおのこと、朝食を食べ過ぎてしまうと、試験中に眠くなるのは必至です。何か食べるとしたら、早朝に済ませておくか、果物かジュース定地の軽いものにした方がよいでしょう。
脳は糖分しか利用できないからと言って、ことさら糖分を取るよう勧める人もいますが、これは非常に短絡的な考えです。糖分に限らず、脂肪もたんぱく塩自摸でんぷんも、体の中ではブトウ糖に変わり、ちゃんと脳に届けられるように人間の体はできています。甘いものを食べなくても、血糖値は上がります師から、脳のためにはわざわざ糖分をとる必要はないのです。脳が疲れた時糖分を摂るとよいという人もいます。しかし、、祖茂度も脳が疲れるということはありません。
脳というのものは、生まれて死ぬ瞬間まで、一度も休むことがないのです。もし一瞬でも休むことになってしまったら、即刻、死を意味します。 なぜなら、心臓を動かしているのも、呼吸を司っているのも、すべて脳。寝ている間の脳からの指令がいかなくなったら、心拍や呼吸は止まってしまいます。
仕事や勉強を、紺を詰めてやったから脳は疲れた、という人もいますが、それは目が疲れたり、精神的に疲れを感じたりしているだけのこと。この世に生まれてきた瞬間から、1年365日、1日24時間、一度も休まず働き続けているのが脳です。
では、そうした脳が、一番さえているときはいつでしょうか。そうです。
お腹が空いているとき、脳は最も活発に働きます。
頭を使う、大事な仕事が控えているようなときには、むしろ食べない方がいいと私が言うのは、このためです。何か食べる場合は、血糖値が急激に上がらない程度のものにします。
ヨーロッパでは、昼食後、夕方4時くらいまでシエスタなど昼寝の習慣がある地域さえあります。昼寝ができるような環境であれば、お昼を食べてもいいし、お酒を飲んでもいいでしょう。残念ながら、日本ではそんな習慣を取り入れる企業はありません。
そうなると、1日のメインの食事をいつとるかと言えば、普通外で働く男性の場合夕食にすべきでしょう。
もっとも職業によっては、いろいろな時間帯で働いている人もいるはずですから、必ず夕食でなければならない、ということはありません。空腹ではもたないので、朝食も昼食も1汁1菜で1日3食きちんととる事が必要です。
外で働く男性の場合、マイ茶碗をもって仕事に出かけることはあまり現実的ではないですし、夜の付き合いもあるでしょう。食事をほとんど家で食べ、外食をしない主婦などの方で昼寝の時間があるなら、1日のうち中心となる食事を昼食にしても結構です。しかし30分以上の昼寝をすると体内時計がくるってしまい、余計にだるくなります。夜も寝付けなくなりますので、昼寝の時間は15分以内としてください。
また夜に家族のだんらん楽しみにしている方は、1日2食摂ってもいいですが、1汁1菜は守ってください。
朝食も同様です。朝食をお腹いっぱい食べた後には、やはり眠気が襲ってきます。試験の当日や大事な会議など、午前中に頭を働かせる必要がある時、本当は何にも食べないことをおお勧めしています。
ましてや試験の前日、緊張っで睡眠不足のようなときにはなおのこと、朝食を食べ過ぎてしまうと、試験中に眠くなるのは必至です。何か食べるとしたら、早朝に済ませておくか、果物かジュース定地の軽いものにした方がよいでしょう。
脳は糖分しか利用できないからと言って、ことさら糖分を取るよう勧める人もいますが、これは非常に短絡的な考えです。糖分に限らず、脂肪もたんぱく塩自摸でんぷんも、体の中ではブトウ糖に変わり、ちゃんと脳に届けられるように人間の体はできています。甘いものを食べなくても、血糖値は上がります師から、脳のためにはわざわざ糖分をとる必要はないのです。脳が疲れた時糖分を摂るとよいという人もいます。しかし、、祖茂度も脳が疲れるということはありません。
脳というのものは、生まれて死ぬ瞬間まで、一度も休むことがないのです。もし一瞬でも休むことになってしまったら、即刻、死を意味します。 なぜなら、心臓を動かしているのも、呼吸を司っているのも、すべて脳。寝ている間の脳からの指令がいかなくなったら、心拍や呼吸は止まってしまいます。
仕事や勉強を、紺を詰めてやったから脳は疲れた、という人もいますが、それは目が疲れたり、精神的に疲れを感じたりしているだけのこと。この世に生まれてきた瞬間から、1年365日、1日24時間、一度も休まず働き続けているのが脳です。
では、そうした脳が、一番さえているときはいつでしょうか。そうです。
お腹が空いているとき、脳は最も活発に働きます。
頭を使う、大事な仕事が控えているようなときには、むしろ食べない方がいいと私が言うのは、このためです。何か食べる場合は、血糖値が急激に上がらない程度のものにします。
ヨーロッパでは、昼食後、夕方4時くらいまでシエスタなど昼寝の習慣がある地域さえあります。昼寝ができるような環境であれば、お昼を食べてもいいし、お酒を飲んでもいいでしょう。残念ながら、日本ではそんな習慣を取り入れる企業はありません。
そうなると、1日のメインの食事をいつとるかと言えば、普通外で働く男性の場合夕食にすべきでしょう。
もっとも職業によっては、いろいろな時間帯で働いている人もいるはずですから、必ず夕食でなければならない、ということはありません。空腹ではもたないので、朝食も昼食も1汁1菜で1日3食きちんととる事が必要です。
2020年11月18日
ローソンで11月17日新発売の「パンケーキ」をゲットせよ!!!
ローソンで11月17(火)より新発売のパンケーキでお店で味わう味と変わらないパンケーキです。
パンケーキはメレンゲとリコッタチーズを使用した本格的なパンケーキです。
「ふわふわメレンゲのリコッタパンケーキ」でパンケーキ好きには持って来い。
すぐにもゲットすべきだ!!!!
https://home.kingsoft.jp/news/gourmet/tokubai/3637.html
1日1食にムリなく移行するには
さて「1汁1菜ダイエット」によってダイエットの楽しさを学んだ方は、いよいよ「1日1食ダイエット」に進みましょう。 1日1食を基本とする食生活にする場合、メインの食事を一にするかは、大きな問題です。
なぜなら、食事が1日1回になると、その1回の食事がより一層だいじなものになるからです。朝食は何も摂らなくても結構ですし、摂らないなら水とフルーツ程度の軽めにしましょう。出勤自国ギリギリまで寝ていて、時間がない中で起きぬけに良く噛まないまま朝食をかき込み、駅まで走っていくような自殺行為をするなら、朝は水分だけにし、何も食べない方がよほど体にはいいのです。
前の晩のお酒が残っていたり、前の晩に食べ過ぎて胃が持たれたりしているときはなおさらです。医学的にも、胃を休めるために絶食が必要です。水分補給だけにしておきましょう。
胃潰瘍で入院すると、何日間も絶食して点滴をされます。皆さんは点滴によって潰瘍が治ったと思っていますが、あれはただの水です。絶食によって消化管を休めることが体の治癒力を引き出しているのです。
カバンのなかや会社の引き出しにはクッキーなどを常備しておいて、ちょっとお腹が空いたら、一、二枚
つまんでおけばそれで十分です。 小麦粉やバター、卵などが原材料になっているクッキーは、ほぼすべての栄養素が含まれている「完全栄養食品」。全粒粉のものなら、栄養バランスも整っていてなおいいでしょう。 わたしのおすすめは、干しブドウやナッツが入っている、全粒粉の甘味を控えたクッキーです。
赤ちゃんがミルクだけで育つことができるのは、ミルクが「完全栄養」だからです。ミルクの中には、ビタミンやミネラルなど、すべての栄養素が備わっています。卵も同様で、全卵1個の中には、孵化(ふか)すれば1羽分の素となる、あらゆる栄養素が含まれています。ちょっとつまみ食いをするときはホットミルクやゆで卵、甘味を抑えたクッキーといった食品で完全栄養を摂りましょう。
間違っても甘いお菓子は食べないこと。少量でもインスリンという消化ホルモンが出て、内臓脂肪が増えますし、、血糖を下げますので、ますますお腹がすきます。
昼食を摂るとしたら、これもできるだけ少量にして、眠くなるほど食べないこと。午後の会議の最中に居眠りをして上司から注意されたり、お客と商談中に眠くて神経が集中できなかったりしたことはありませんか?
昼食後、眠くならないようにタバコをスパスパ吸ったり、濃いコーヒーを飲んだりしているサラリーマンをよく見かけますが、こんなに体に悪いことはありません。動物は腹いっぱいになれば眠るようにできているのです。食後昼寝ができない人は、昼食そのものを控えて下さい。
もし食べるなら、G1値【グリセミック指数】が低いもので、血糖値が一気に上がらないようなものをお勧めします。主食は、白米や白パンよりも、玄米や全粒穀物から作られたパンなどにします。
また、糖やでんぷんよりもタンパク質を醜態にした方がいいでしょう。
私も15年ほど前まで昼食を摂っていました。「腹が減っては戦ができぬ」と思っていたからです。しかし弁当でお腹がいっぱいになってしまうと、午後の診療はいつも睡魔との戦いでした。
患者さんの話を聞いているうちに、眠くなってしまい自分の膝をあざができるほどつねったりしたのはご愛嬌としても、もっと危険なこともありました。手術の最中に眠くなってしまうのです。看護師さんに頼んで首もとに冷たいアルコール面を当ててもらいながら、何とか手術を終えましたが、こんなことではいつか事故を起こしてしまいます。
睡魔とたたかうつらさからのがれるためにちゅうしょくをへらしても、食べてしまえばたとえおにぎり1個であっても、やはり眠くなってしまうのです。 以来、昼食は一切摂らないようにしました。もし、何か食べるとすれば、夏ならモモを1個、秋ならナシかリンゴを半分程度というように、季節の果物をいただきます。
また、リンゴやナシ、カキ、ブドウなどは皮ごと食べます。果物は、この皮が素晴らしいのです。私はモモも皮ごと食べます。気になる表面の産毛も布巾でキュッキュッと拭けば取れてしまいます。
果実の皮には、傷を治す【創傷治癒作用】と体の細胞を酸化から守る【抗酸化作用】があるので、これを食べていれば傷ついた消化管の粘膜も肌も治療されますし、老化から身を守ってくれる。もちろん風邪もひきにくくなります。
日中お腹が空いたときにはこう言った果物や全粒粉のクッキーを小量食べてください。眠気を催さずに空腹を感じなくなります。
なぜなら、食事が1日1回になると、その1回の食事がより一層だいじなものになるからです。朝食は何も摂らなくても結構ですし、摂らないなら水とフルーツ程度の軽めにしましょう。出勤自国ギリギリまで寝ていて、時間がない中で起きぬけに良く噛まないまま朝食をかき込み、駅まで走っていくような自殺行為をするなら、朝は水分だけにし、何も食べない方がよほど体にはいいのです。
前の晩のお酒が残っていたり、前の晩に食べ過ぎて胃が持たれたりしているときはなおさらです。医学的にも、胃を休めるために絶食が必要です。水分補給だけにしておきましょう。
胃潰瘍で入院すると、何日間も絶食して点滴をされます。皆さんは点滴によって潰瘍が治ったと思っていますが、あれはただの水です。絶食によって消化管を休めることが体の治癒力を引き出しているのです。
カバンのなかや会社の引き出しにはクッキーなどを常備しておいて、ちょっとお腹が空いたら、一、二枚
つまんでおけばそれで十分です。 小麦粉やバター、卵などが原材料になっているクッキーは、ほぼすべての栄養素が含まれている「完全栄養食品」。全粒粉のものなら、栄養バランスも整っていてなおいいでしょう。 わたしのおすすめは、干しブドウやナッツが入っている、全粒粉の甘味を控えたクッキーです。
赤ちゃんがミルクだけで育つことができるのは、ミルクが「完全栄養」だからです。ミルクの中には、ビタミンやミネラルなど、すべての栄養素が備わっています。卵も同様で、全卵1個の中には、孵化(ふか)すれば1羽分の素となる、あらゆる栄養素が含まれています。ちょっとつまみ食いをするときはホットミルクやゆで卵、甘味を抑えたクッキーといった食品で完全栄養を摂りましょう。
間違っても甘いお菓子は食べないこと。少量でもインスリンという消化ホルモンが出て、内臓脂肪が増えますし、、血糖を下げますので、ますますお腹がすきます。
昼食を摂るとしたら、これもできるだけ少量にして、眠くなるほど食べないこと。午後の会議の最中に居眠りをして上司から注意されたり、お客と商談中に眠くて神経が集中できなかったりしたことはありませんか?
昼食後、眠くならないようにタバコをスパスパ吸ったり、濃いコーヒーを飲んだりしているサラリーマンをよく見かけますが、こんなに体に悪いことはありません。動物は腹いっぱいになれば眠るようにできているのです。食後昼寝ができない人は、昼食そのものを控えて下さい。
もし食べるなら、G1値【グリセミック指数】が低いもので、血糖値が一気に上がらないようなものをお勧めします。主食は、白米や白パンよりも、玄米や全粒穀物から作られたパンなどにします。
また、糖やでんぷんよりもタンパク質を醜態にした方がいいでしょう。
私も15年ほど前まで昼食を摂っていました。「腹が減っては戦ができぬ」と思っていたからです。しかし弁当でお腹がいっぱいになってしまうと、午後の診療はいつも睡魔との戦いでした。
患者さんの話を聞いているうちに、眠くなってしまい自分の膝をあざができるほどつねったりしたのはご愛嬌としても、もっと危険なこともありました。手術の最中に眠くなってしまうのです。看護師さんに頼んで首もとに冷たいアルコール面を当ててもらいながら、何とか手術を終えましたが、こんなことではいつか事故を起こしてしまいます。
睡魔とたたかうつらさからのがれるためにちゅうしょくをへらしても、食べてしまえばたとえおにぎり1個であっても、やはり眠くなってしまうのです。 以来、昼食は一切摂らないようにしました。もし、何か食べるとすれば、夏ならモモを1個、秋ならナシかリンゴを半分程度というように、季節の果物をいただきます。
また、リンゴやナシ、カキ、ブドウなどは皮ごと食べます。果物は、この皮が素晴らしいのです。私はモモも皮ごと食べます。気になる表面の産毛も布巾でキュッキュッと拭けば取れてしまいます。
果実の皮には、傷を治す【創傷治癒作用】と体の細胞を酸化から守る【抗酸化作用】があるので、これを食べていれば傷ついた消化管の粘膜も肌も治療されますし、老化から身を守ってくれる。もちろん風邪もひきにくくなります。
日中お腹が空いたときにはこう言った果物や全粒粉のクッキーを小量食べてください。眠気を催さずに空腹を感じなくなります。
2020年11月17日
食事の量を減らす簡単な方法「1汁1菜ダイエット」
ダイエットの基本は、摂取カロリーをコントロールすることです。
厚生労働省では、カロリー計算表を出して、換算表を見ながら1日に摂取する食事を計算するように推奨しています。茶碗1杯のご飯が何カロリー、アジの開きが中くらいのもので何カロリー、野菜炒めが何グラムで何カロリー・・・・・・
これはわたしもメタボだったころ、まず初めにやってみましたが、その感想を一言でいえば、「来んなバカげたこと、やってらんないよ!」 カロリー計算は医学生の時に勉強しましたし、医者になってからも、糖尿病や肥満の人には、栄養価に頼んでカロリー計算による食事指導を行っていきました。しかし自分でやってみて、こんなに面倒で煩わしいことを、よく今まで患者に強いて来たものだ、と心から反省しました。
目で見て楽しみ、香りをかいで楽しみ、味わいや舌触りを楽しむ【食】というものを、カロリー計算という数字に置き換えてしまうのですから、なんともあじけない!
こんなことを考えた人間も、続けれれる人間も頭がおかしい(失礼しました)、と思うほど苦痛だったのです。納得いかない道理は受け入れることはできません。結局、3日と続けることはできませんでした。
そこで注目したのが「一汁一菜」です。古来、日本では質素な食事を良しとする習慣がありました。これは前述してきた観点からも、じつに理にかなっているといえます。品数で摂取カロリーをコントロールすることができるからです。さらに今までと同じものを食べても、茶碗と皿のサイズを小さなものに変えることによって、簡単にカロリーを減らすことができます。家族と別な献立を作る必要もないのです。食器の容量が今までの八割ならば【はらはちぶんm腹八分目】、六割の大きさならば【腹六分目】が簡単に達成できるのです。これを「一汁一菜ダイエット法」と名付けました。
まず用意するものは子供用の食器です。アンパンマンの絵の描かれているような小さいごはん茶碗と味噌汁のお椀を用意します。ご飯は白米でも玄米でも、炊き込みご飯であってもチャーハンであってもかまいません。量は確実に減っているのですから、好きなものを召し上がってください。
お汁も通常の味噌汁でもよいですし、お吸い物、具たくさんの味噌汁、けんちん汁でも結構です。
おかずを盛る皿は、コーヒーカップの下に敷きソーサーにします。そうすれば、そこに載せる料理は、肉料理であろうが魚料理であろうが、なんでも結構。皿からおかずがはみ出したりこぼれたりしなければ山盛りでも結構です。家族がいる人は同じものを楽しんでください。 ただし、お変わりはしません。
規則正しい一汁一菜ダイエットをして、腹六分目を達成すれば、太っている人は必ず痩せます。また痩せすぎの人は、逆に太ることができるでしょう。
一般的にダイエットというと、痩せる事だけを指すと思われますが、本来のダイエットとは、「正しい食事療法」のことです。その人にとっての適正体重になることが、ダイエットの本当の目的です。
厚生労働省では、カロリー計算表を出して、換算表を見ながら1日に摂取する食事を計算するように推奨しています。茶碗1杯のご飯が何カロリー、アジの開きが中くらいのもので何カロリー、野菜炒めが何グラムで何カロリー・・・・・・
これはわたしもメタボだったころ、まず初めにやってみましたが、その感想を一言でいえば、「来んなバカげたこと、やってらんないよ!」 カロリー計算は医学生の時に勉強しましたし、医者になってからも、糖尿病や肥満の人には、栄養価に頼んでカロリー計算による食事指導を行っていきました。しかし自分でやってみて、こんなに面倒で煩わしいことを、よく今まで患者に強いて来たものだ、と心から反省しました。
目で見て楽しみ、香りをかいで楽しみ、味わいや舌触りを楽しむ【食】というものを、カロリー計算という数字に置き換えてしまうのですから、なんともあじけない!
こんなことを考えた人間も、続けれれる人間も頭がおかしい(失礼しました)、と思うほど苦痛だったのです。納得いかない道理は受け入れることはできません。結局、3日と続けることはできませんでした。
そこで注目したのが「一汁一菜」です。古来、日本では質素な食事を良しとする習慣がありました。これは前述してきた観点からも、じつに理にかなっているといえます。品数で摂取カロリーをコントロールすることができるからです。さらに今までと同じものを食べても、茶碗と皿のサイズを小さなものに変えることによって、簡単にカロリーを減らすことができます。家族と別な献立を作る必要もないのです。食器の容量が今までの八割ならば【はらはちぶんm腹八分目】、六割の大きさならば【腹六分目】が簡単に達成できるのです。これを「一汁一菜ダイエット法」と名付けました。
まず用意するものは子供用の食器です。アンパンマンの絵の描かれているような小さいごはん茶碗と味噌汁のお椀を用意します。ご飯は白米でも玄米でも、炊き込みご飯であってもチャーハンであってもかまいません。量は確実に減っているのですから、好きなものを召し上がってください。
お汁も通常の味噌汁でもよいですし、お吸い物、具たくさんの味噌汁、けんちん汁でも結構です。
おかずを盛る皿は、コーヒーカップの下に敷きソーサーにします。そうすれば、そこに載せる料理は、肉料理であろうが魚料理であろうが、なんでも結構。皿からおかずがはみ出したりこぼれたりしなければ山盛りでも結構です。家族がいる人は同じものを楽しんでください。 ただし、お変わりはしません。
規則正しい一汁一菜ダイエットをして、腹六分目を達成すれば、太っている人は必ず痩せます。また痩せすぎの人は、逆に太ることができるでしょう。
一般的にダイエットというと、痩せる事だけを指すと思われますが、本来のダイエットとは、「正しい食事療法」のことです。その人にとっての適正体重になることが、ダイエットの本当の目的です。
「1日1食」は究極の健康法
冬眠する動物のオスは内臓脂肪ですが、メスは皮下脂肪です。というとメスだって冬眠するのに不思議に感じるかもしれません。 メスは内臓脂肪を持たない理由は、内臓脂肪に代わるほかの発熱体を持っているからです。それはなんでしょう?
実は赤ちゃんなのです。赤ちゃんは内臓脂肪のかたまりだからです。冬眠時のメスは必ず妊娠しているので、それが初熱体となり、内臓脂肪を蓄える必要がないのです。 冬眠の段階で、もし妊娠していなければ凍え死んでしまうはずですが、その心配はいりません。動物の場合、交尾を行うとその刺激で排卵だ起こり、必ず妊娠できるからです。これを「性交後排卵」と言います。
自然界において雄と雌が運良く出会うことは稀です。北極の大氷原やサハラ砂漠では出会ったときに交尾して妊娠しておかなければ、次はいつ出会えるかわかりません。そのため1回の交尾で妊娠するメカニズムが備わっていなければなりません。
例えば、競馬の種付け料が1回1000万円もする場合もあります。種付けだけお金を払って、もし妊娠しなかったら大損、なんて心配する必要はありません。性交後排卵機能によって,成功後は排卵が起こって妊娠に至ることが可能です。 成功してもなかなか妊娠できないのは人間とパンダぐらいなものです。
実は人間もこの機能を持っています。戦時中にお見合いして、出征前夜に祝言を挙げて、立った一夜で妊娠することがよくありました。生存の危機にさらされると動物が本来持っている生命力が呼び覚まされるのです。 先進国では出生率の低下に歯止めがかかりませんが、発展途上国では人口爆発が起きています。これも飢餓状態において動物は妊娠しやすく、飽食状態においては出生率が下がるという自然の摂理のほかありません。 ちょっと話が横道にそれましたが、ともかく冬眠する動物のメスは、冬眠の間中、お腹の胎児が体温を挙げてくれるので、内臓脂肪を持つ必要がないのです。また、お腹に胎児を収めるスペースを空けておかなければならないため、内臓脂肪型ではなく、皮下脂肪型になっています。
この点では、人間も同様で、妊娠する可能性ある年代の女性は、お腹に胎児を収めるスペースを空けておく必要から、皮下脂肪型です。ですから若い女性が「私メタボなの」なんて言うことはあり得ないのです。
けれども、閉経後には女性も妊娠する可能性がなくなります。すると、皮下脂肪型から内臓脂肪型に体が急激に変化し、それに伴って起こる内臓脂肪の燃焼によって「のぼせ・ほてり」が生じるのです。
閉経前の女性の場合、多少ぽっちゃりしているくらいの方が長生きだといわれますが、閉経後は男性と同様に、内臓脂肪を減らすことを考えたほうがよいでしょう。
では、内臓脂肪を減らすためには、具体的にどうしたらよいのでしょうか。
飢えと寒さにさらされればいいのです。 と言っても、そんな過酷な環境に身を置くことは困難です。誰でもできる生活環境はないか、医師の立場からそう考えて提案するのが「1日1食健康法」です。
食事の回数を減らすことで食事の量を減らします。内臓脂肪を減らし、空腹状態のおいて「サーチュイン遺伝子」を目覚めさせ、健康で若々しい肉体を手に入れることができる、究極の健康法です。<
strong
2020年11月16日
現代社会は、身体のバランスを崩す要因に満ちている
人間の体には、生命を維持し活動するためのさまざまなシステムが備わっている。たとrば、人は食べることなしには生きていけません。口から摂った食べ物が胃や腸で分解され,必要なものが体内に取り込まれる【消化吸収システム】は誰もがよく知っていると思います。さらに、、食べたものがエネルギーなどの、生命活動に必要なものへ変換され、たいないでりようされます。これを「代謝システム」と言います。
ほかにも、体温維持や血流など、自分の意思ではコントロールできない身体活動を司る「自律神経システム」、心身の活動と休息のリズムを1日周期で刻む「体内時計システム」なども、生活活動に欠かせないシステムです。
こうした外からは見えない複数のシステムは、身体の中でお互いに関わり合っています。そして各々がバランスよく機能することで、健康な状態を維持しているのです。どれか一つでもダウンしてしまったり、逆にオーバーヒートしてしまったりしても、心身に不調が生じます。食べたものがうまく消化吸収できなくなれば栄養失調になりますし、体内時計が狂えば、夜に目がさえて、朝起きられなくなるなどの不眠症のもとになります。<疲労や気分の落ち込みといった、誰でも一度は経験飲んるような身近な不調も、体内のシステムがバランスを失ったために起こるといえるのです。そして、身体の各システムが安定したバランスを保とうとすることを、「ホメオスタシス(恒常性)」と言います。
私たちが環境では、気温や湿度、気圧、紫外線の強さなどが毎日変わりますし、1年のサイクルの中でも大きく変動します。住む場所によっても、空気や水の汚れ、騒音、夜の明るさなど、環境の大きな違いがあることは説明するまでもないでしょう。
季節や場所だけではありません。ライフスタイルにおいても、その変化に応じて環境もどんどん変わっていきます。進学、就職、結婚、出産、親の介護など、一生の中で起こりうる大きなイベントはいくつもあり、そのイベントごとに、多くの場合でも生活のパターンが変化するたびに人は、善かれ悪しかれストレスを受けるものです。 大きな出来事に直面しなくても、日々の生活の中で、仕事や人間関係によるストレスを感じている人はたくさんいるでしょう。私たちはいつも、外部から大なり小なり刺激やストレスを受けているといえます。これに対して、いちいち新進が過剰に反応し、振り回されたとしたら、私たちの生命活動は非常に不安定になります。健康になるためには、心身にとって良く無い刺激が入ってきても、その影響をできkるだけ受けないようにして、一定の状態に保つ仕組みが必要です。これがホメオスタシスの考え方です。
裏を返すと、ほとんどの病気が、ホメオスタシスがくずれることによってを起こると考えられます。ホメオスタシスは、体温や血圧、血液や水分などンの体液の循環の維持を始め、細菌やウイルスなどの病気の下になる異物の排除、傷の修復など、すべての生体機能を円滑に働かせるために大切であるといえます。/strong>
ほかにも、体温維持や血流など、自分の意思ではコントロールできない身体活動を司る「自律神経システム」、心身の活動と休息のリズムを1日周期で刻む「体内時計システム」なども、生活活動に欠かせないシステムです。
こうした外からは見えない複数のシステムは、身体の中でお互いに関わり合っています。そして各々がバランスよく機能することで、健康な状態を維持しているのです。どれか一つでもダウンしてしまったり、逆にオーバーヒートしてしまったりしても、心身に不調が生じます。食べたものがうまく消化吸収できなくなれば栄養失調になりますし、体内時計が狂えば、夜に目がさえて、朝起きられなくなるなどの不眠症のもとになります。<疲労や気分の落ち込みといった、誰でも一度は経験飲んるような身近な不調も、体内のシステムがバランスを失ったために起こるといえるのです。そして、身体の各システムが安定したバランスを保とうとすることを、「ホメオスタシス(恒常性)」と言います。
私たちが環境では、気温や湿度、気圧、紫外線の強さなどが毎日変わりますし、1年のサイクルの中でも大きく変動します。住む場所によっても、空気や水の汚れ、騒音、夜の明るさなど、環境の大きな違いがあることは説明するまでもないでしょう。
季節や場所だけではありません。ライフスタイルにおいても、その変化に応じて環境もどんどん変わっていきます。進学、就職、結婚、出産、親の介護など、一生の中で起こりうる大きなイベントはいくつもあり、そのイベントごとに、多くの場合でも生活のパターンが変化するたびに人は、善かれ悪しかれストレスを受けるものです。 大きな出来事に直面しなくても、日々の生活の中で、仕事や人間関係によるストレスを感じている人はたくさんいるでしょう。私たちはいつも、外部から大なり小なり刺激やストレスを受けているといえます。これに対して、いちいち新進が過剰に反応し、振り回されたとしたら、私たちの生命活動は非常に不安定になります。健康になるためには、心身にとって良く無い刺激が入ってきても、その影響をできkるだけ受けないようにして、一定の状態に保つ仕組みが必要です。これがホメオスタシスの考え方です。
裏を返すと、ほとんどの病気が、ホメオスタシスがくずれることによってを起こると考えられます。ホメオスタシスは、体温や血圧、血液や水分などンの体液の循環の維持を始め、細菌やウイルスなどの病気の下になる異物の排除、傷の修復など、すべての生体機能を円滑に働かせるために大切であるといえます。/strong>
2020年11月15日
糖尿病で痩せる本当の理由
さらに恐ろしいことがあります。飽食の時代に絶え間なく食べ続けるためには、そのつどきちんと食べたものを脂肪に換えていては追いつきません。ならば、いっそのこと、いくら食べてもふとらない体になってしまえば、かえって好都合ではないでしょうか。つまり糖尿病とは、飽食という新たな環境に適応するために生じた「いくら食べても太らない体」を作るものだといえるのです。
このまま飽食の時代が何万年も続けば、遺伝子が変化して新たな体に進化していくでしょう。生まれながら目がなく、手も足もなく、ただ口だけをもぐもぐさせて、いくら食べ物を与えても太らない、そんな未来の姿となる可能性があります。
いえ、実際にはそうなる前に「飽食人」は地球上から姿を消して、地球は「空腹人」のものになるでしょう。
なぜなら前述のように、気が地域ほど出生率が高く、飽食地域はおしなべて出生率が低いからです。さらに糖尿病になると、男性は勃起機能障害が生じ、女性は不妊症の確率が高くなることが知られています。
21世紀を生きる私たちは、実際、このように直面していることから目をそらしてはいけないでしょう。絶えず飢えや寒さ、感染症や天変地異という生命の危機にさらされてきた人類は何度も滅びかけました。そして生き残った人類は新たな適応力を獲得して変化したのです。
一般的に進化というと、何か素晴らしい方向に身体器官などが変化することだと考えられがちです。けれども本来的な意味では、糖尿病や近視のように、かんきょうに摘応した状態への変化は『適応』と呼び、それが遺伝子変化を伴えば「進化」と呼ぶのです。世の多くの人々は、こうした変化を「病気」ととらえ忌み嫌い、病気になった運命を呪います。しかしもとはと言えば、すべて私たち自身が長年続けてきた生活習慣が原因なのです。
このことを肝に銘じて、ぜひこの機会にご自身の生活を振り返っていただきたい。<
脳細胞は、1日100万個ずつ壊れているといわれます。そんな勢いで壊れ続けていたら、早晩、脳細胞はなくなってしまうのではないかと心配でしょう。 けれど実際には何百億個とありますし、そのうち実際に使われている脳細胞は、全体のわずかに3%程度だといわれています。生涯にわたって毎日100万個ずつ壊れていったとしても、脳全体でみれば、ほんの数万分の1に過ぎないのです。
とはいえ、脳細胞がそれを上回る速さでどんどん壊れてしまえば、認知症が生じることは確かです。
ところが人間の体というのは、本当によくできているのです。「海馬」と呼ばれる部分で、神経細胞と神経細胞の間の連絡網である「シナプス」という細胞が、新たに作られ来ることが最近の研究で明らかになりました。 ただし不摂生を続けていれば脳細胞は増えません。どんな時にこの脳細胞が増えるかというと、何と「飢えと寒さ」にさらされたときというから驚きです。
飢えや寒さといった危機のおかされた時にこそ、人間の生命力は活性化するということが証明されたわけです。本当に、人間に潜在する底知れぬパワーには驚かされます。
ここで海馬について、少しだけ説明しましょう。
海馬の働きを一言でいうと、脳のなかでの記憶の取捨選択です。睡眠の「ゴールデンタイム」と呼ばれる、夜の10時から午前2時kまでの間に、海馬の中で最新の記憶が整理されます。夢とは、実際の体験を順不同につなぎ合わせたものです。だから支離滅裂で意味は通じませんが、全く体験したことのないものは登場しません。フロイトは夢判断のなかで「夢とは抑制された願望と洗剤志向の合わさったもの」と言っています。
例えば、フランス語のしゃべれない人は、フランス語をしゃべっている夢を見ることのないように、寝ている間に自分が実際に体験した記憶の中から、必要な情報、保存しておかなければならない情報だけを取捨選択し、いらない記憶をどんどんふててしまうという働きをします。
しかし、心配には及びません。ここで捨てられた記憶は、意識下では忘れられてしまっても、大脳皮質にちゃんとしまわれていて、何かきっかけがあれば引き出せるようになっています。コンピュータで情報を削除しても、復旧しようとすればメモリーのどこかに見つけ出すことができるのと似ています。
人間の体というのは、どこまでもよくできているのです。
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このまま飽食の時代が何万年も続けば、遺伝子が変化して新たな体に進化していくでしょう。生まれながら目がなく、手も足もなく、ただ口だけをもぐもぐさせて、いくら食べ物を与えても太らない、そんな未来の姿となる可能性があります。
いえ、実際にはそうなる前に「飽食人」は地球上から姿を消して、地球は「空腹人」のものになるでしょう。
なぜなら前述のように、気が地域ほど出生率が高く、飽食地域はおしなべて出生率が低いからです。さらに糖尿病になると、男性は勃起機能障害が生じ、女性は不妊症の確率が高くなることが知られています。
21世紀を生きる私たちは、実際、このように直面していることから目をそらしてはいけないでしょう。絶えず飢えや寒さ、感染症や天変地異という生命の危機にさらされてきた人類は何度も滅びかけました。そして生き残った人類は新たな適応力を獲得して変化したのです。
一般的に進化というと、何か素晴らしい方向に身体器官などが変化することだと考えられがちです。けれども本来的な意味では、糖尿病や近視のように、かんきょうに摘応した状態への変化は『適応』と呼び、それが遺伝子変化を伴えば「進化」と呼ぶのです。世の多くの人々は、こうした変化を「病気」ととらえ忌み嫌い、病気になった運命を呪います。しかしもとはと言えば、すべて私たち自身が長年続けてきた生活習慣が原因なのです。
このことを肝に銘じて、ぜひこの機会にご自身の生活を振り返っていただきたい。<
脳細胞は、1日100万個ずつ壊れているといわれます。そんな勢いで壊れ続けていたら、早晩、脳細胞はなくなってしまうのではないかと心配でしょう。 けれど実際には何百億個とありますし、そのうち実際に使われている脳細胞は、全体のわずかに3%程度だといわれています。生涯にわたって毎日100万個ずつ壊れていったとしても、脳全体でみれば、ほんの数万分の1に過ぎないのです。
とはいえ、脳細胞がそれを上回る速さでどんどん壊れてしまえば、認知症が生じることは確かです。
ところが人間の体というのは、本当によくできているのです。「海馬」と呼ばれる部分で、神経細胞と神経細胞の間の連絡網である「シナプス」という細胞が、新たに作られ来ることが最近の研究で明らかになりました。 ただし不摂生を続けていれば脳細胞は増えません。どんな時にこの脳細胞が増えるかというと、何と「飢えと寒さ」にさらされたときというから驚きです。
飢えや寒さといった危機のおかされた時にこそ、人間の生命力は活性化するということが証明されたわけです。本当に、人間に潜在する底知れぬパワーには驚かされます。
ここで海馬について、少しだけ説明しましょう。
海馬の働きを一言でいうと、脳のなかでの記憶の取捨選択です。睡眠の「ゴールデンタイム」と呼ばれる、夜の10時から午前2時kまでの間に、海馬の中で最新の記憶が整理されます。夢とは、実際の体験を順不同につなぎ合わせたものです。だから支離滅裂で意味は通じませんが、全く体験したことのないものは登場しません。フロイトは夢判断のなかで「夢とは抑制された願望と洗剤志向の合わさったもの」と言っています。
例えば、フランス語のしゃべれない人は、フランス語をしゃべっている夢を見ることのないように、寝ている間に自分が実際に体験した記憶の中から、必要な情報、保存しておかなければならない情報だけを取捨選択し、いらない記憶をどんどんふててしまうという働きをします。
しかし、心配には及びません。ここで捨てられた記憶は、意識下では忘れられてしまっても、大脳皮質にちゃんとしまわれていて、何かきっかけがあれば引き出せるようになっています。コンピュータで情報を削除しても、復旧しようとすればメモリーのどこかに見つけ出すことができるのと似ています。
人間の体というのは、どこまでもよくできているのです。
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2020年11月14日
食べ過ぎこそ病気の始まり
太っていることが、豊かさの象徴とされる国もあります。日本でも、戦後のある時期までは、旧厚生省が「健康優良児制度」なるものを施行し、太っている子供を表彰してきた歴史があります。もっとも近年では、少児肥満を助長することになるという理由で廃止されましたが、こうしたことからもうかがえるように、過去には太っていることがある種のステータスを表していた時代もあります。
一方で、高度成長期を迎えたあたりから、テレビや雑誌ではグルメ特集が増え、「飽食」が日本中を覆いつくすようになりました。 【食欲】という動物的欲求を解放してしまったのです。動物には子孫繁栄のための「食欲」と「性欲」という二つの欲求があります。動物では雄と雌が出会えばすぐ交尾に至ります。しかし、あなたの前に魅力的な異性が歩いていたら、あなたは襲いますか? 人間の社会ではそれは犯罪です。動物の社会でも、ライオンはお腹がいっぱいな時に目の前をウサギが通りかかっても襲いません。人間はさっき朝ご飯を食べたばかりだというのに、昼休みになるとご飯を食べます。まさに動物以下ということでしょう。
毎日欠かさず、三度三度おなか一杯食べることが、本当に体にとって健康的なのかと問われれば、明らかに「NO」と言えます。栄養は足りなければ確かに病気になりますが、体内の生命力遺伝子はその病気を治療・予防するために働きます。
しかし食べ過ぎたときに働く生命力遺伝子はほとんどないために、飽食と誤った生活によって病気になっている人が後を絶たないのです。 「がん・心臓病・脳卒中・糖尿病」という四大疾患のいずれも、食生活‐食べ過ぎにより肥満やバランスを欠いた食習慣が原因となっていることが明らかになっています。
何歳になっても若く健康的で、はつらつとしたクオリティ・オブ・ライフを保ち続けるためには、食生活の改善、ことに飽食を止めることが必要不可欠です。
通常、ダイエットの目指すゴールは、男女を問わず痩せることですが、私の提唱する『1日1食』のゴールは、ウエストラインがキュッとしまったスマートな体型とすべすべした肌を保ち続けることです。
なぜこんなに「外見」のことばかり言うかというと、外見の若さと美しさこそが、健康のバロメーターにほかならないからです。<
一方で、高度成長期を迎えたあたりから、テレビや雑誌ではグルメ特集が増え、「飽食」が日本中を覆いつくすようになりました。 【食欲】という動物的欲求を解放してしまったのです。動物には子孫繁栄のための「食欲」と「性欲」という二つの欲求があります。動物では雄と雌が出会えばすぐ交尾に至ります。しかし、あなたの前に魅力的な異性が歩いていたら、あなたは襲いますか? 人間の社会ではそれは犯罪です。動物の社会でも、ライオンはお腹がいっぱいな時に目の前をウサギが通りかかっても襲いません。人間はさっき朝ご飯を食べたばかりだというのに、昼休みになるとご飯を食べます。まさに動物以下ということでしょう。
毎日欠かさず、三度三度おなか一杯食べることが、本当に体にとって健康的なのかと問われれば、明らかに「NO」と言えます。栄養は足りなければ確かに病気になりますが、体内の生命力遺伝子はその病気を治療・予防するために働きます。
しかし食べ過ぎたときに働く生命力遺伝子はほとんどないために、飽食と誤った生活によって病気になっている人が後を絶たないのです。 「がん・心臓病・脳卒中・糖尿病」という四大疾患のいずれも、食生活‐食べ過ぎにより肥満やバランスを欠いた食習慣が原因となっていることが明らかになっています。
何歳になっても若く健康的で、はつらつとしたクオリティ・オブ・ライフを保ち続けるためには、食生活の改善、ことに飽食を止めることが必要不可欠です。
通常、ダイエットの目指すゴールは、男女を問わず痩せることですが、私の提唱する『1日1食』のゴールは、ウエストラインがキュッとしまったスマートな体型とすべすべした肌を保ち続けることです。
なぜこんなに「外見」のことばかり言うかというと、外見の若さと美しさこそが、健康のバロメーターにほかならないからです。<