2015年09月29日
バスツアー 横田基地フレンドシップフェスティバル
期待した、期待していた。自衛隊の基地祭には数え切れないほど訪れているが、米軍の基地は初めてである。どれだけアメリカ臭いのか、どれぐらい大きなハンバーガーが食べれるのか、期待で胸がはち切れんばかりである。
午前5時50分、我が家をバスツアーに向かって出発した。今回も富里ベイシアで本線に乗り換えである。今回の参加者は私と妻と息子の3人。参加者が多かったためバスは満席となり、当然3人の我が家は相席となる。私の隣にはどこぞの知らないおじさんが座っている。3人だからしょうがないかあ〜、と諦めていたが、前席も親子の3人ずれで1席左端が空席となっていた。事前にツアー会社から電話があり相席の説明があったが、まっ、しょうがないかと簡単に承諾してしまったが、少しごねれば私の隣は空席になった可能性が大きい。物事、簡単に納得してはいけないのだと反省した。
バスは富里から東関東に入り、湾岸、東京外環、関越、圏央道を日の出で下り、東福生へと向かった。通った高速は多分この通りであろう。関越辺りから車は混み始めなかなか先に進まない。今日はシルバーウィークの2日目の日曜日、混雑はひどいものであったが、前日の土曜日はもっとひどかったらしい。昼の予定が夕方になってしまったと言う話を聞いた。みなさん混む日に出かけるのが好きなようである。でもこれが閑散としていたなら多分、ひどく寂しい思いをするのだろう。あ〜あ、うんざり、と言いながら心の中ではみんなと同じ行動を取ったことに満足しているのであろう。日程なんてあってないようなもので、それは単なる目安に等しい。
予定より1時間半遅れでバスは目的地東福生に着いた。着いた時刻はちょうどお昼の12時である。予定?、配られた予定表には朝の集合場所とその時刻それに横田基地会場のことしか書いてない。道筋も通過時刻も到着時刻も配られた紙には表示されていない。横田基地内には駐車スペースはなく基地入り口の回りにもない。だからバスは東福生駅近辺の臨時駐車場(空き地)に停め、基地までみんなで歩いて行かなくてはならない。着いた時には駐車場に既にバスは10台ぐらい止まっていた。他の場所にも駐車場はいっぱいあるのだろう。
今日は台風も通過し、熱帯低気圧の影響も薄れ、久しぶりに晴天である。真夏のように日が差し暑い。その暑い中、行列を作りゲートへと蟻のように歩むがまだまだ目的地までは遠い。道路の表示板によると目的地まで1,600mとあるがバス降車からの距離を考えると2kmはあるだろう。歩く歩道沿いには南国ぽい屋台やら店が続いている。いかにも基地の街と言う感じはするのだが思ったより規模は小さく静かである。期待し過ぎてしまったのか。辺りからバーべーキューのいい臭いが漂ってくる。昨日今日と友好祭は2日間行われているが、それ以外の日、平日のこの街にはどんな風が吹いているのか、少し気になってしまった。
混雑の中をゲートインする。基地内はアメリカなのでいろいろ注意が必要だと事前情報を入手していたので、少し緊張しながら入場したが、意外とすんなりと入れた。パスポートまで持参して行ったのに、提示する機会もなく持ち物検査もなかった。バックの中身をあらためられていた人も若干はいたがほぼノーチェックであった。それにしてもひと、人、ひと、大変な混雑である。それに今日に限って天気がすばらしく良く風も無く、そして暑い。ゲートを入ってすぐ右に給水車が配備されていた。人々は自由に水を飲んでいる。なんか自衛隊とは違うな〜、気配りが感じられるし人の温かさまで雰囲気で感じることが出来る。仮設トイレの数も多い。人々は順番待ちをしているが、待ち時間は5分ぐらいでスムーズに流れる。自衛隊だとこうはいかない、30分は待たされるし、手洗いの水はすぐなくなり手も洗えない。自衛隊の悪口ばっかりになってしまったが、自衛隊が悪いと言っているわけではなく、日本のイベント会場はだいたいみんなそんなところだ。トイレの数も横田から比べると1/3ぐらいだろう。世界では日本のおもてなしの精神が賞賛されているが、物量とサービスでは完全に負けていると思った。
お腹も空いているので早速食べ物屋を探し回る。アメリカンと言へばハンバーガーかホットドッグであろう。前方に食べ物屋のテントが並んでいるので急いで近づくが、ここにも長い列が出来ている。行列に並ぶのは好きではないけれど、お腹もすいているので列の後方に並ぶが流れは速い。何でだかは解らないが、こう言うサービスに関しては日本より数段上のような気がした。記念としてジョッキ付きビールを注文し、そのビールを飲みながらホットドックの列に並んだ。ホットドックのコーナーでは並んでいる最中に早々と売り切れの商品が出た。まさにその商品をオーダーしようと思っていたのに、肩すかしにあってしまった。しょうがない、気持ちを切換え全品ホットドックにする。品切れになったのはチキンサンドですごくおいしそうに見えていた。ホットドックは普通味が4本と辛いのが2本の6本を注文してお金も払ったが、渡された袋を覗くといくら数えても5本しかない。店員の女の子も忙しすぎてパニックになってしまったのだろう。高校生か大学生のアルバイトであろうか。軍人には見えなかったので、ここの軍人の家族なんだろう。
食事を済ませ、エプロンに並んでいる飛行機を見に行くため立ち上がる。エプロンの右側に日本の飛行機が、左の方向に米軍の飛行機が並んでいる。日本のコーナーに並んでいるのは小型機と自衛隊の飛行機だ。航空祭では余り見かけないこの小型機は、民間の航空機もしくは個人所有のものであろう。これはフレンドシップそのものを表しているに違いない。奥の方に一時期日本を騒がせたオスプレイが展示されている。今はもうごく当たり前の航空機の一つとなっているが、騒がれたのは飛行機に問題があるのではなく、運用する人間側にあるのではないかと思う。展示されている飛行機までの距離は自衛隊のそれと比べるとかなり近い。また警備に関しても緩やかで良い印象を与える。会場では常にバギーのような軽車両の救急隊が巡回しており観客の安全を図っている。台数も多く、乗っている隊員もかっこいい。このような対応を見ても、フレンドシップが全面に表現されており感心させられた。高感度どアップである。自衛隊ではこのような巡回車両を見たことがなく、たとえ走っていたとしても全く私の記憶に残っていない。横田ではサービスと何であるかが徹底されているような気がした。
見るものも見たし食べるものも食べたので、少し早いがバスに戻ることにした。しかし、帰路は険しく人の流れは止まりっぱなしで前に進まない。それにしても暑い。早く会場を出たはずなのに集合時刻に遅刻してしまった。会場に到着した時に、帰りはこのぐらいに戻ろうねと余裕を持って計画していたが、それよりも1時間近く早く会場を出たのに遅刻をしてしまったのだ。行きは30分ぐらい歩いたが、帰りは1時間半以上を掛け、人混みの中を歩かなければならなかった。当然、バスの中で批判的な目線を感じない訳はない。
ここ横田基地は人によってはくせになりそうな場所である。
最後にハプニングに遭遇したことを書きたい。
ハンバーガーを買おうと列に並んでいると、「バサッ」と言う大きな音が背後でした。何だろうと後ろを振り返ると、そこに顔に赤いソースを着けた女の人が立っていた。黒のロングワンピースに大きなひさしの付いた帽子をかぶっている。ひさしが大きいので顔全体を見ることは出来ないが、ひさしのウェーブの隙間からケチャップのようなソースの掛かったすすり泣く女性の顔が見えた。頬には涙が見えた。何があったのだろうか。映画などに良く出てくるパイ投げのワンシーンのようであるが、そこには笑いではなく悲劇があった。ケーキとかパイなどの笑いを取るためのシーンではなく、ランチを顔に投げつけられたのであるから笑える話ではない。とっさのことなので、状況を判断している間に投げつけた本人は去ってしまい姿を見ることは出来なかった。投げつけられた女性には悪いが、この情景もアメリカらしいなと感じた。
午前5時50分、我が家をバスツアーに向かって出発した。今回も富里ベイシアで本線に乗り換えである。今回の参加者は私と妻と息子の3人。参加者が多かったためバスは満席となり、当然3人の我が家は相席となる。私の隣にはどこぞの知らないおじさんが座っている。3人だからしょうがないかあ〜、と諦めていたが、前席も親子の3人ずれで1席左端が空席となっていた。事前にツアー会社から電話があり相席の説明があったが、まっ、しょうがないかと簡単に承諾してしまったが、少しごねれば私の隣は空席になった可能性が大きい。物事、簡単に納得してはいけないのだと反省した。
バスは富里から東関東に入り、湾岸、東京外環、関越、圏央道を日の出で下り、東福生へと向かった。通った高速は多分この通りであろう。関越辺りから車は混み始めなかなか先に進まない。今日はシルバーウィークの2日目の日曜日、混雑はひどいものであったが、前日の土曜日はもっとひどかったらしい。昼の予定が夕方になってしまったと言う話を聞いた。みなさん混む日に出かけるのが好きなようである。でもこれが閑散としていたなら多分、ひどく寂しい思いをするのだろう。あ〜あ、うんざり、と言いながら心の中ではみんなと同じ行動を取ったことに満足しているのであろう。日程なんてあってないようなもので、それは単なる目安に等しい。
予定より1時間半遅れでバスは目的地東福生に着いた。着いた時刻はちょうどお昼の12時である。予定?、配られた予定表には朝の集合場所とその時刻それに横田基地会場のことしか書いてない。道筋も通過時刻も到着時刻も配られた紙には表示されていない。横田基地内には駐車スペースはなく基地入り口の回りにもない。だからバスは東福生駅近辺の臨時駐車場(空き地)に停め、基地までみんなで歩いて行かなくてはならない。着いた時には駐車場に既にバスは10台ぐらい止まっていた。他の場所にも駐車場はいっぱいあるのだろう。
今日は台風も通過し、熱帯低気圧の影響も薄れ、久しぶりに晴天である。真夏のように日が差し暑い。その暑い中、行列を作りゲートへと蟻のように歩むがまだまだ目的地までは遠い。道路の表示板によると目的地まで1,600mとあるがバス降車からの距離を考えると2kmはあるだろう。歩く歩道沿いには南国ぽい屋台やら店が続いている。いかにも基地の街と言う感じはするのだが思ったより規模は小さく静かである。期待し過ぎてしまったのか。辺りからバーべーキューのいい臭いが漂ってくる。昨日今日と友好祭は2日間行われているが、それ以外の日、平日のこの街にはどんな風が吹いているのか、少し気になってしまった。
混雑の中をゲートインする。基地内はアメリカなのでいろいろ注意が必要だと事前情報を入手していたので、少し緊張しながら入場したが、意外とすんなりと入れた。パスポートまで持参して行ったのに、提示する機会もなく持ち物検査もなかった。バックの中身をあらためられていた人も若干はいたがほぼノーチェックであった。それにしてもひと、人、ひと、大変な混雑である。それに今日に限って天気がすばらしく良く風も無く、そして暑い。ゲートを入ってすぐ右に給水車が配備されていた。人々は自由に水を飲んでいる。なんか自衛隊とは違うな〜、気配りが感じられるし人の温かさまで雰囲気で感じることが出来る。仮設トイレの数も多い。人々は順番待ちをしているが、待ち時間は5分ぐらいでスムーズに流れる。自衛隊だとこうはいかない、30分は待たされるし、手洗いの水はすぐなくなり手も洗えない。自衛隊の悪口ばっかりになってしまったが、自衛隊が悪いと言っているわけではなく、日本のイベント会場はだいたいみんなそんなところだ。トイレの数も横田から比べると1/3ぐらいだろう。世界では日本のおもてなしの精神が賞賛されているが、物量とサービスでは完全に負けていると思った。
お腹も空いているので早速食べ物屋を探し回る。アメリカンと言へばハンバーガーかホットドッグであろう。前方に食べ物屋のテントが並んでいるので急いで近づくが、ここにも長い列が出来ている。行列に並ぶのは好きではないけれど、お腹もすいているので列の後方に並ぶが流れは速い。何でだかは解らないが、こう言うサービスに関しては日本より数段上のような気がした。記念としてジョッキ付きビールを注文し、そのビールを飲みながらホットドックの列に並んだ。ホットドックのコーナーでは並んでいる最中に早々と売り切れの商品が出た。まさにその商品をオーダーしようと思っていたのに、肩すかしにあってしまった。しょうがない、気持ちを切換え全品ホットドックにする。品切れになったのはチキンサンドですごくおいしそうに見えていた。ホットドックは普通味が4本と辛いのが2本の6本を注文してお金も払ったが、渡された袋を覗くといくら数えても5本しかない。店員の女の子も忙しすぎてパニックになってしまったのだろう。高校生か大学生のアルバイトであろうか。軍人には見えなかったので、ここの軍人の家族なんだろう。
食事を済ませ、エプロンに並んでいる飛行機を見に行くため立ち上がる。エプロンの右側に日本の飛行機が、左の方向に米軍の飛行機が並んでいる。日本のコーナーに並んでいるのは小型機と自衛隊の飛行機だ。航空祭では余り見かけないこの小型機は、民間の航空機もしくは個人所有のものであろう。これはフレンドシップそのものを表しているに違いない。奥の方に一時期日本を騒がせたオスプレイが展示されている。今はもうごく当たり前の航空機の一つとなっているが、騒がれたのは飛行機に問題があるのではなく、運用する人間側にあるのではないかと思う。展示されている飛行機までの距離は自衛隊のそれと比べるとかなり近い。また警備に関しても緩やかで良い印象を与える。会場では常にバギーのような軽車両の救急隊が巡回しており観客の安全を図っている。台数も多く、乗っている隊員もかっこいい。このような対応を見ても、フレンドシップが全面に表現されており感心させられた。高感度どアップである。自衛隊ではこのような巡回車両を見たことがなく、たとえ走っていたとしても全く私の記憶に残っていない。横田ではサービスと何であるかが徹底されているような気がした。
見るものも見たし食べるものも食べたので、少し早いがバスに戻ることにした。しかし、帰路は険しく人の流れは止まりっぱなしで前に進まない。それにしても暑い。早く会場を出たはずなのに集合時刻に遅刻してしまった。会場に到着した時に、帰りはこのぐらいに戻ろうねと余裕を持って計画していたが、それよりも1時間近く早く会場を出たのに遅刻をしてしまったのだ。行きは30分ぐらい歩いたが、帰りは1時間半以上を掛け、人混みの中を歩かなければならなかった。当然、バスの中で批判的な目線を感じない訳はない。
ここ横田基地は人によってはくせになりそうな場所である。
最後にハプニングに遭遇したことを書きたい。
ハンバーガーを買おうと列に並んでいると、「バサッ」と言う大きな音が背後でした。何だろうと後ろを振り返ると、そこに顔に赤いソースを着けた女の人が立っていた。黒のロングワンピースに大きなひさしの付いた帽子をかぶっている。ひさしが大きいので顔全体を見ることは出来ないが、ひさしのウェーブの隙間からケチャップのようなソースの掛かったすすり泣く女性の顔が見えた。頬には涙が見えた。何があったのだろうか。映画などに良く出てくるパイ投げのワンシーンのようであるが、そこには笑いではなく悲劇があった。ケーキとかパイなどの笑いを取るためのシーンではなく、ランチを顔に投げつけられたのであるから笑える話ではない。とっさのことなので、状況を判断している間に投げつけた本人は去ってしまい姿を見ることは出来なかった。投げつけられた女性には悪いが、この情景もアメリカらしいなと感じた。
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タグ:バスツアー,横田
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