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2015年05月06日

ツーリング 鋸山

 天気は不安定であった。早朝、雨は小降りで今回のツーリングは中止かと心配したが、家を出る時刻になると雨は止んでいた。今回は久しぶりのツーリングであったため楽しみである。
 今日の目的地は鋸山だ。居住地と同じ県でありながらまだ一度も行ったことがない。鋸山の名前は子供の頃から良く聞いてはいたし、行ったと言う話もずいぶん聞かされていた記憶がある。
 空は結構な速さで雲が流れている。雨を落としそうな黒い雲にも遭遇したが行きに降られることはなかった。走行コースは、鴨川から保谷へと向かうことにする。渋滞も心配であったが、朝も早かったため腹もすいて来たので途中早めの昼食をとることにした。安房小湊で昼食だ。これが後で功を奏すことになる。と言うのも長い乗車待ちが待っていたのだ。



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安房小湊




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安房小湊



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安房小湊




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安房小湊


 県道181号を抜け34号線をひたすら走る。目の前を通り過ぎる緑はとても綺麗で、こんなに緑色の種類があったのかと、自然の偉大さに感動する。休日でもあるのでバイクとは頻繁にすれ違う。すれ違うバイクはみんなぴかぴかで新車なんだな、と少し羨む。でも愛車スティードにはかなわない。このバイクは最高であると自負する自分がいた。
 緑を堪能しながら保田に到着する。ゴールデンウィークでありながら車の数がやけに少ない。有料の鋸山登山自動車道は「百尺観音」や「地獄のぞき」に一番近いのだが、二輪車の乗り入れが出来ない。普通車しか通行できないのだ。鋸山登山自動車道の手前に無料の鋸山観光自動車道もあるが、ここは大仏には近いが「地獄のぞき」には遠い。お寺や仏像には余り興味が無いので、「地獄のぞき」を目当てにロープウェイで登ることにした。
 ロープウェイ駐車場入り口に差し掛かると断然車数が増えた。それも向かい側反対車線が大渋滞である。なるほど鴨川方面と言うか、南側から向かう車は我々のように限られた方向から来た人なのだ。東京方面から来る人達はみんな南下するから反対側が混んでいるわけだ。駐車場自体も大分混んでいる様で、しばらく停止させられ待たされる。しかし係員より誘導され四輪の脇をすり抜け駐車場に入ることが出来た。駐車場は満車状態であり、目の前には改札を待つ長い列が出来ている。多分、普段は見ることの無い光景であろう。係員の説明では40分待ちとのことであったが、どうみても1時間半は待ったような気がする。待っている間にも上空に雲が流れ怪しい雰囲気を演出している。
 大分待たされてから、ロープウェイに乗車。そしてロープウェイは発車する。風は強くゴンドラは揺れていた。後ろを振り向くと眼下には海が拡がり、三浦半島が見える。そうか、ここは東京湾なのだ。



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ロープウェイより



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ロープウェイより



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ロープウェイより



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ロープウェイより



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ロープウェイより山頂付近



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ロープウェイより山頂付近


 ロープウェイ山麓駅から風に揺られ鋸山山頂駅に到着する。山頂駅は人でごった返し、外国人観光客も結構多い。目の前にまた人の列?、何の列かなとその列の先を見ると、そこには下山の改札口があった。帰りも思いやられるなと、少し気が滅入る。



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山頂から東京湾



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山頂から東京湾



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山頂から金谷港



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山頂から勝山方面


 取りあえず「地獄のぞき」に足を進めるが、そこにも人、人、人である。坂道、いや、坂階段を人とすれ違いながら進むが、「きっつい!」。息を切らせ到着かと思いきや料金所?、ここでもお金取るの。「地獄のぞき」と仏像は抱き合わせになっており料金を取るのだ。「地獄のぞき」だけ見たいのに。お金を払い中へと入るがこの先にも長〜い階段が待っていた。そう、道のりは石の階段ではるか彼方へと続いている。さっきまで「ロープウェイ待ちしてる時間があるんだったら、歩いて登った方が早いじゃん」と言っていたのだが、とんでもない、大きな誤りであった。最初の目的地に行くだけでもきつい。途中でギブアップしたいが先ほど能書きを言ってた手前、止めるわけには行かない。息を切らせ汗を流しやっとの思いで「地獄のぞき」に到着する。しかし、そこにも長蛇の列が出来ている。並んでまで怖い思いをしたくないので、実は高所恐怖症、列には並ばず近くの展望所から辺りを見渡す。結構怖いが、ここも緑が綺麗だ。



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「地獄のぞき」の列



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「地獄のぞき」



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 東京湾を望みながらフェリーの航跡を辿る。ロープウェイの最終便が5時30分で、あの長蛇の列からすると早めに列に参加しないと帰れなくなる。多分、鋸山から自宅までは4時間は掛かるだろう。「地獄のぞき」を見てから「百尺観音」を見て、すぐにロープウェイの列に並んだ。



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百尺観音



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地獄のぞき


 この頃は雲行きが怪しく、もしかしたら雨が降るかもしれない。幸運にも帰りの南下する道路は空いてるようだ。反対車線の北上する道は、ははるか彼方までの渋滞が続いている。ロープウェイ乗車待ちの列は30分程ではけ、ローウェイに乗ることが出来た。さあ、帰ろうっと。
 帰路は順調であったが、ひとつ大きなハプニングを起こしてしまった。行き違いである。今回は二人でのツーリングであったが、その相方が途中で土産を買いたいと言う。事前に聞いていたのでその場所で停車する予定であった。場所を聞いてはいたが、店のイメージはわくのだが地理的位置があやふやでちょっと心配であった。ちょうどその場所に差し掛かる頃、私は前の車の追い越しを掛けていた。前の車が余りにもゆっくりだったので少しいらいらしていたのだ。辺りも薄暗くなってきており、早く帰らねばと気も焦っていたのかもしれない。そして追い越しを掛けることにした。右のウィンカーを出す。が、その前に後続の相方は土産物店へと右折のウィンカーを出していた。相方は私が土産物店に寄ってくれると思っていたようだが、当の私は追い越しを掛けていた。当然右に見えるはずの土産物店は視野には入らない。何せ、加速中であるのだから。私は直進、相方は右折。ここから迷走が拡がって行く。追い越しを終了し後方をミラーで見てもバイクが見当たらない。追い越しのタイミングが合わないのかとしばらくそのまま走るが、いくらミラーを見ても相方の姿を確認することができない。大分走ってしまってからバイクを止め、電話を掛けて見る。電話は空振りで状況を確認することが出来ない。しばらく道路上の走行物を確認ていたが、相方のバイクの姿はない。何かトラブルにでも巻き込まれたのかと心配になる。バイクをUターンさせ今来た道を戻ることにする。戻って見て初めてそこに土産物店があったことに気づく。そうか、きっとここに寄ったんだ。土産物店に停車し戻ってくるかとしばらく待つが、戻るわけはないかと諦める。しばらくしてからまた電話を掛けることにして、ついでだからと物色する。買い物も終わりまた電話するが、応答はない。そのうち雨が降って来る。やばいっ!雨だ。
 その時、電話の呼び出し音が鳴った。やっと繫がったのである。相方は大分先のコンビニで待っている。雨も降り始めたし夜も始まっているので先に帰そうかととも思ったが、せっかくのツーリングが後味の悪い終わり方になってしまう。相方を待たせそのコンビニへと急いだ。雨脚は大分激しくなって来た。ヘルメットの前が見づらくなって来るし、辺りはもう大分暗い。でもスピードの出し過ぎは新たなトラブルを作るかもしれない。慎重にアクセルを開け走行する。告げられたコンビニを見つける自信がない。しかし、道路端で手を上げてくれたので見つけることが出来た。思っていたコンビニとは違っていた。連絡方法を何か考えなくてはいけない。ここでやっと合流し帰路に着いた。雨は止み始めていた。
 いろいろあったけど、今回も楽しいツーリングでした。














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posted by kaz at 07:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | バイク
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