実は戦争が始まる前もそうだった。
中国はウクライナの玉蜀黍、小麦、食用油、そして民生・軍事両面の技術を輸入する最大の貿易相手国だった。
中国の最初の空母「遼寧」は、ウクライナで建造され1998年に中国に売却されて修復されたものだ。
両国の軍事技術面での関係は深い。
冷戦期、中国はソ連軍の東方への集中を反らす為東欧諸国と関係を築いた。
特にユーゴスラビア、アルバニア、ルーマニア、ハンガリーは、中国から恩恵を受けた。
中国の狙いはソ連、その後はロシアの牽制である。
ウクライナは中国には特に魅力的だ。
広大な国土を持ち、人口大国の中国が必要とする食料の生産が豊富で石炭などの資源もある。
更に重要なのはウクライナは通信、サイバーセキュリティーで高度な技術を持つ。
ウクライナの地政学的な位置、将来の欧州秩序で占める役割も又中国にとって重要だ。
東西に長い国土の北東端はモスクワに迫り、西は欧州中心部に近い。
中国は勿論、ロシアの崩壊は望まない。
だが、ロシアの勝利を期待しているとも言い切れない。
米ジョンズ・ホプキンズ大大学院学長特別補佐 ケント・カルダー
愛媛新聞 世界探視鏡から
中国が、ロシア、ウクライナ、欧州を相手に決定権を握ると言う複雑で危険な世界が待ち受けているらしい。
ウクライナは魅力的らしい。
ロシアが侵攻する筈だ。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image