2016年07月23日
ディアボーイズの続きが見てみたい82話 〜水前寺君も意地がある〜
近藤「はい!入ります」
柏木「ふん。俺はまだウォーミングアップ中だが、相手がしょぼすぎる。お前で丁度よいだろう」
近藤「・・・」
トーヤ「いいか、近藤。とりあえずパワープレイで当たっていけ。お前の長所だけを出したらいい」
近藤「はい」
ちょっと緊張している様子
トーヤ「今のお前なら一年に負けない。自信持っていけよ」
近藤「はい」
(俺がレギュラーチーム・・・一年っていったって、全国大会出場者だろ。本当に大丈夫なんだろうか)
石井「おっ、近藤じゃね〜か。頑張ってるみたいだな。どれだけすごくなったかよくみてやるよ」
近藤「はい!!でも俺石井さんのマークじゃないっすけど・・・」
石井「・・・」
(相変わらず、空気を読まない会話だな)
氷室「Bチーム。もっと気合を入れなさい。これじゃあ、いつまでたってもレギュラーになれないよ。水前寺君。あなたは藤原君の後釜なんでしょ。こんなものでいいの?」
水前寺「違う。俺はこんなもんじゃないっす。見ててください。俺にも意地があるんだ」
トーヤ(よぉ〜し、その意気その意気。頑張れよ。後輩)
杏崎(その後も練習試合は続きました。近藤君のパワープレイは一年の安永君にも匹敵するパワーをつけていたのです。氷室先生が近藤君のしつこいインサイドプレーは、瑞穂の武器になるとその力を見抜いていました)
近藤と安永がぶつかる
安永(コイツ、細いくせにむちゃくちゃパワーがある。ドリブルやポジション取りはそんなにうまくないのに・・・面倒なやつだな)
柏木(ほう、あの2年。結構パワーがあるようだな。あの1年のデブ、結構重かったんだが・・・互角以上じゃね〜か)
リバウンドをもぎ取る近藤
近藤「トーヤさん、速攻です!!」
シュッ
トーヤ「う〜し、そっこぉ〜〜」
パシ
トーヤ(???)
水前寺がカット
水前寺「トロトロすんな。ゴール下切れ込めぇぇぇぇ〜」
吉田(もう、走ってるっつうの)
パスが通り、レイアップシュートを決める
氷室「良いプレーが出たわね」
杏崎「はい。水前寺君のパスカット。一人だけ、しっかりと全員のポジションを見ていました」
氷室「まぁ、それに気付かないキャプテンもポイントガード失格だけど・・・」
杏崎「はい、ただ、トーヤ君、近藤君が気付かなったのもうなずけます」
氷室「そうね、一瞬だけ高階君から離れて、自分との距離を取った。その瞬間彼は、マークを振り切ったと思った」
杏崎「はい、水前寺君がトーヤ君をうまく騙せていました」
氷室「まぁ、一応前のキャプテンの『後釜』って言うくらいだからね」
杏崎「はい、そうですね。あと、吉田君のカットインもかなりのスピードでした」
氷室「そうね。ファーストコンタクトで、水前寺君とドンピシャのタイミングでパスに合わせられたのは収穫ね」
杏崎「水前寺君も成長しています。トーヤ君とのダブルガード。トーヤ君をインサイドに戻す作戦。色々なバリエーションができると思います」
氷室「うん。楽しみだわ。去年と違って仲良くやってくれるかが問題だけど・・・」
土橋(氷室先生と杏崎、いつもこんなレベルの高い話をしていたのか・・・知らなかった)
トーヤ「おら、次攻めっぞ。おぼっちゃん、もうバテたのか?ジョーは出てきたばっかりでもう飛べないのか?」
榎本「バテる?何言ってんすか。まだ準備体操っすよ」
紅林「きえええええ」
トーヤ(お前達の力が絶対に必要になるんだ。もっと動けるようになれ)
後輩に対して高階は「ドSパス」をどんどん送っていく。
そして、練習試合も終わろうとしていた。
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