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2016年03月13日

ディアボーイズの続きが見てみたい56話  〜ラストで得たもの〜


「あ(りがとうございま)っした〜〜〜」


コート上でお辞儀をしている10人


パチパチパチパチ。
練習試合であるというのに、会場からは拍手が飛び出していた。


「すげーぞ。成田中央。大学生と互角じゃね〜かよ」


「次やったら勝てるぞ〜〜」


歓声が体育館に響き渡っていた。


下條(良い勉強ができる試合だった。それぞれの課題と長所が見える試合だったな。最後の14秒間で得たものは大きい。ギリギリうちの勝利だな。うちにとって良い試合だった)


大学監督(良い勉強になった。あの時、森山以外は勝ちの確信をしていた。気持ちではうちの負けであった。もし、公式戦であれば、会場の雰囲気であのシュートはゴールになっていたかもしれない・・・試合に勝って、ゲームには負けていた・・・ただ、最後のあの経験はうちにとっては、最高の内容だった。最後まで確信しない気持ちを全員が持たなければ強くならない。ルーキーの森山だけが持っていたとはな・・・これもあのインターハイの試合のおかげか・・・どんな形とはいえ、一応勝った事でうちのメンツも保つ事が出来たし。うちにとって良い試合だった)



お互いのチームの監督が、それぞれ自分のチームの方がタメになった。と、感じる事ができる試合であった。



下條「岸本、武内、お前たちはインターハイの瑞穂との試合で、何を学んだ?お前達は10回戦えば9回勝てる相手に負けたんだ。また、同じ過ちを繰り返すのか。平田と赤穂は最後まで諦めずにボールを追った。その気持ちを忘れるな」


岸本・武内「はい。わかりました」


岸本(もっと体力をつけないと・・・最後のシュートを外してしまった・・・藤原さんはあれを決めてきた。クラッチシュートを決められないと、この先強いチームは作れない・・・)


武内(最後は身体が動かなかった。全てに負けないチーム・・・もっと体力をつけないと。上級生の俺が体力負けをするわけにはいかない・・・)





佐藤「森山君、ベンチで見ていて勉強になったよ。成田中央、良いチームだね。頼もしい後輩じゃん」


森山「ああ、さすがにびっくりしたよ。ここまで強くなっているとは思わなかった。あの2年の平田は、元々すごい良い素質を持っていた。まさかルーキーと既にコンビネーションをとっているなんて・・」


佐藤「うちの後輩も全国制覇を狙っているから、成田中央は良いライバルになるよ。まっその前にうちは激戦区の神奈川で残らないといけないからね」


森山「湘南大相模だね」


佐藤「うん。楽しみだよ」


森山「それにしても頼もしい後輩達だ」


新生成田中央は、インターハイへ出場する。昨年のバスケットの違いによって、監督が変わったのか?と言われる程の変貌を遂げてパワーアップした。


千葉県を圧倒的な力で制覇時には、天童寺と共に優勝候補と月バスに評価される事となる。



DEARBOYS NEXT




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