2016年02月28日
ディアボーイズの続きが見てみたい48話 〜まじめなデコボココンビ〜
「スクリーンアウトだ!!」
バシ。 リバウンドをとった武内
「ナイス武内。速攻だ」
下條「油断するなぁ、武内ぃ〜〜」
バシ。
パスの瞬間を狙われた。
ボールをとった相手に慌ててマークに行く武内。
森山「こっちです。山口先輩」
森山にパスを出す。森山はフェイクを入れて外に展開。
3ポイント後方1メートルでボールを受け取ったのは、元横学のキャプテン佐藤
岸本「打たせるかぁ〜〜」
森山「打てる!!」
迷わずシュートを打つ佐藤。
ブロックは届かない
シュッ
・
・
・
・
ザシュ
「ナイスシュート!!」
山口「よかったぞ、佐藤。森山もナイス判断だ」
佐藤・森山「ありがとうございます」
武内「・・・」
下條が岸本にサインを送っている。
ここは成田中央体育館
横浜教育大学に進んだ。元成田中央キャプテン森山と、元横浜学園キャプテンの佐藤は同じチームであった。
大学界でも有名な下條監督に元成田のキャプテン森山のネットワークを使って、大学チームがわざわざ高校に練習試合に行っていたのである。
下條監督の中でも大学生と戦える事はレベルアップにも繋がり、自分達にとって非常にプラス。また、大学生といえども勝てる可能性は感じていた。
横浜教育からすれば、相手が高校生であろうと、そのシステム化された戦術。それを実行できる技術を持っている相手と対戦する事はメリットがある。また、未来に武内をスカウトするためにもその実力を肌で確かめて見たかった、双方に色々な思いがあり実現した練習試合であった。
ただ、将来、武内はこのチームに入る事はなく、ガッツが取り柄なパワーフォワードとコンビを組む事となる。
ライバルだった人間が同じチームになると、二人が競うように伸びるケースは多い。
これは、湘南大相模のキャプテン布施歩が大学へ進学したのち「高校時代に完成した」と言われた布施が更なる進化を遂げることとなるが、
そのきっかけは「チャライやつの一言だった」と本人が語る。
この二つの出会いはまだまだ先であるが、もう一つの誤算は・・・
下條(正直、相手が大学生でも互角に戦える実力だと思っていた。「森山がいる」としてもだ。コンビネーションやチームの状況を考えた時、寧ろこちらが優位だとおもったのだが・・・)
下條「ふふふ、佐藤か。大した奴だ。プレイを見たことはあるが、まだまだ甘いと思っていた。横学ではキャプテンだったが、仮に成田にいたとしても私はスタメンに入れていなかっただろう。それが森山とあれほどプレーを合わせているとは」
佐藤と森山は、入学して一緒に練習をしていた。ポジションが違うものの、お互いにないものを持っている。と、尊敬し合っていた。
また、二人の共通点に「瑞穂」というチームを認めている事がより一層二人の距離を縮めた。
元々実力を持っている二人で、監督の中で森山は即スタメン。佐藤はシックスマンとして使用するプランを持っていた。
試合の流れを変えるシックスマンとしては最高のプレイヤーだと考えていた。
パシ ルーズボールとなる。
岸本が拾いに行くが、
パシ
佐藤が体ごと突っ込んでボールをとる。
すぐに速攻へ向かう森山へパス。
パス。
速攻からのレイアップが決まった。
このガッツ溢れるプレーと、自分ではなく他人に尽くせる。という彼の姿勢がチーム状況にマッチしていた。
今ではスタメン候補であり、森山との連携は佐藤の方が取れている事を考えると、スタメンに近いポジジョンである。
ただ、まだ高校生上がり。ポイントガードなのかシューティングガードなのかは、監督も迷っていた。
森山はすでにスモールフォワードのレギュラーで、高校時代とはポジションが変わっていた。
武内「く、強い。負けてたまるか。うおおおおおお」
背中で押し込みながらゴールへ近づく。
フロントターンからのゴール下。
ザシュ。
(こいつ、すげ〜パワーだな。本当に高校生か。このもみあげ、どう見てもおっさんじゃぁ)
下條「次、ボックスワン。佐藤に岸本がつけ。絶対負けるなよ」
岸本「はい!」
(俺は藤原さんに負けた・・・今年は誰にも負けない。天童寺に勝つのは俺達だ。相手が大学生っつったって、たかが一つ上なだけ。絶対に勝てる)
DEARBOYS NEXT
バシ。 リバウンドをとった武内
「ナイス武内。速攻だ」
下條「油断するなぁ、武内ぃ〜〜」
バシ。
パスの瞬間を狙われた。
ボールをとった相手に慌ててマークに行く武内。
森山「こっちです。山口先輩」
森山にパスを出す。森山はフェイクを入れて外に展開。
3ポイント後方1メートルでボールを受け取ったのは、元横学のキャプテン佐藤
岸本「打たせるかぁ〜〜」
森山「打てる!!」
迷わずシュートを打つ佐藤。
ブロックは届かない
シュッ
・
・
・
・
ザシュ
「ナイスシュート!!」
山口「よかったぞ、佐藤。森山もナイス判断だ」
佐藤・森山「ありがとうございます」
武内「・・・」
下條が岸本にサインを送っている。
ここは成田中央体育館
横浜教育大学に進んだ。元成田中央キャプテン森山と、元横浜学園キャプテンの佐藤は同じチームであった。
大学界でも有名な下條監督に元成田のキャプテン森山のネットワークを使って、大学チームがわざわざ高校に練習試合に行っていたのである。
下條監督の中でも大学生と戦える事はレベルアップにも繋がり、自分達にとって非常にプラス。また、大学生といえども勝てる可能性は感じていた。
横浜教育からすれば、相手が高校生であろうと、そのシステム化された戦術。それを実行できる技術を持っている相手と対戦する事はメリットがある。また、未来に武内をスカウトするためにもその実力を肌で確かめて見たかった、双方に色々な思いがあり実現した練習試合であった。
ただ、将来、武内はこのチームに入る事はなく、ガッツが取り柄なパワーフォワードとコンビを組む事となる。
ライバルだった人間が同じチームになると、二人が競うように伸びるケースは多い。
これは、湘南大相模のキャプテン布施歩が大学へ進学したのち「高校時代に完成した」と言われた布施が更なる進化を遂げることとなるが、
そのきっかけは「チャライやつの一言だった」と本人が語る。
この二つの出会いはまだまだ先であるが、もう一つの誤算は・・・
下條(正直、相手が大学生でも互角に戦える実力だと思っていた。「森山がいる」としてもだ。コンビネーションやチームの状況を考えた時、寧ろこちらが優位だとおもったのだが・・・)
下條「ふふふ、佐藤か。大した奴だ。プレイを見たことはあるが、まだまだ甘いと思っていた。横学ではキャプテンだったが、仮に成田にいたとしても私はスタメンに入れていなかっただろう。それが森山とあれほどプレーを合わせているとは」
佐藤と森山は、入学して一緒に練習をしていた。ポジションが違うものの、お互いにないものを持っている。と、尊敬し合っていた。
また、二人の共通点に「瑞穂」というチームを認めている事がより一層二人の距離を縮めた。
元々実力を持っている二人で、監督の中で森山は即スタメン。佐藤はシックスマンとして使用するプランを持っていた。
試合の流れを変えるシックスマンとしては最高のプレイヤーだと考えていた。
パシ ルーズボールとなる。
岸本が拾いに行くが、
パシ
佐藤が体ごと突っ込んでボールをとる。
すぐに速攻へ向かう森山へパス。
パス。
速攻からのレイアップが決まった。
このガッツ溢れるプレーと、自分ではなく他人に尽くせる。という彼の姿勢がチーム状況にマッチしていた。
今ではスタメン候補であり、森山との連携は佐藤の方が取れている事を考えると、スタメンに近いポジジョンである。
ただ、まだ高校生上がり。ポイントガードなのかシューティングガードなのかは、監督も迷っていた。
森山はすでにスモールフォワードのレギュラーで、高校時代とはポジションが変わっていた。
武内「く、強い。負けてたまるか。うおおおおおお」
背中で押し込みながらゴールへ近づく。
フロントターンからのゴール下。
ザシュ。
(こいつ、すげ〜パワーだな。本当に高校生か。このもみあげ、どう見てもおっさんじゃぁ)
下條「次、ボックスワン。佐藤に岸本がつけ。絶対負けるなよ」
岸本「はい!」
(俺は藤原さんに負けた・・・今年は誰にも負けない。天童寺に勝つのは俺達だ。相手が大学生っつったって、たかが一つ上なだけ。絶対に勝てる)
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