ディアボーイズの続きが見たい

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「今のファウルわざとじゃね？」


「いや、まだ試合始まったばっかりでそんなリスクおかさね〜だろ」


「だって、瑞穂なんて高階だけを抑えれば、勝てるチームだろう」



杏崎「先生」


氷室「ええ、わざとね」


杏崎「はい。高階君を完全に潰しにきています」


氷室「怪我をさせるようなファールじゃなかった。ラフプレイとは言えないわね」


杏崎「はい。きっと。フィールドゴールは勢いが出ます。フリースローなら一度流れが切れるから、同じ2点でも与える影響が違います」


氷室「そうね。あちらの監督、なかなか策士ね。うちの1年生は何もできない。って決めつけた作戦ね」


杏崎「先生、やっぱりタイムアウトで仕切り直しをした方が・・・」


氷室「いえ、自分達の力で解決するのよ。これくらいで1年を甘やかさない。実力では負けていないのよ。気持ちの問題」



青南監督「これでいい。フィールドゴールは勢いをもたらすが、フリースローなら一度流れが切れる。あちらさんの1年生達ならうちのメンバーでも何とかなる」


「ツーショット」

トーヤ「ふ〜」


ザシュ
一本目を難なく決める高階

二本目も
ザシュ


トーヤ「ジョー。榎。スクリーンアウトが遅い。フリースローが外れたらどうする気だ。気を抜くな」



榎本・紅林「はい・・・」


６対２


西村「うし、ゆっくり確実に行くぞ。どんどんボールを回していけ！」


「おう！！」


ガードから西村へとボールが渡る。


抜かれまいと腰を落とす榎本。


シュッ。


榎本「え・・・・」


パスをもらった瞬間シュートを打つ


トーヤ「バカ、油断するな。言葉に騙されるな」


審判は指を３本に


ザシュ！


「おおお、スリーポイントだ」


「やっぱり高階以外はザルだ。ディフェンスもまともにできね〜」


「あ〜あ、マークしてんのに、３ポイントまでフリーで打たせてんじゃん」


トーヤ「榎っち、何でチェックにいかなかったんだ。言葉に惑わされるなって言っただろ」


榎本「すみません」


トーヤ「切り替えて、オフェンスだ」


榎本「はい」



ダムダムダム
ドリブルをする水前寺
（トーヤさんで点が入った。次もトーヤさんで行くか）


高階の動きに合わせて水前寺がパスを出す


「お〜〜、また高階じゃん」


「そりゃそうだろ。高階以外ゴール下でもシュート入らないんじゃない」


観客の声は、瑞穂をバカにする言葉ばかりになっていた


榎本（好き勝手いいやがって、瑞穂はトーヤさんだけじゃないってみせてやる）



トーヤにパスが渡るが、

「またトリプルチームだ」

「うわ〜高階潰しだ」

「でも高階は決めるんじゃね〜」



藤原「トーヤ一人でも決める事はできるよ」


哀川「うん、まだこのレベルならね」


三浦「でも、それだけだったら」


土橋「全国では戦えない」


石井「俺達もそうだったもんな。三浦に色々言われた事思い出すよ」


三浦「お荷物1号だったからね」


石井「な、なにを・・・」


土橋「その努と三浦が練習して瑞穂は一気に強くなったんだよ。哀川だけのチームって言われなくなったじゃないか」


三浦「一人言ってた記者がいたけどね・・・」


哀川「ぷぷぷ。まぁ、あの人は天童寺びいきだから（笑）」



ダダムダム。
高階が3人に囲まれながらもキープしている。


1年は相変わらずの動きだった。榎本を除いて・・・


自分のマークを桑田にぶつけるように動く榎本。


トーヤ（？？？。榎っち。やるじゃん。その動きその動き。このプレーお前に任せるぞい）



哀川「榎っち、いい動きだ。フリーになる」

藤原「新人で俺のパスに反応したやつだからな」



榎本「よし、いける。1年だって舐められてたまるか」


トーヤ（やっとフリーになったじゃん）
トーヤ「ほら、榎っち。久しぶりのドＳパァ〜ス。とってみろぉ〜」


榎本「うぉぉぉぉぉ」

パシ


杏崎「とおった」


氷室「いい動きね」


榎本「うらぁぁ」


シュッ


ミドルレンジが放たれる。

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ガン

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