2016年09月30日
ディアボーイズの続きが見てみたい105話 〜水前寺にしては珍しい〜
試合翌日の学校では
「おい、昨日バスケ部勝ったんだってな」
水前寺「ああ」
「すげ〜じゃん、やっぱお前達、インハイ制覇してんだもんな」
水前寺「ああ」
「へ〜じゃあ2回戦か。俺も今度観にいこうかなぁ」
水前寺「ああ」
ひそひそ声で話すクラスメート達
「おいおい、なんかおかしくなね〜か」
「ああ、水前寺にしては珍しいよな」
「いつもだったら、聞いてもいないのに試合の話して」
「ああ、観にいく。なんていうものなら、そっこぉ〜で反応してたのによぉ」
「なんかあったんじゃね〜の」
水前寺「はぁ〜〜〜」
南山「どうしたの?水前寺」
水前寺「えっ、あっいや。昨日勝ったのは勝ったけど、俺達何もできなくてさ」
南山「へ〜、そんなの気にしてんだ」
水前寺「な、そんなのとは何だ、そんなのとは。自分はちょっと活躍したからって・・」
南山「誰が活躍したっていいじゃん。チームメイトなんだし」
水前寺「ああ!?!?!?」
南山「レギュラーとるために、こいつより上手くなりたい、って気持ちは大事だけどさ。チームが試合に勝つことも重要だろう。それに俺達、毎日水前寺と練習してんだぜ。昨日のが本当の実力じゃないって事ぐらいわかってるよ」
水前寺「あ・・・」
南山「くよくよしてんの、水前寺らしくないよ。次もっと頑張ればいいじゃん。俺だって、昨日ので水前寺からポジション奪ったなんて思ってないし、実力で絶対スタメンに入る気だから。榎本なんて、最後まで退場せずに頑張ってたじゃん」
水前寺(榎本・・・そうだ、あいつは試合中も必死だったんだ・・・)
南山「ジョーだって無口だからわかりにくいけど、試合半分しかでてね〜し、今日の練習から無茶苦茶頑張るんじゃない?」
水前寺「ああ。そうだな」
それを聞いていた桑田
「そうだよな。氷室先生厳しいけど、たった一試合で決めちゃう人じゃないし、チャンスはいつも公平にくれるもんな。よし、俺次に向かってがんばっちゃうもんね〜」
水前寺「そ、そうだな。よ〜し、俺もやるぞ!」
南山(ふ〜、榎本の言った通り、水前寺は単純だな・・・榎本もたまにはいいとこあるじゃん。ってここまで水前寺の性格がわかってんなら、自分で言えよって感じだけどな)
2年の教室では
湯川「おい、高階。昨日の無様な試合。反省したか」
トーヤ「うい〜、すいやせん、旦那がいないとピンチでした」
湯川「その割には落ち着いていたけどな」
トーヤ「え?そう。まぁ、落ち着いてはいたけど、前半の最後20点差になりそうな時だけは、さすがに焦ったかな。あそこだけは、マジでやったもん」
湯川「ははは、それまでは手を抜いてたんか」
トーヤ「何をおっしゃる旦那。手は抜いておりませんよ。そんな事したら怖いマネージャーが睨みつけてくるからね」
杏崎「すいませんね〜。怖いマネージャーで」
トーヤ「え・・・いたの」
杏崎「今来たの」
トーヤ「怖いじゃなくて、高貴なマネージャーって言ったのよん・・」
杏崎「はいはい」
湯川(それはちょっと無理があるぞ。高階。日本語数年聞いてなかった俺でもわかる・・・)
杏崎「今日の練習始める前に、ミーティングをしてから練習を始めるように。って氷室先生が。昨日の反省を各自考えながら練習に望むように、キャプテンにしっかり伝えといてって言われたので」
トーヤ「は〜い。かしこまりです」
湯川「まっ、俺は反省なんかね〜けどなぁ」
杏崎「じゃ、怖いマネージャーは去りますから」
トーヤ「お〜い、杏崎、そりゃね〜だろぉ〜」
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