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2016年08月26日

ディアボーイズの続きが見てみたい95話  〜出来事その1〜

榎本「は、外れた」


トーヤ「リバウンドだ。ジョー」


ボールはジョーの反対側。しかも敵チームに渡すかのようにボールがこぼれる


青南監督(今のは運だ。ただ、運を起こせるのは流れを掴んだチームのみ)



氷室「く、アンラッキーね」


杏崎「はい。でも今、紅林君の場所取りが遅れていたのも事実です」



榎本(ちくしょう。フリーだったのに。感触はよかったのに)


トーヤ「榎っち、今のは気にするな。どんどん打っていけ」


榎本(・・・)


トーヤ「シュートってのは、フリーでも100%入るものじゃない。フリースローだって外れる時あるだろ。どうやって気持ちを切り替えるかが大事なんだ」


榎本「・・・」(哀川さん100%だし・・・)


トーヤ「哀川さんは別だからな。それにあの人だって外す時もある」


榎本(えっ?何で心の中読んでるんだ。このおっさん)



杏崎の語り
この榎本君のフリーでのミドルレンジを外した事で、更に1年生達は雰囲気に呑まれました。
高階君の孤軍奮闘だけで1クオーターを闘い、点数は20対8と広がり、点差以上に圧倒されているように見えました。
2分のインターバルでも氷室先生はアドバイスをしませんでした。
これぐらいは自分達で考えて動け、と。一言。それは1年生達を更に萎縮させる事となり、チームは全くまとまらないまま、2クオーターも戦っていくことになります。
ただ、氷室先生は怒っていたわけではなく、このメンバーで充分に勝てる実力がある事をわかっていたからです。


そして、2クオーター途中で二つの出来事が起こるのです。

まずは


ドン!


ピーーーーー
「白7番プッシング。バスケットカウントワンスロー」


「おおお。また、あの7番やっちゃったよ。これで三つめじゃね〜」


「あいつ、インターハイで天童寺戦も出てた1年だぜ」


榎本(しまった。まだ2クオーター7分も残っているのに・・・)


水前寺「・・・」





杏崎「先生、タイムアウトを」


氷室(どうする??)


杏崎「先生」



高階「お〜い、榎っち、もうへばったのか?足が動いていないからファールになるんだ。手だけでディフェンスをするんじゃね〜。だから、いつまでもおぼっちゃんなんだよ」


榎本「くっ」


氷室「いや、タイムアウトは取らないわ」



観客席
チャー「おい、どこ行くんだよ。帰るのか?歩ちゃん」


布施「うるせ〜、俺が代わりに試合に出るんだ!」


大門「はぁぁぁぁ〜〜〜、何言ってんだ」


梁川「おいおい、こいつ本気だぞ」


チャー「何言ってんだよ、歩ちゃん。って、みんな止めろ」


柳本「おい、待てって」


4人で抑える


布施「うるせ〜、離せ。俺が試合に出て、バスケを教えてやるんだ。こんなとこで瑞穂が負けたら、インターハイで負けた俺達の立場はどうなるんだ」


チャー「わけわかんない事言うなよぉ〜。負けても新チームじゃんか。ってか、歩ちゃん試合に乱入したら、失格負けだっつ〜の」


布施「う・・・・」



石井「おい、なんか観客席の反対側騒がしくね〜か」


藤原「さぁ」


三浦「ふふふ、布施君達が騒いでるね。トーヤ達の試合見てイラついてるんじゃないの」
  ↑ずばり大当たり


哀川「あははは。何だかんだで仲いいよね。あのラインは。協力したらとんでもないコンビになるのにね」


土橋「ああ、確かに。そう簡単にとめられないよな」


藤原「そうだな。あの二人に組まれたら、一発で止める自信はね〜よな」


石井「拓でもか・・・ってか、あっちの席やっぱうるせ〜な」


一つ目の出来事は榎本の三つめのファールではなく、

布施の暴走・・・



哀川のこの何気ない一言であるが、将来的にこのコンビプレーは世界に通用する事になる。
それは、大学なのか・・・プロなのか・・・この時は誰も知らない。


DEARBOYS NEXT



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