2015年09月08日
『凡人は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。愚者は経験からも学ばない』
〜inspired by『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』〜
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』
オットー・フォン・ビスマルク(プロイセン王国首相、後のドイツ帝国首相。「鉄血宰相」の異名で有名)が言ったとされる名言。
「一個人の経験は取るに足りないくらい小さいものだからあまり役に立たない。それよりも、もっと大きな、視野の広い歴史を学びなさい」といったようなニュアンスで説明されることが多く、実際筆者もそのように認識していた。
例)戦後のインフレを経験した世代は、その経験が強烈であったがゆえにインフレの可能性をデフレの可能性より過大に評価し、デフレ環境下にあっても、「ハイパーインフレ」の恐怖に怯える。中にはインフレポジションを取って損をし続ける人もいる。歴史上、デフレの時代も数多く存在していたという事実にもかかわらず。
実は筆者も昔世界史で習った「交鈔(交子)の乱発」や第一次世界大戦後のドイツのハイパーインフレの知識があったので「インフレの恐怖」ポジション(JGBの売り)を取り続けていたアホの一人です。(笑)
だからではないが、歴史に興味があり、その類の本もよく読んでいる方だと思う。事実、歴史上の事件(の背景を探ること)から、その時の人間の考え方・行動原理などを学ぶことができる。ようになったのはわりと最近のことだけれど。(笑)
単に歴史を学んだだけで、それを自分の実生活に活かせるなんてことは昔はほとんど皆無に近かった。今でも、直接的な効果は少ないのではないだろうか?
実はこの言葉は元々ビスマルクが言った内容そのものではなく、時を経るにつれて、次第に格言めいた内容に収斂したものらしい。ビスマルク本人が言ったのは以下の言葉だそうである。
『愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。』(直訳)
『Nur ein Idiot glaubt, aus den eigenen Erfahrungen zu lernen. Ich ziehe es vor, aus den Erfahrungen anderer zu lernen, um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.』(ドイツ語原文)
こちらの方がわかりやすい、というかしっくりくる人も多いのでは。要は、「失敗例から学びなさい」「反面教師にしなさい」ということのようである。
成功への二つのアプローチ
1)成功者の真似をする。モデリング
2)失敗者の真似をしない。反面教師
のうち、後者の考え方であり、相場に当てはめて考えると、「リスク管理」に相当すると思われる。
特に相場の場合、最終的な失敗とは破産(退場)なので、ほとんどすべてが「損切り」に集約されるのではないだろうか。
他人の経験(アイデア)から「損切り」さえしっかり学んで自分のシステムに組み込んでおけば、「利食い」のアイデア(シグナル)は何でもいい、という、トレンドフォローの考え方に通じるものがある。
「成功例」よりも「失敗例」から学ぶ(ことに重きを置く)、その根底にあるのは自分の成功への自信、
(成功することは当然であり、それを持続することの方が難しい)ではなかろうか?
トレンドフォローも、「トレンドが継続する」ことに関して、揺るぎない信頼を寄せている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ところで、冒頭の句の「歴史」という単語を「歴史の教科書に記載されている出来事」ではなく、
「古今東西の人間の経験の積み重ねの集約」と考えればビスマルクの考えていたこととそんなに変わらなくなる。
「歴史」を「歴史の教科書に記載されている出来事」のように意識的に狭く捉えるような考え方の習慣こそ、注意しなくてはいけない。
さて、『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』であるが、現実はこれとは違うんじゃないかと思っている。今まで目にしてきた人達はそのように行動していなかった。
確かに、歴史から学んでいる人は少数派のようである。しかし、多数派の人が経験から学んでいるのだろうか?
経験から学んで行動が変わったのだろうか?
なぜこの人は同じ失敗を繰り返すのか?
筆者が出した結論は『凡人は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。愚者は経験からも学ばない』
である。
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』
オットー・フォン・ビスマルク(プロイセン王国首相、後のドイツ帝国首相。「鉄血宰相」の異名で有名)が言ったとされる名言。
「一個人の経験は取るに足りないくらい小さいものだからあまり役に立たない。それよりも、もっと大きな、視野の広い歴史を学びなさい」といったようなニュアンスで説明されることが多く、実際筆者もそのように認識していた。
例)戦後のインフレを経験した世代は、その経験が強烈であったがゆえにインフレの可能性をデフレの可能性より過大に評価し、デフレ環境下にあっても、「ハイパーインフレ」の恐怖に怯える。中にはインフレポジションを取って損をし続ける人もいる。歴史上、デフレの時代も数多く存在していたという事実にもかかわらず。
実は筆者も昔世界史で習った「交鈔(交子)の乱発」や第一次世界大戦後のドイツのハイパーインフレの知識があったので「インフレの恐怖」ポジション(JGBの売り)を取り続けていたアホの一人です。(笑)
だからではないが、歴史に興味があり、その類の本もよく読んでいる方だと思う。事実、歴史上の事件(の背景を探ること)から、その時の人間の考え方・行動原理などを学ぶことができる。ようになったのはわりと最近のことだけれど。(笑)
単に歴史を学んだだけで、それを自分の実生活に活かせるなんてことは昔はほとんど皆無に近かった。今でも、直接的な効果は少ないのではないだろうか?
実はこの言葉は元々ビスマルクが言った内容そのものではなく、時を経るにつれて、次第に格言めいた内容に収斂したものらしい。ビスマルク本人が言ったのは以下の言葉だそうである。
『愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。』(直訳)
『Nur ein Idiot glaubt, aus den eigenen Erfahrungen zu lernen. Ich ziehe es vor, aus den Erfahrungen anderer zu lernen, um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.』(ドイツ語原文)
こちらの方がわかりやすい、というかしっくりくる人も多いのでは。要は、「失敗例から学びなさい」「反面教師にしなさい」ということのようである。
成功への二つのアプローチ
1)成功者の真似をする。モデリング
2)失敗者の真似をしない。反面教師
のうち、後者の考え方であり、相場に当てはめて考えると、「リスク管理」に相当すると思われる。
特に相場の場合、最終的な失敗とは破産(退場)なので、ほとんどすべてが「損切り」に集約されるのではないだろうか。
他人の経験(アイデア)から「損切り」さえしっかり学んで自分のシステムに組み込んでおけば、「利食い」のアイデア(シグナル)は何でもいい、という、トレンドフォローの考え方に通じるものがある。
「成功例」よりも「失敗例」から学ぶ(ことに重きを置く)、その根底にあるのは自分の成功への自信、
(成功することは当然であり、それを持続することの方が難しい)ではなかろうか?
トレンドフォローも、「トレンドが継続する」ことに関して、揺るぎない信頼を寄せている。
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ところで、冒頭の句の「歴史」という単語を「歴史の教科書に記載されている出来事」ではなく、
「古今東西の人間の経験の積み重ねの集約」と考えればビスマルクの考えていたこととそんなに変わらなくなる。
「歴史」を「歴史の教科書に記載されている出来事」のように意識的に狭く捉えるような考え方の習慣こそ、注意しなくてはいけない。
さて、『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』であるが、現実はこれとは違うんじゃないかと思っている。今まで目にしてきた人達はそのように行動していなかった。
確かに、歴史から学んでいる人は少数派のようである。しかし、多数派の人が経験から学んでいるのだろうか?
経験から学んで行動が変わったのだろうか?
なぜこの人は同じ失敗を繰り返すのか?
筆者が出した結論は『凡人は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。愚者は経験からも学ばない』
である。
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