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2016年03月14日

「神託売買」の考え方3

『「神託売買」の考え方1』
『「神託売買」の考え方2』

続きの前にまず訂正と補足説明を。

〔訂正〕

『「神託売買」の考え方1』の中で
『「似たような動きをする」ことを「相関がある」という意味で使うことだけご了承してもらいたい。』という一文があったが、これは『「相関がある」ということを「似たような動きをする」という意味で使うことだけご了承してもらいたい。』の間違い。記事は訂正済み。「相関」という言葉を厳密な意味では使用していないことを示しています。


〔補足説明〕

『「神託売買」の考え方2』の中の、『もしこれが豪ドル(AUD)、NZドル(NZD)、加ドル(CAD)ともに足並み揃えて「全く」同じ動きをしているなら当然「NZD/CAD」と「NZD/AUD」(AUD/NZD」の逆)と「AUD/CAD」も「全く」同じ動きになる。』について。

各通貨の値動きの大きさによって違ってくるのでケースごとに分けて考えた方が良い。

@全通貨上昇(下落)で上昇(下落)率がNZドル>豪ドル>加ドルの場合

 →「NZD/USD」「AUD/USD」「CAD/USD」(USD/CADの逆数)と、「NZD/CAD」「NZD/AUD」(AUD/NZD」の逆数)「AUD/CAD」はすべて同じ形

A全通貨上昇(下落)で上昇(下落)率がNZドル<豪ドル<加ドルの場合

 →「NZD/USD」「AUD/USD」「CAD/USD」(USD/CADの逆数)は同じ形。「NZD/CAD」「NZD/AUD」(AUD/NZD」の逆数)「AUD/CAD」も同じ形だが向きが逆

B全通貨上昇(下落)で上昇(下落)率がNZドル、豪ドル、加ドルとも一緒の場合

→「NZD/USD」「AUD/USD」「CAD/USD」(USD/CADの逆数)は同じ形。「NZD/CAD」「NZD/AUD」(AUD/NZD」の逆数)「AUD/CAD」は同値で変わらず、横一直線となる。固定相場制やペッグ制みたいな感じ。

そして最後に

C全通貨上昇(下落)で上昇(下落)率が、豪ドル>NZドル>加ドルもしくは豪ドル>加ドル>NZドルの場合、または豪ドル<NZドル<加ドルもしくは豪ドル<加ドル<NZドルの場合

→「NZD/USD」「AUD/USD」「CAD/USD」(USD/CADの逆数)は同じ形になるが、「NZD/CAD」「NZD/AUD」(AUD/NZD」の逆数)「AUD/CAD」は・・・。

さてどうなるでしょうか?
一度考えてみて下さい。

それが「神託売買」が「なぜ使えないのか?」の答です。


この項続く。


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