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2024年04月09日

ロケ地


 映画のロケ地巡りって良いですよね。
ここ札幌市もたくさんのロケ地があるのでしょう。けど私があまり映画をたくさん見る方ではないので、もったいないなあとは思います。

それでも映像から場所を探して
「ここだ!」
って見つけたときはうれしいですね。

しかしそれが街の真ん中だったり、人通りの多いところだと立ち止まってゆっくり見ることができません。または、誰もいないところだと変に目立って恥ずかしい気になります。

 中にはいかにもロケ地らしいところもあれば、何気ない街の一部がつかわれています。特に何気ない街の一部だった場合、立ち止まることさえ躊躇することだってあります。

あとこれはどうしようもないことなのでしょうけど、実際にロケ地を訪れると、映画で見た印象より狭いですね。外にしてもカフェの中にしてもそうです。
「なんか狭いぞ。」

そして経営者も映画とは関係ありませんから、こちらへの対応が冷ややかなこともあります。これは改めて欲しいですね。客商売なんだから。






posted by CSおじさん at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2024年04月07日

体育会系2/2


 高校のとき私は寮生活をしていました。
親元を離れてみたかったのと、ひとりの先輩が手ぐすね引いて待っていたんです。

入寮式があるのは先輩から聞いていました。かなり手厳しいことも。
寮には広い食堂があります。入寮式当日の夜、夕食後にはそこにあるテーブルとイスが端に寄せられ、空いた床に先輩方がずらーっと座るんです。前には卓球台が置かれ、新入生がひとりずつ卓球台に上がって直立、挨拶をします。

「〇年〇学科○○○○です!」
という具合に。しかし

先輩にとって何か少しでも面白くないことがあると、すかさずやじが飛んできます。
「声が小さい!」
「背筋を伸ばせ!」
他にも
「出身地は?」
「特技は? ものまね? じゃやってみろ!」
など、思いついた質問を投げつけ、新入生を丸裸にしようとするんです。

我慢できず泣きだす学生もいました。
いまはもうこの時代だから、あのしきたりは続いていないでしょうね。

そして夜になるとときどき、先輩が部屋にやってくるんです。ものを売りに。仕送りが足りなくなり、小遣い稼ぎに売りに来たのでしょう。

その分、安かったですね。何を買ったかよく憶えていませんが、例えばジャケットが一着1,000円とか500円とか、ヘッドフォン300円とか、そんなレベルだったと思います。

憶えているのは、原付のスクーターが4,000円、変速機付きの原付バイク、ホンダ・ラクーンが7,000円でした。このラクーンは程度がよく、その後もしばらく乗っていました。片道130kmの旅も何度か行ったくらいでした。

体育会系って年功序列で年下からは怖い分、どこか潔いですね。






posted by CSおじさん at 20:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2024年04月06日

体育会系1/2


 私スポーツマンではありません。
だけど世代からなのか、体育会系の洗礼を受けることは何度かありました。

中学校へ入学すると同時に北海道へ引っ越してくると、誰も知り合いのいない中、担任と親の申し合わせで私は吹奏楽部へ入ることになっていました。私、小学校で音楽の成績は2だったんですが。

その担任が吹奏楽部の顧問であり、また吹奏楽部は部員数によってコンクールの目標も変わります。よく憶えていませんが、60人までがA編成、45人までがB編成、さらにC編成とありました。今はだいぶ変わっているようですね。

A編成は全国大会を目指しましたが、B、C編成は全国大会がありませんでした。
私の通っていた中学校はA編成で、顧問も全国大会の出場経験があったため、A編成の人数は確保したかったのでしょう。

そしてうまく全国大会へ行くことができたんです。その代わり練習は厳しく、放課後以外にも土日、春夏冬休みも練習。毎日朝練習。確か、部活が休みの日は年に二日くらいしかなかったと思います。

そんな吹奏楽部は体育会系です。
さすがに走り込みや、うさぎ跳びはなかったですけど、腹筋30度はありました。仰向けに寝て、足を30度上げたままにするやつです。

まだ新入部員のときは基礎体力作りとして仕方がないにしても、その後も先輩に何か面白くないことがあったとき、八つ当たりで
「はい、腹筋30度!」
って、下級生の私たちがやらされたのです。
おかげで今でも30度を5分はできると思います。

もし体罰が体育会系というなら、1年生のときは毎日、体罰を受けていました。ビンタです。
壁に背中をつけて立たされ、
「目をつぶれ〜」
ばちーん!

先輩の右手で私の左頬を打ちぬかれていました。
そんなだから上下関係には厳しく、言葉づかいももちろんで、先輩の言うことは絶対でした。






posted by CSおじさん at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2024年04月01日

接客


 「店番」って言葉をつかったことありますか?
ネットで調べると「店の番をすること」と出てきます。
まんまじゃねぇか!

簡単にいうと、レジ打ちのことですね。
私が昔、営業をしていたとき、店舗もありました。営業や納品から帰ってくると店番もしなければなりませんでした。店に来る人はだいたいが繰り返し来てくれます。常連さんが多いです。

店番をしていると、すぐに常連さんの顔は覚えます。名札が付いていれば名前も。
ただ、今の私は客の立場だとあまり店の人を気にすることがなく、
「え?(私の顔)覚えていてくれたの?」
と驚くことが多いです。でも間違いなく店の人はお客さんの顔を憶えています。

先日もありました。
私がレジに立つと
「タバコですか?」
と。

私が、はいと答えると私の吸っている銘柄がワンカートン、そしてサービス用のライターがひょいと出てきました。これは楽です。あとはタッチパネルから年齢確認とバーコード決済を選んでスマホを見せるだけです。

店員さんは私が吸う銘柄と、カートン買いするのを憶えてくれているんですね。私は「はい」のひと言だけで買い物ができてしまいました。

このケース、割とよくありませんか?
他の店でもありました。そこの人はあらかじめ用意してくれたんです。

たとえばお茶のペットボトルを手にしてレジに立つと、すでにタバコが置いてあるんです。いたずら心で私が入店してからレジに直行しても、すでに用意してあるんです。

まるでこっちが驚くのを楽しむように。なんか、そんな遊び心っていいですね。






posted by CSおじさん at 15:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2024年03月31日

春の段階


 家の前に物置があります。その物置があるため、リビングから外を見た景色はサイテーです。TT;
冬になると、物置の屋根に雪が積もっていきます。

IMG_5835.JPEG


ひと冬に降る雪の量は、毎年同じといわれますが、確かにその通りで、真冬になると毎年このくらい積もります。長さは7メートルくらいの物置ですけど、屋根に積もった雪の重さは数トンになると思います。

IMG_6739.JPEG

横方向に黒い棒があるのをおわかりですか?
これ、物干し竿なんです。ちょうどこの物干し竿を数センチ上回るのが毎年、最大の積雪量です。
すると

IMG_0302.JPEG

↑これはまだピークではない。これからもう少し積雪があると予想できるんです。

今日は3月31日。昨年より遅いペースで雪解けが進んでいます。
IMG_0345.JPEG

この写真は一昨日のものです。
今日の昼、物置の屋根に積もる雪が完全になくなりました。

物置には車の夏タイヤを保管してあります。しかし、物置の屋根にある雪はなくなっても、足元の雪はまだあります。30cmくらい積もっていると思います。だからあと少し、夏タイヤを出すことができません。


  • 物置屋根の雪が解け始める

  • 物置屋根の雪がなくなる

  • 物置前、地面の雪がなくなる

  • 夏タイヤを取り出して交換する



この段階を踏んで、やっと春だと感じます。







posted by CSおじさん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2024年03月30日

寒い?


 昨日分の「今日のうた」は、森進一さんが歌った『襟裳岬』でした。布団から起き上がり、行動を始めると同時に浮かび上がってきました。

この歌、歌詞で注目された歌でしたね。

 えりもの春は何もない春です

 いや、そんなことはないでしょう。えりもの人たちが困ります。
だけど、この歌詞が人々の心をつかんだんですね。

ある人は本当に何も建物のない景色を想像したかも知れませんし、またある人はこの歌を聞いて心が洗われた気がしたかもしれません。

それでもこの歌、つっこみたいところがいくつかあります。
それは

 悲しみを段炉で燃やし始めてるらしい

って、「悲しみは暖炉で燃えるんかい?」とかそこをつっこもうというんではありません。
そうじゃなくて、

 わけのわからないことで

これ、気持ちに正直に書くから、こういった表現になるのでしょう。
しかしこれ、たとえばテレビのニュースでアナウンサーが自ら発する言葉ではありません。
「犯人のわけのわからない行動です。」
とか。他にも

 老いぼれてしまうから

高齢者に対しては失礼です。同じ失礼でもまだ、

 老け込んでしまうから

こっちの方が棘が立っていません。だけどそこが良かったんでしょうね。
口に出しては失礼だけど、誰もが心の中で理解できている言葉だと思います。

でもねぇ、、

 寒い友達が訪ねてきたよ

今だったら「寒い」って、かなり卑下してません?




posted by CSおじさん at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2024年03月21日

ストライク


 今夜MLBオープン戦が地上波で放映されました。メジャーリーグで3人の日本人が出場するなんて、昔なら想像もできませんでした。しかも地上波で見られるなんて、なんと贅沢なんでしょうか。

ところで夏の甲子園シーズンになると、熱闘甲子園という番組が夜に放映されていますね。
2004年8月22日放送分のを動画データにしてあるのです。2004年というと、ちょうど20年前です。

あの日、駒大苫小牧高校が北海道勢初の優勝を果たしました。
北海道人にとって甲子園で優勝なんか悲願のまた夢でした。

 今夜、MLBで大谷翔平選手、ダルビッシュ有選手、松井裕樹選手が登板しましたね。
いま日本では何しろ大谷選手が話題です。でも私はダルビッシュ選手が気になります。

同じ2004年の甲子園でダルビッシュ投手は東北高校から出場し、3回戦で千葉経済大学附属高等学校に敗れています。奇しくもその試合、最後のバッターがダルビッシュ選手でした。

動画ではダルビッシュ選手がアウトになり、試合終了となるシーンがあります。でもこれ私、忘れられないんです。あのとき実際にテレビで試合の中継を見ていました。

結果はダルビッシュ選手が見逃しの三振、ゲームセット。
なぜ忘れられないかというと、三振した後、ダルビッシュ選手がしばらくバッターボックスに立ち尽くし、天を仰いでいたんです。

本当にしばらく、ひとり立ち尽くしていたんです。
動画を見ると、ダルビッシュ選手が三振した球は内角高め。微妙なコースです。審判によってはボールかも知れない。いや、どう見てもボールっぽい。

見逃し三振ではなく、ダルビッシュ選手は見送ったと思うのです。
ところがストライクのジャッジを喰らい、しかもゲームセット。

動画を見るとダルビッシュ選手は
「え〜?」
という空気で首をかしげています。

これ、彼の中ではどんな記憶になっているのでしょうか。納得できているのか、不満なのか、またはあれを起点に新たな野球人生を歩んでいるのか。

いま、彼はそれを意識することなく生きているでしょう。けど、決して忘れることのできない記憶なんだと思います。






posted by CSおじさん at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2024年03月07日

十八番


 いつもこんなブログを読んでいただきありがとうございます。

私は特に小学校6年生のとき、プロレスが大好きでした。中学校に入学してからは将来、プロレスラーになりたいと思ったほどです。その割に少々、運動神経が足りていない気がしますが。

当時はジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、テリー・ファンク、ドリー・ファンクJr.のファンクブラザース、アブドーラ・ザ・ブッチャー等と個性のあるレスラーが多数いました。

で、プロレスはエンターテイメント性が強いため、私の父に言わせると
「八百長」
のひとことで片付けられていたんです。

確かに八百長の部分もあるかも知れませんが、あれだけ大きな体格の選手同士が戦うのですから、やはりプロレスは「プロ」だったんだと思います。

そしてスター選手は誰しも「得意技」を持っていました。
ジャイアント馬場なら「16文キック」「32文ロケット砲」「空手チョップ」。ジャンボ鶴田なら「ジャンピングニーパッド」「バックドロップ」など

あ、ちなみに「ジャンボ・ラリアット」になった頃にはもうはほとんど見たことがありません。

ファンクJr.なら「スピニングトゥホールド」、アブドーラ・ザ・ブッチャーなら「地獄突き」「フォーク攻撃」でしょう。ただし、「地獄突き」も「フォーク攻撃」も反則技ですから、十八番といって良いのかわかりません。

どのスター選手も自分の得意技があり、反則であっても特徴技を持っていました。
その中で、反則技でないものを「十八番」と言っていましたね。

「じゅうはちばん」です。
どの技も前振りがあるから、これから繰り出されることがわかります。すると解説者は
「さあ、ジャイアント馬場の十八番!16文キックだ!」
なんて紹介できたんです。

 いま、あまり「じゅうはちばん」とは言わなくなった気がします。
「おはこ」
になったのかな?って。

初めて「十八番」を「おはこ」というのを知ったのは、河島英五さんの歌、「時代遅れ」でした。






posted by CSおじさん at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2024年02月23日

蛍の光


 これは単なる親バカってお話じゃないと思うんですが。
娘がおりまして、その昔まだ歩き始めた頃、よく口にしていたのが
「まみー、でーん」
でした。

私ら夫婦は初め何のことだかわかりませんでした。でもあとから考え付いたのは、
恐らく娘はテレビでマラソンを見たのでしょう。歩き始めた娘にとって、走るというのが興味深かったのか、
走る → マラソン → まみー
で、だけど自分は走り出すとすぐに転んでしまうから、でーん。

 やがて十数年が経ち、家族で札幌へ移住することになります。
あのとき娘は高校3年生になるところでした。そして大学を目指していました。

私たち夫婦はどこか札幌の高校に編入することを考えたのですが、娘は拒みます。新たな友人関係を作るのが大変だからと。

 札幌へ来る前に住んでいたのは小さな田舎町でした。田舎町は妻の実家があり母(義母)が健在です。まさに「健在」というのがピッタリな母なんです。

娘は高校3年の1年間、実家で預かってもらうことになりました。
しかし
娘の性格からすると、義母は仲良くできるタイプではありません。それは感じていました。
娘にとってどこか究極の選択でもあったのでしょう。札幌の高校へ編入か、義母との同居か。

 義母はとても倹約家なんです。北海道の冬はストーブが欠かせません。ストーブは目標温度が設定できるようになっていますね。快適な室温というのはせめて24℃以上と思います。ですが義母は22℃に設定し、自らストーブに張り付いて暖を取ります。

娘は?

暖房のない2階で受験勉強をしたそうです。
北海道の真冬に暖房のない部屋。

私が今住んでいるのは鉄筋コンクリート造りのマンションです。隣の部屋に暖房を入れなければ14℃くらいです。とても寒い。でもそれが木造だったら、いったい室温は何度だったのでしょう。

娘はそんな中、受験勉強をしたんですね。
思うと、いつも唱歌「蛍の光」が思い浮かんできます。

さらに田舎町には学習塾がありません。独学といって良いでしょう。
それでも公立の大学へ進学できた娘を私は文句なく、えらいと思うし、すごいと思っています。

彼女の人生はマラソンなんです。コツコツと。
そんな娘は再来月、母になるようです。





posted by CSおじさん at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想

2024年02月05日

敵は思わぬところから


 私が初めて酒を思いきり飲んだのは高校へ入学したときでした。
5年制の高校だったので、卒業すれば短大卒の資格が得られるのと、短大扱いだから私服で、歓迎会もあったのです。

高校に入学したばかりだと、まだほとんどは15歳です。でも3・6街(さんろくがい)という、北海道内では有数の歓楽街でビールを腹いっぱいいただいたのでした。そのとき、酒の味を覚えたのです。

今はどうなのでしょう。たぶん、行われていないでしょう。15歳で公然と飲酒です。だけど当時は、いろいろ「黙認」というのが今より多かったと思います。現に教官(教師)が二人、店内の離れたところで静観(監視)していました。

私は寮生活で、たまに寮内でも飲酒していました。
たくさん飲むと景色が回るんです。酔っぱらって。あの快感がクセになったんです。
でもあれからもう40年以上。今ではいくら飲んでも景色が回ることはなくなりました。

寮生活をしていると、他の部屋から寮生がやってきます。深夜でも。
部屋の扉は鉄製で、寮生がやってくるたび、「バーン!」て大きな音がしました。

そのため私は社会人になってからも寝るときには、また「バーン!」て音がするのではないかと半ば不眠症になったのです。

そこで始めたのが寝酒でした。
以来、約40年、飲み続けています。

酒は肝臓に負担をかけますね。一時、アルコール性肝炎と診断されました。でも今は肝炎ではありません。
アルコールは肝臓に負担をかけるから、セーブしなければならないと、私なりに気遣いながら、それでも毎日飲み続けてきました。

しかし生活習慣病というのはもれなく、やってきました。
先日MRI検査で発覚した右脳の動脈瘤。生活習慣病というのはしっかり現れます。いま、コールセンターおじさんは少しずつ、終活を始めています。

敵は肝臓ではなく、脳の血管を狙ってきたのです。





posted by CSおじさん at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想
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