今日はコールセンターあるある その3です。
1. こんな遅い時間に!と怒られる。
2. 名前を覚えていない。
3. 地方特有の言葉に馴染めない。
3. 地方特有の言葉に馴染めない。
仕事がら日本のあちこちに電話をしていると、方言でなくとも、その地方独特の遣われ方があるようです。
どういうことかというと、例えば「大丈夫」。
関西地方では私たちが商品を勧めると、大丈夫だといいます。
大丈夫と言えば普通、良い言葉ですから申込んでくれるのかと思うと、そうではありません。
私からすると、商品を勧めて
「いかがでしょうか?」
そう聞いて、
「大丈夫」
とくれば、
「大丈夫、購入してあげるから」
となるように思うのですが、その大丈夫は私に対しての大丈夫でなく、お客様自身が
「大丈夫、間に合ってるから」
という、断りの文句なのです。
お客様は大丈夫かも知れませんが、私にとってはぜんぜん大丈夫ではありません。
続いて「構いません」。
四国地方では商品を勧めると、構いませんといいます。
これも私なら
「購入するのは構いません」
と受け取りがちですが、
構いません = いりません
なのです。
これだって私からすれば、構わなくありません。
北海道でも「捨てる」を「なげる」といいます。
私は捨てるといいます。また最近は「なげる」という遣い方は少なくなったと思います。
その昔、私が関東地方に住んでいたとき、さすがに「なげる」とは言いませんでしたが、両親とも北海道出身者だったので、自分の中で通訳できていました。
関西地方の「大丈夫」も四国地方の「構わない」も、初めはピンときませんでした。
真面目な話、あ、買ってくれるのかと思いました。
意味が理解できるとすぐに、ああ、断っているのかとわかりますが、いまだにスッと頭に入ってくるのでなく、いちど頭の中で通訳している気がします。
これは北海道に住む私が、関西地方や四国地方の言葉を馴染めないと思うことです。
逆に、コールセンターには北海道にしか住んだことのない人間もいます。
北海道弁にもいろいろあり、北海道しか知らない人にはそれが標準語だと勘違いされている言葉もあります。
今の業務に、〇〇代と〇〇代を合わせていくらという案内をすることがあります。
それを北海道以外に住んだことのない、あるオペレーターは、
「〇〇代と〇〇代が合わさっていくら」
といいます。
出た。
・合わさって
この、“さって”というのが北海道独特だと思います。東北でも一部そうなのかな?
・〇と〇が合わさって
・ボタンが押ささって
→ ボタンが押されて...または、押すことができて
他にも
・ボタンが押ささる
→ ボタンが押された...または、押すことができる
・ボールペンが書かさる
→ 書くことができる
コールセンターの人間が関西地方に電話を架けて、関西地方の言い回しを理解できないのはコールセンター側の責任です。
またコールセンターの人間が北海道から北海道弁で話し、理解されないとしたら、これもコールセンター側の責任です。
以前に私が電話でお客様に案内していると、あとから管理者が飛んできたことがあります。
「おっかないは北海道弁ですよ!」
って。
違う違う。
管理者は「こわい」と勘違いしたのだと思います。
「怖い」は「恐ろしい」です。
が、北海道弁では疲れたとき「コワい」といいます。
私は恐ろしいという意味でおっかないといったのです。
それをきっと、疲れたのと勘違いしたのでしょう。
いま念のため調べたら、「おっかない」は東京の方言なんですね。
飛んできた管理者は北海道にしか住んだことのない人です。
それでも通じたんですね。勘違いされましたけど。
いずれも現在、北海道弁はあまり聞かなくなりました。
2019年11月10日
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