2018年01月23日
ヘッドセット
コールセンターではお馴染みの“ヘッドセット”です。
センター内では“インカム”と呼ぶことが多いのですが、インカムとは、よくイベント会場や放送局、劇場で使われるトランシーバー状の送受信機を指すのが正しいと思います。
ヘッドセット、あまり良いものに当たったことがありません。
というか、そもそも素晴らしいヘッドセットなど、ないのでは?と思います。
コールセンター専用機材なので、きっと鮮明に聞こえるとお思いの方が多いのではないでしょうか。
このヘッドセット、両手が自由に使えるのは良いんです。
しかし、音質はというと決して褒められたものではありません。
普段使っているスマートフォンの方が、よほど音質は良いと思います。
しかし、マイクも一体になっている必要があるのでヘッドセットは欠かせません。
また基本、席は毎日変わります。すると席によりヘッドセットにも当たり外れがあります。
今まで9年間で何ヵ所もセンターを移動して、重複する機種を除き恐らく4〜5種類のヘッドセットをしてきました。性能的には直前のセンターで使っていたのが一番良かったと思います。
良いヘッドセットというのは、声が良く聞こえてノイズが少ないもの。
それでもお客様の声がはっきりと聞こえる場合は少ないです。
またお客様自身、私たちオペレーターと違い、声量や活舌に気を遣うことはしないと思います。
実際はというと、電話の呼び出し音「プルプル」がやたら大きく聞こえ、お客様の声は小さいのです。
大抵はボリュームが付いており、音量は調節できるようになっています。
今の環境はパソコンの隣に電話機があり、電話機からヘッドセットが伸びています。
発信はお客様の電話番号を、電話機のボタンを指で押す手動発信です。
音量は電話機にある、「+」「-」ボタンで調節します。
調節は8段階。最小は「1」で最大の「8」までボタンを7回押さなくてはなりません。
私はダイアルするときは「4」で留守電やコール音のみでつながらなければ、そのまま。
お客様につながると、声が小さくてあまりよく聞こえないので「+」を4回押して「8」に。
お客様対応が終わり、後処理をしてまた次のお客様にダイアルします。
すると呼び出し音がまた爆音のように聞こえ、耳がやられそうになるので今度は「-」を4回押して「4」に戻します。それを繰り返しています。
いっそのこと音量調節はボタンでなく、スライド式になれば良いと思います。
でも、オペレーターは大事にされませんから、そんなところにお金をかけてはくれないでしょう。
よくラジオ局で使われるような、スライド式の音量調節。
そんなスライダーにいつも、指をかけていられたらと思うのです。
写真は2003年の映画「星に願いを」のラストシーン。
見づらいですが、画像右下に伊藤裕子さんが操作するスライダーが映っています。
伊藤裕子さんは劇中でローカルFM局のパーソナリティをしています。
スライダーを手前に引き、音声を切って立ち去るラストシーンのショットです。
ヘッドセット、8年くらい前に「ひとつ4万円もするから大切に扱うように」とお触れが回りました。
冒頭の写真は7千数百円です。8年経ったとはいえ、4万円というのは眉唾物だと思います。
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