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2018年01月24日

普通の大きさ?

 昔、営業の仕事をしていたときです。
普段は営業で外回りをしていました。が、店舗があり小売りもしていたので人出が足りないとき、店舗売りもしていました。

店舗で売る商品は小さなものがほとんどです。
珍しいものでは、マージャン牌やマット、トランプ、花札、百人一首、国旗、筆、輪ゴム、カミソリなども置いていました。かなり昔だと国旗は定番商品のようによく売れていました。

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国旗の布地だけのもの、掲げるポール、ポールの付いたセット。ポールには玄関の柱に取り付ける金具がセットになって同梱されていました。

今では珍しくなってしまいましたが、その昔は祝日になると、玄関に国旗を掲げる民家がたくさんありました。旗日(はたび)というと、今の若い人には「え?」っと聞かれてしまいますが、昔は祝日 = 祭日 = 旗日 でした。

 また、のし紙や祝儀袋(しゅうぎぶくろ)など日本古来のものも売っていました。
のし紙にはいろいろなサイズがあります。大きなものだと一枚50円とか、小さなのだと一枚5円というようにバラ売りもしていました。

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のし紙をバラで買いに来るのはまず、年配者がほとんどです。

「のし紙ちょーだーい!」

って来ます。
私は「大きさは?」と聞きます。
すると、よくあったのが、
「普通のさ!」
という返事。

その方たちはのし紙に色々なサイズがあること、それらをどのように呼んでいるのか、きっとわかっていません。

今だったら、のし紙はパソコンで印刷したり、コピーしたりというのが主体だと思います。
ならばサイズもA4とか、B4、A3というサイズが使いやすいと思います。
しかし、当時は手書きです。
大抵どこにも筆字の達者な人がいて、書いてもらうこともできたのです。

そして、のし紙が日本古来のものなので本来、サイズもコピー用紙大ではありません。
主なものは小さい順に、切手判、半紙判、美濃判(みのばん)、反物判といったもの。
コピー用紙に例えると、だいたいB5、A4、B4、A3判に近いと考えて下さい。

すると大体、半紙判か美濃判が中間くらいの大きさです。
私はお客様へ美濃判を見せることが多くありました。

ところが、それを見たお客様は
「そんな大きいのじゃなくてさ!」
と言います。

最終的に切手判より、さらに小さなものを買っていくことも、よくありました。
美濃判といえば、日本酒の一升瓶が2本入る箱にちょうど良くかかる大きさです。
といっても、今では一升瓶自体が特殊でしょうか??

きっとお客様は普段、のし紙を付けて贈るものが決まっていて、それがあくまで普通の大きさと捉えていたのでしょう。

祝儀袋は婚礼など、おめでたいことでお祝いを包む封筒です。
これも考え方は様々で、包む金額が少ないから祝儀袋も質素なので良いという考え。

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逆に、金額が少ないのなら外身は立派にという考え。

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金額が大きくても、同様に考え方は人それぞれです。
しかし、「普通のさ!」という言葉には悩まされました。(笑)







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