…について考えてみた。

私個人は　例の県知事さんの「画面が汚い」発言ありましたが
「電気の灯のない平安の世というものはこんなもんだろう」と思ってそんなに違和感はありません
けっこう　

中井貴一さんはじめとするベテラン俳優さんが
存在感あって　ときに　妖気でも放ってるんじゃないかという演技をされることがあって
ドラマとして見応えあると思って面白くみています。


しかし、世間では　視聴率がふるわないん…ですよね。


自分なりに考えましたが原因が２つあると思います。

まず一つは最近は篤姫のヒットから　女性の視点からドラマがつくられていて
大河ドラマのファンというと「女性」が定着していた、ということ。
そしてこの「平清盛」は男性の視点のドラマということ。
歴史の荒波のなか　艱難辛苦に立ち向かう今まで歴史のなかでなかなか焦点を当てられることのなかった女性の生き様に共感していた固定客にしてみれば
なかなか「平清盛」に感情移入しにくい、というところがあるのでしょう。


もちろん　龍馬伝も男性視点だったんですが　
これは今の日本にある「現状をどうにかして突破したい」という気持ちが男女共通であり、その気持ちが高視聴率につながったのでしょう。（主演の人気もあったと思います）


２つめは
松ケンは頑張ってるけど　いまいち清盛がこのあと世の中をかえるほどの先見の明がある人物に見えない、というとこでしょうか
松山ケンイチという役者の魅力はカメレオン俳優、といわれるような多彩な引き出しがあることですが
そのなかの彼独特の「影」がいつもどの役にもあります（と私が勝手におもってるのですが）。しかし
なぜか清盛を演じるにあたってその「影」を感じさせるような演技をしてない、という感じがします。　

史実をたどると、急に権勢をもったのではなく　じわじわと財力と武力を背景に貴族たちがもつ権力構造に
踏み込んでいった感があるんですが
今の松ケンの清盛だとそういう腹芸ができるような気がしない。

「平安のゴッドファーザー」がテーマらしんですが
個人的には　表では冷酷な面をもちながら　家や一族の前ではデレデレな清盛とかいいんじゃないかと思います。（笑）
明日はとうとう　中井貴一さんの平忠盛がなくなるので　この期に　腹に一物あるような
魅力的な清盛になって欲しいです。