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三好達治(1900~1964)
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三好 達治(みよし たつじ)は大阪府大阪市出身の詩人。大阪市西区西横堀町に印刷業の長男として生まれた。小学時代から「神経衰弱」に苦しみ、学校は欠席がちだったが、図書館に通って高山樗牛、夏目漱石、徳冨蘆花などを耽読した。大阪府立市岡中学に入学し、俳句をはじめ、「ホトトギス」を購読した。学費が続かず、中学2年で中退し、大阪陸軍地方幼年学校に入学・卒業、陸軍中央幼年学校本科に入学、大正9年陸軍士官学校に入学するも翌年、退校処分となった。大正11年、第三高等学校文科丙類に入学。三高時代はニーチェやツルゲーネフを耽読し、丸山薫の影響で詩作を始める。大学在学中に梶井基次郎らとともに同人誌『青空』に参加。その後萩原朔太郎と知り合い、詩誌『詩と詩論』創刊に携わる。シャルル・ボードレールの散文詩集『巴里の憂鬱』の全訳を手がけた後、処女詩集『測量船』を刊行。十数冊の詩集の他に、詩歌の手引書として『詩を読む人のために』、随筆集『路傍の花』『月の十日』などがある。また中国文学者吉川幸次郎との共著『新唐詩選』(岩波新書青版)は半世紀を越え、絶えず重版されている。東京帝国大学文学部仏文科卒。
●晩年考
1953年に芸術院賞(『駱駝の瘤にまたがつて』)、1963年に読売文学賞を受賞(『定本三好達治全詩集』 筑摩書房)。翌年、心臓発作で急死。没後ほどなく、『三好達治全集』(全12巻、筑摩書房)の刊行が開始された。墓は大阪府高槻市の本澄寺にある。
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『新唐詩選』(岩波新書)
★『新唐詩選』に出てくる多くの詩人・・・杜甫、李白、王維、孟浩然・・・名前は聞いたことがあるが、作品がなかなか思い出せない…。言われればわかる!?
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