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posted by fanblog

2018年03月31日

海外積立ファンド「8つの教訓」6.よくある被害相談事例Aとリスク・デメリット

昨日は、海外積立ファンドの商品性についてお伝えしましたが、まず「自分の目的に合っているか?」を考えることが大切だということでしたね。


数ある投資商品から自分に合った商品を選択することが資産形成では重要になりますので是非覚えておいてください!



さて、今日は引き続き実際にあった被害相談事例をご紹介します。
(※実名を伏せる事を条件に被害例として、インターネット上に公開させて頂く事に同意を頂いております。)

悪質なことが平気で行われていますので是非参考にしておいてください。





【海外積立ファンド被害相談事例B】


Hさんは知人から海外積立ファンドを勧められ詳しい話を聞くことにしました。

一通り説明を受けたHさんは、運用の変動リスクはあるもののプロに運用から管理までを全て任せられるという利便性を感じ、申し込みをしようと決めました。


そこで毎月の積立金額を幾らにしようか知人に相談をしたところ、知人から「最初に一括でまとめて資金を投資したほうがボーナスもついて早く増える」ということを言われました。


そして、「2年過ぎたら状況をみて積立の停止や減額をすればいい」そう勧められてHさんは、ボーナスもついて早く増えるんだったらと思い一括で300万円を初めに投資することにして、2年以降は停止することにしました。



実は積立金額の支払い頻度には、毎月払いの他に、四半期毎、半年毎、一年毎といった頻度での積立方法があります。また、積立以外にも一時払いの一括投資も可能なのですが、何れにせよボーナス目当てや商品性にそぐわないアドバイスは契約者より売り手側の意図(手数料目当て)の強さを感じてしまいます。


以前にもお伝えしましたが、海外積立ファンドの商品性としては、長い期間積立を継続することで、ドルコスト平均法による「資金投下リスクの低減」と「複利のレバレッジ効果」を活用するものですので、初めから2年以降に止めればいいなどというのは全く持って論外と言えます。


ちなみに一括で資金を投資した場合、ドルコスト平均法の「資金投下リスクの低減」効果は機能しませんので、そういった説明があったかどうかも確認しておくとよいでしょう。






【海外積立ファンド被害相談事例B】


海外積立投資は500$以上からと言われた大阪市の40代女性会社員Mさんの事例です。


先日、「海外積立投資は500ドル以上でないとダメなのでしょうか? 」

という質問がありました。



Mさんは友人と一緒に海外投資セミナーに参加しました。
そこで初めて海外積立の話を聞いたそうです。

歴史ある保険会社がやっていて、保証制度もあり、個人年金商品ということで安心感があり興味を持った。

ただし、積立の最低金額が月500$からと聞き、「500$以上かぁ、私にはちょっときついかなぁ・・・」と思っていましたが


後の講師陣も、懇親会の際に

「今が大変でもやっておかないと後々になって後悔することになる」


とプッシュをしてきたので、Mさんは将来のことを考え頑張って積立を開始してみることにしました。


ところがMさんの勤めている会社の残業がカットされて給料が下がることになってしまい、毎月500$の積立が辛くなってきました。


そしてついにMさんは初期期間を終える前に、500$を積立てることができなくなってしまいました。


初期口座期間だったのでペナルティとなり強制解約されて、1年少し分の貯めたお金は返ってこないという事態になってしまいました。




500$でなくとも保険会社や信託会社が設定する最低積立金額以上の金額であれば希望した金額で積立を開始することができます。


今回のケースの様に販売業者は、もっと下の金額で契約できるのを知りながら、自分たちの手数料のために嘘をついて「500$からしか契約できません」と言っているケースがあります。


生活を圧迫する様な、無理な金額で契約してはいけません。
続けることが第一なので、無理のない範囲で金額を決めることが大切です。


それでも大きい金額で勧めてくる業者はあなたのことを真剣に考えていません。
手数料がほしいだけです。


そういったところは、契約後に連絡が取れなくなったりとかなりの確率でトラブルになります。


そういう業者と絶対に関わってはいけません。




積立金額を考える場合、長く続けられる金額であることが第一です。
そして、ライフプランや目標とする金額とを摺り合わせて無理のない範囲で行うことが大切です。

無理に高額な積立金額を薦められたり、途中で止めればいいなどという話をされたら、「本当にそれは自分の為のアドバイスなのか?」を疑ってみてください。


知らないことをいいことに、勝手なセールスをする悪質な仲介業者がたくさんいますので、十分ご注意ください。


売り手からみれば“何も知らない投資家は格好のカモ”と思われても仕方がありません。

最低限の知識を持つことと、やはり信頼できる専門アドバイザーと繋がっておくことは資産形成を成功させるには大切です。



そういった業者に引っかからない為の見分け方も、後でお伝えしていきますので
参考にしてみてください。









続いてはリスクとデメリットについてお話します。

どんな投資商品にもメリット・デメリットが存在します。

また、リターンの裏側には相応のリスクがあることを忘れてはいけません。 
そういったリスクについてもちゃんと説明できる相手かどうかも、仲介業者を選ぶポイントです。



それでは、海外積立ファンドの裏側のデメリットとリスクについて見ていきましょう!





【海外積立ファンドのリスク・デメリット】


リスクと言うと日本では「危険」(デンジャー)という認識が強いかも知れませんが、金融の世界では、リスクとは「ある事象の変動に関する不確実性」を指し、指標としては資産価格の変動の激しさを表すパラメーターであるボラティリティを意味することが多いです。


少し難しく聞こえるかもしれませんが、「どのくらい下がるのか?上がるのか?が予測できないこと」をリスクとしているのです。


この部分は投資を行うにあたって非常に大切なことですが、少し込み入った話になるのでこちらでは割愛させて頂きます。

詳しい解説は勉強会で行っていますので興味があればそちらに足を運んでみてください。



これらを海外積立ファンドで考えた場合、「運用実績がどの程度上下するのか?という運用リスク」「為替の変動リスク」「保険会社、IFAの倒産リスク」など全てではありませんが、これらが主なリスクと考えられます。

一つ一つ簡単に見ていきましょう。



『運用リスク』

投資を行うということは、ある資金をどこか(投資対象)に投資し、その結果、譲渡差損益・配当などにより資金が増減していくことになります。

であるとすると、これらの投資対象が利益を上げるものなのかをしっかりと分析しなければなりません。


海外積立ファンドの場合、主に投資対象は複数のファンドに分散投資する「ファンド・オブ・ファンズ」という投資方法が一般的です。


ファンド銘柄の組み入れや配分は各運用者によって異なりますが、運用者がどのような投資戦略を持って運用を行っているのか、長期的な戦略も合わせてチェックするようにしましょう。


この運用実績によって、将来的な資産の状況も大きく上下してしまうので十分な理解と分析を行うのが良いでしょう。





次に、『為替変動リスク』になります。

これは外貨投資であれば必ず考えておかなければいけないことでもあります。


通常、日本に住む多くの方は、円という通貨で収入を得ているかと思います。その場合、外貨建て投資であれば、一度、円を外貨に替えることになります。

このときの金融機関の為替レートにより金額が算出されますが、仮に1ドル=120円であれば、1万ドルのドル建て投資に掛かる金額は、120万円(手数料など含まず)となります。


しかし、償還時に1ドル=100円の円高になっていれば、100万円(分かりやすく運用益をゼロで計算)で戻ってきてしまいます。そうすると、20万円の損となるわけです。



海外積立ファンドの場合、積立通貨は最初に選ぶことになります。

商品によって異なりますが、米ドルやユーロ、ポンド、豪ドル、円などから選ぶことになります。

積立保険料の為替リスクを嫌うのであれば、円建てがベストな選択肢でしょう。



また、長期的な円安(外貨高)を見込んでいるのであれば、外貨建て(為替利益)による資産価値の増加を狙うことも可能です。



しかし、数十年先の為替がどうなっているかなど誰にも分かりません。


考え方の一つとしては、資産の分散として「円以外の通貨」で資産を分散保有しておくことは選択肢としては持っておくとよいでしょう。


また、今後も日本に住み続けるのであれば、最終的に円で受け取れる円建てという考え方もありです。

人によっては、観光などで頻繁に訪れる国や海外移住を考えてる国の通貨などで資産形成を行うこともよいかと思います。

自分のライフプランに合わせて選択してみてください。



このように為替リスクは、投資時の為替レートと償還時の為替レートの影響を受ける為、十分な理解と対策が必要になりますので外貨投資を行う際はご注意ください。

慣れていないと何が何だか分からなくなりますが、そういったときは分かりやすくお応えしますのでお気軽にご相談ください。



次に『保険会社やIFAの倒産リスク』です。

他の投資商品でも同様のことが言えますが、発行元の倒産・破綻リスクは必ず存在します。社債であれば社債を発行する会社の倒産リスク、国債であれば国の破綻リスク、ファンドはもう少し複雑になりますが、投資対象先の破綻・倒産リスクとなります。


海外積立ファンドに関しては、先ず保険会社の倒産リスクが考えられます。


しかし、以前にもお話ししましたが、保険会社はプラットフォームの役割であることから、皆さんが支払った保険料は通常投資先であるファンドで保有されている場合が殆どです。
また、保険契約者保護などの法律により、時価総額の一部が補償対象になっている場合もありますのでそれぞれ確認してみるとよいでしょう。※保険会社や投信会社によって異なります。


そして、IFA・運用会社についても倒産の可能性はあり得ます。

しかし、これらは運用の指図を行うだけで、実際には保険会社に支払われた資金を直接抱えることはありませんので資金面での心配は要らないでしょう。


但し、倒産した場合、サポート業務や運用について、改めてIFAの移管手続きなどが必要となりますので予め調べておくと安心です。


こうした状況でも適切に対応できるサポート役がいれば安心です。



リスクやデメリットをまとめると

・元本は保証されない
・運用次第で損失・マイナスもあり得る
・為替変動により資産価額が影響をうける
・IFAなどの倒産の際は移管手続きが必要になる
・保険会社の倒産により元本の一部が失われることもあり得る


以上を踏まえ、期待リターンや目的と照らし合わせながら比較して考えてみてください。



明日は、税金についてお伝えします。

この部分は業者でも良く知らない人が多く、でたらめな情報が飛び交っていますので、正しい認識を持っておいてください。


誤った認識を持ってしまうと、脱税容疑で追徴課税を課せられる場合もありますので十分注意してくださいね。



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※この記事は投資学習用に作成されています。
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