2017年07月06日
市場・競合との関係から、自社のチャンスを見出す4つのフレームワーク-2
5つの競争要因を分析し収益性向上を図る
マネジャーは競合他社を抑えて、高い収益性のある事業を実施していくことが求められます。どのような製品を、どこへ、という戦略は、企業がどの業界に属しているかによってあり程度決まってきます。
自分の属する業界の収益性と収益構造を知り、その分析結果に基づいて、チームとしての目標を達成をどのように進めるか?という戦略策定が必要です。このように、業界の収益性と収益構造から自社の競争戦略を分析する為のフレームワークを、「ファイブフォース分析」といいます。
ファイブフォース分析は、アメリカの経営学者である、マイケル・ポーターによって提唱されたフレームワークです。
ファイブフォース分析では、業界の収益性を決定する「新規参入の脅威」、「競合企業との敵対関係」、「代替製品・代替サービスの脅威」、「売り手の交渉力」、「欠いての交渉力」という5つの競争要因を分析し、業界における収益性を把握します。
曽於結果、自社にとってもっとも有利に参入できる業界はどこか、また業界の中でどのような競争上の立場をとるかを明確にすることができます。(市場全体におけるポジショニングと業界におけるポジショニング)
新規参入の脅威
業界に新規企業が参入する脅威。これが強いと市場シェアが奪われて収益性を悪化させる要因となります。新規参入のおきやすい業界では、熾烈なシェア争いがあり、高い収益性を維持することが困難になってきます。
代替製品・代替サービスの脅威
既存製品に取って代わる代替製品によって、既存製品を扱う企業の収益性が減少します。ですから、既存製品・代替サービスが出現する脅威を考慮する必要があります。
売り手の交渉力
売り手とは、原材料や製品を供給する者。業界が売り手が少数である供給不足の状況では、売り手の交渉力は強くなり値付けなどにおいて売り手の条件に従うことが多くなるでしょう。
買い手の交渉力
買い手とは、製品やサービスの購入者です。買い手の交渉力が強い業界において、供給者間の競争は激しくなり結果、収益にも営業します。
競合企業との敵対関係
競合企業との敵対関係はその業界の競争関係そのものです。競合企業の数や多様性から、どの程度の脅威があるかを検討します。
このような5つの競争要因を分析して自社のポジションを決定します。ファイブフォース分析を行うにあたり、分析対象を明確にしなければならないことに注意が必要です。
タグ:フレームワーク
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