2020年07月06日
エブリデイ俺様47
エブリデイ俺様47
「うふふ。あまり怒りんぼさんだと、人が寄り付かなくなるわよ」
彼女は、両手を広げながらくるくると軽やかに踊っている。漆黒の艶髪が丸みを帯びながら宙を舞っている。スラリと伸びた白い絹肌の手足が、橙の光を纏ってきらきらと輝いている。
その姿をただただ見つめることしか出来ない俺は、次第に落ち着きを取り戻していった。
「どうやら頭が冷めたようね。これでゆっくり話ができるわ」
動きを止めた彼女は口をすぼめて、ふぅっと息を吹いた。
一筋の風が俺の耳を撫でた。瞬間、俺の身体の拘束が解かれた。
がくん、と膝から崩れ落ちる。
何が起こっているのか脳が追い付かない。確かに今しがた体の自由が利かなくなっていたのは事実だ。
懸命に足先、指先、頭のてっぺんまで神経を巡らせて力を入れていたにも関わらず、何一つとして動かなかった。俺の体じゃないみたいだった。
人が他人の体を動けなくすることなんて出来るのか?
昔テレビで放送されていた催眠術だろうか。知らず知らずのうちに催眠術にかけられていたのだろうか。
それとも彼女には何か不思議な力があって……。
そこまで考えて急いで首を横に振った。
馬鹿らしい。そんなことは有り得ない。きっと体が動かなかったのも気のせいだ。俺の妄想だ。
ぶんぶんと首を振り、考えることをやめた。
~続く~




んんんん~、まだ足が痛いなぁ~~
打ち身ってこんなに長く続くっけ
歩くのしんどいわぁ~
おわり
「うふふ。あまり怒りんぼさんだと、人が寄り付かなくなるわよ」
彼女は、両手を広げながらくるくると軽やかに踊っている。漆黒の艶髪が丸みを帯びながら宙を舞っている。スラリと伸びた白い絹肌の手足が、橙の光を纏ってきらきらと輝いている。
その姿をただただ見つめることしか出来ない俺は、次第に落ち着きを取り戻していった。
「どうやら頭が冷めたようね。これでゆっくり話ができるわ」
動きを止めた彼女は口をすぼめて、ふぅっと息を吹いた。
一筋の風が俺の耳を撫でた。瞬間、俺の身体の拘束が解かれた。
がくん、と膝から崩れ落ちる。
何が起こっているのか脳が追い付かない。確かに今しがた体の自由が利かなくなっていたのは事実だ。
懸命に足先、指先、頭のてっぺんまで神経を巡らせて力を入れていたにも関わらず、何一つとして動かなかった。俺の体じゃないみたいだった。
人が他人の体を動けなくすることなんて出来るのか?
昔テレビで放送されていた催眠術だろうか。知らず知らずのうちに催眠術にかけられていたのだろうか。
それとも彼女には何か不思議な力があって……。
そこまで考えて急いで首を横に振った。
馬鹿らしい。そんなことは有り得ない。きっと体が動かなかったのも気のせいだ。俺の妄想だ。
ぶんぶんと首を振り、考えることをやめた。
~続く~


んんんん~、まだ足が痛いなぁ~~
打ち身ってこんなに長く続くっけ
歩くのしんどいわぁ~
おわり
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