2020年06月15日
エブリデイ俺様29
エブリデイ俺様29
その日、彼女はクラスの人気者になった。
休み時間になると噂を聞き付けた生徒がこぞって彼女を一目見ようとやってきた。
女生徒達は彼女と仲良くなりたいのか興味本位か様々な質問を矢継ぎ早に聞いていく。
彼女はにこにこしながら、その質問の一つ一つに丁寧に答えていった。
廊下にまで及ぶ大勢の人がひしめく中、彼女は涼しい顔をして席に鎮座していた。
「あいつら、ちょっと騒がしすぎますよね? 静かにするよう言ってきましょうか」
吉村があの人に提言した。
「いや、いい」
頬杖をつきながらじぃっとその様子を伺っていたあの人が発した言葉に俺達は驚愕した。
少しでも騒がしいとすぐに怒りだしていた人が、この喧騒に腹を立てていないことが信じられなかった。
朝からぼうっと呆心していたので、もしかしたらどこか具合が悪いのかもしれない。
「あの、もしかしたら少し体調悪いのでしょうか?もしそうでしたら今すぐにでも保健室に行きましょう」
「竹田……そうだな、少し悪いのかもしれない。熱があるようなんだ」
そう言うと右手で自分のおでこを触った。
三歳に知り合ってから今まで大きな病気はもちろん風邪ひとつひかない体の持ち主の人が体調を壊すなんて余程のことだ。
「わかりました、保健室に行きましょう。熱の他にどこか症状はありますか?
吉村、先に保健室にいって先生に事情を話してきてくれ」
わかった、と言い吉村が廊下に飛び出していった。
「他には、そうだな……ここが痛い」
あの人が胸の辺りを指差した。
胸、ということは心臓か?
心臓が悪いなんて聞いたことはないが、少し息苦しそうに見える。
「どきどきするんだ」
~続く~




しばらく漫画はお休みしまーす( ・д⊂ヽ゛
なぜなら、引越ししました↓↓

かわいい部屋でしょ?レトロっぽくって(´ 3`)
その日、彼女はクラスの人気者になった。
休み時間になると噂を聞き付けた生徒がこぞって彼女を一目見ようとやってきた。
女生徒達は彼女と仲良くなりたいのか興味本位か様々な質問を矢継ぎ早に聞いていく。
彼女はにこにこしながら、その質問の一つ一つに丁寧に答えていった。
廊下にまで及ぶ大勢の人がひしめく中、彼女は涼しい顔をして席に鎮座していた。
「あいつら、ちょっと騒がしすぎますよね? 静かにするよう言ってきましょうか」
吉村があの人に提言した。
「いや、いい」
頬杖をつきながらじぃっとその様子を伺っていたあの人が発した言葉に俺達は驚愕した。
少しでも騒がしいとすぐに怒りだしていた人が、この喧騒に腹を立てていないことが信じられなかった。
朝からぼうっと呆心していたので、もしかしたらどこか具合が悪いのかもしれない。
「あの、もしかしたら少し体調悪いのでしょうか?もしそうでしたら今すぐにでも保健室に行きましょう」
「竹田……そうだな、少し悪いのかもしれない。熱があるようなんだ」
そう言うと右手で自分のおでこを触った。
三歳に知り合ってから今まで大きな病気はもちろん風邪ひとつひかない体の持ち主の人が体調を壊すなんて余程のことだ。
「わかりました、保健室に行きましょう。熱の他にどこか症状はありますか?
吉村、先に保健室にいって先生に事情を話してきてくれ」
わかった、と言い吉村が廊下に飛び出していった。
「他には、そうだな……ここが痛い」
あの人が胸の辺りを指差した。
胸、ということは心臓か?
心臓が悪いなんて聞いたことはないが、少し息苦しそうに見える。
「どきどきするんだ」
~続く~


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かわいい部屋でしょ?レトロっぽくって(´ 3`)
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