2020年05月26日
エブリデイ俺様⑭
エブリデイ俺様⑭
「な、なに?どいてくれへん?」
黙して立ち塞がる栗色の髪の男子に問う。
そうしていると、ぞろぞろとあいつの取巻きが囲んできた。
一人の男子が「ちゅーちゅー」とふみえの真横で唇を尖らせながらおどけた顔をしている。
さっきの自己紹介で言ってたな、こいつは確か吉村や!馬鹿にしてるんか?あほらし、ちっちゃい子みたいやな。
「ちゅーちゅーちゅーちゅー、なんちゅーか、ちゅーちゅーやー。あはははは」
「ちゅーちゅーばっか言ってて、山野はえっちだ!」
「えっちだ、えっちだ!山野はえっちだ!」
取り囲む男子達が、手拍子をしながらふみえに向かい口々に侮辱の言葉を言い放つ。
「な、なんや、あんたら!そんなんしてて恥ずかしくないん?」
取り囲む男子達にふみえの声は届かず、にやにやしながら「ちゃうちゃうちゅーちゅー」と冷やかす。
ふみえは奈美恵の手を強く握った。
「もう行こう!奈美恵ちゃん!」
手を引っ張る。しかし、その手はするりと解けた。
「え?」
その時、下を向いていた奈美恵は小刻みに震えながら男子達を押し退け走り去っていく。
「な、奈美恵ちゃん……?」
ふみえも後を追おうとするが、足を引っかけられ盛大に転んでしまった。
急いで顔をあげるが、奈美恵はこちらには目もくれず廊下の先へ消えていった。
真後ろでは高らかに笑う男子達。
ふみえは振り向き、男子達を睨んだ。
その奥では、あいつがにまにまとこちらを見て笑っていた。
~続く~


漫画載せまーす!

「な、なに?どいてくれへん?」
黙して立ち塞がる栗色の髪の男子に問う。
そうしていると、ぞろぞろとあいつの取巻きが囲んできた。
一人の男子が「ちゅーちゅー」とふみえの真横で唇を尖らせながらおどけた顔をしている。
さっきの自己紹介で言ってたな、こいつは確か吉村や!馬鹿にしてるんか?あほらし、ちっちゃい子みたいやな。
「ちゅーちゅーちゅーちゅー、なんちゅーか、ちゅーちゅーやー。あはははは」
「ちゅーちゅーばっか言ってて、山野はえっちだ!」
「えっちだ、えっちだ!山野はえっちだ!」
取り囲む男子達が、手拍子をしながらふみえに向かい口々に侮辱の言葉を言い放つ。
「な、なんや、あんたら!そんなんしてて恥ずかしくないん?」
取り囲む男子達にふみえの声は届かず、にやにやしながら「ちゃうちゃうちゅーちゅー」と冷やかす。
ふみえは奈美恵の手を強く握った。
「もう行こう!奈美恵ちゃん!」
手を引っ張る。しかし、その手はするりと解けた。
「え?」
その時、下を向いていた奈美恵は小刻みに震えながら男子達を押し退け走り去っていく。
「な、奈美恵ちゃん……?」
ふみえも後を追おうとするが、足を引っかけられ盛大に転んでしまった。
急いで顔をあげるが、奈美恵はこちらには目もくれず廊下の先へ消えていった。
真後ろでは高らかに笑う男子達。
ふみえは振り向き、男子達を睨んだ。
その奥では、あいつがにまにまとこちらを見て笑っていた。
~続く~

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