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2019年08月24日

エンゲル係数と食文化を考える

今日はちょうっとした経済問題にふれたいと思います。

というのは、ここ数年日本のエンゲル係数が上昇傾向にあるんですよね。

エンゲル係数というのは家計の総消費支出に占める食費の割合を表す言葉なんですが、

そのエンゲル係数が上昇傾向にあるんです。

つまり、消費のうち食費に使う割合が増えてきているということなんです。

本来、経済が発展し所得が増えると消費支出のうちの食費の割合が相対的に減る傾向に

あるんですよね。事実、1960年代以後少なくてもエンゲル係数は傾向的に下がってきていたのですが

2005年を底に、以来上昇傾向に転じているのです。

少し数字をだしてみると、1960年代に39%台であったのが徐々に下がり続け2005年には22.7%までに

さがったのです。

ところがそれ以来は上昇傾向に変わり、直近の2015年から2017年も25%台を推移しているんですね。

一般的に、エンゲル係数が高いということは生活レベルが低いと言われ、係数が低いほど生活レベルは

高いことを表していると言われています。

今のエンゲル係数の上昇傾向の原因としていろいろなことが取り上げられています。

食品価格の上昇、消費支出自体の減少、あるいは社会的な要因として共働き世帯の増加による外食や

中食の増加などなど。

私は食文化の変化も見逃せない要因としてあると思います。

現代社会においてエンゲル係数が低くなることが必ずしも生活レベルをあらわすものではないと

いう見解もあるようですが、これは食文化の変を反映した見方なのではないでしょうか。

ただ、食費以外の支出が相対的に減っている傾向にはちがいないので、その点では少し憂慮する

点も否めないと思いますね。

消費税増税を10月に控えているのですが、予定通り増税されればエンゲル係数はもっと上昇していくと

予測されますが推移を注目してみたいですね。











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