2019年11月14日
共感しまくりな女性マンガ!「シジュウカラ」がめっちゃイイ!
漫画家としてデビューしたのはいいけれど、
たいして売れないまま結婚して子どももできて
気づけば40歳。
旦那は一回り上のおじさん。
セックスレスではないけど、それがまた複雑な感情を呼び起こす。
過去に旦那が浮気していたことが今でも心に引っかかっている。
そんなとき、あらわれたのは若くて美しい男の子で…
と、いうお話。
数話しか読んでませんが、
とってもイイです!
リアル!!!
私は独身なままなのですが、
漫画家としてデビューしてたいして売れなくて…というところは
共通しているし、めっちゃ共感。
それに、「たいして売れないし結婚はしておいても漫画は描き続けられるし…」と
思うこと、昔よくありました。
もしかしたら、私もそんな思いで結婚していたかもしれない。
この主人公のように、自分にとって漫画を描くことが一番大切なことの
はずなのに…
このお話の主人公は、40になって「おばさん」になってしまった。
それでも「また漫画を描く!描きたい!」と
思うことで命を吹き返しているところがとても好き。
それだけではなくて、謎の男の子が登場して
一筋縄ではいかないラブストーリーになってます。
このお話、この作家さん、
かなりレベルが高い方です。
そのへんの女性が書く恋愛小説とかよりも
うんとリアルで深い。
なのに世間的にはまだまだ「漫画」は下に見られてるような気がする。
ある程度人気があって売れてる小説家のお話よりも
絶対イイのに…
なんて思ってしまう。
私自身が、「漫画では深いところまで掘り下げられない・そういう場所が無い」と
思い込んでいただけかもしれない。
だから「小説も書かなきゃ」と焦っていた部分がある。
私も漫画というちゃんとした表現方法を持っていたのに、
なぜか小説というものにも憧れを抱いていた。
と、いまさらですが…
私も描こう!
と思わせていくれた作品です。
あとは、この主人公は、デビューして20年、
売れないから大御所の先生のところで長くアシスタントを
していたのですよね。
私も長く漫画家しているけど、
売れないときも「アシスタントで食いつなぐ」ということは
していませんでした。
ただ単に自分の技術に自信がない、ということもあったし、
「売れない人はアシスタントで…」という状況は
どうしても納得いかなかったのだ。
アシスタントしていると、
なんとなく漫画業界の中に「まだいる」という感じになり
それなのにアシスタントで疲れて自分の作品は
描けなくなり、そのままずっとズルズル…ということに
なりかねない。
実際、そういう人っていっぱいいるみたい。
業界のことだけ詳しくなってしまって
自分の漫画は描いていない、という人…
アシスタントを否定しているわけではなくて、
技術も必要だしコミュニケーション能力も必要だし
体力も必要だし、大変な仕事なんだ、アシスタントというのは。
でも、それだけの能力があれば、
自分の作品に打ち込むか、または
違う職種で充分活躍することもできると思うのだ。
いつまでもアシスタント…という状況にハマってしまうと
すごくコワイ。
先生も「即戦力だからやめてほしくない」と言うはずだ。
そうなるとますます、辞める機会を逃してしまう。
私は漫画家の友人もいないし、
アシとかをしている「漫画業界」界隈の友人も知り合いも
いまのところ、一人もいない。
マンガの話ができなくて、寂しくもあり物足りなくもあるけれど
まあ、それでよかったのかな、とも思う。
時々こうやって、心を熱く揺さぶられるような
作品に出会えることができれば…
それだけで私は今日も漫画に取り組める。
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